広報担当者は知っておきたい!「寄稿」とは?

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リリースの配信や記者会見、SNSの運用など広報の手法は多岐に渡りますが、「寄稿」という広報手法はご存じでしょうか。
メディアに取材してもらうのではなく、自ら記事を作成し掲載してもらうという方法です。
今回は、広報担当者が知っておきたい「寄稿」の手順についてご紹介します。

寄稿とは

新聞、雑誌、web媒体などのメディアに向け、自ら記事を執筆し掲載してもらうことです。

その媒体の記者が取材して記事を作成するよりも、メディア側の負担が少ないため、取材より企画が通りやすい場合もあります。また、自ら執筆するため、自社のサービスや専門性をアピールできるというメリットもあります。

寄稿の手順

①テーマの選定

まずは、世間で話題になっていることやトレンド、ニュースになっていることをリサーチします。次にリサーチしたトピックの中で、筆者の専門知識と掛け合わせられるものを探します。

例えば、筆者が医者の方で、「認知症患者増加」という調査データが発表され話題になっているとしましょう。その場合、「認知症患者増加」という時事を、医者という医療の専門家が「認知症にならないコツ」と解説するということです。

媒体は読者の興味を引く内容を求めているので、トレンドや時事を押さえた企画のほうが採用角度は上がりやすい傾向があります。

②タイトル作成

テーマの選定後、寄稿で最も重要なタイトルを作成します。提案先の媒体によって、タイトルの傾向あるので分析を行いましょう。

web媒体の場合は、その媒体のPV数ランキング上位の記事のタイトルを参考にし、それを編集していくと媒体に合ったタイトルを作りやすいです。また、テーマを検索した際に出てくる関連ワードを入れることもオススメです。

関連ワードは、そのテーマを調べている人が興味のある内容、さらに知りたい情報ということで需要があります。この関連ワードをいれることでSEO対策にもなり、記事公開からある程度時間が経っていたとしても、検索エンジンから継続的な閲覧を見込めます。

③媒体へ提案

各媒体の寄稿を担当している編集者にアプローチを行います。

まず、①②で考えたテーマとタイトル案に構成案(小見出し)を追加します。
提案時に記事全てを執筆する必要はないですが、小見出しを用いて記事がどのような流れになるのかがわかるように提案しましょう。

初めて寄稿を行う場合は、筆者のプロフィールも送りましょう。
講習会などの実績や過去のメディア掲載を提供し、どの分野に詳しくどのような解説ができるのか、専門知識を持っている人物ということをアピールします。

④執筆

企画が通れば、記事化に向け執筆を開始します。

その際、専門的な内容を一般の人に伝えるということを念頭に置き、分かりやすく書くことが重要です。専門用語は避け、誰もが理解できる言葉を選びましょう。

事例や体験談などを入れて絵が浮かぶようにしたり、ストーリー調にすると、読者の興味を惹きやすくなります。
あくまでも寄稿記事なので、企業の宣伝に見えないように執筆する必要があります。

最後に

寄稿はテーマ選定や執筆など手間がかかる作業が多く時間がかかります。
ですが、寄稿記事を何本も積み重ねることで、メディアと関係性を深めることができ、媒体内で連載を依頼されることや、書籍化につながる可能性があります。

webや新聞の記事がきっかけでテレビの取材に繋がる場合もあるので、是非挑戦してみてください。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】泣きぼくろ
【これまで担当した業界】食品・医療・出版社
【趣味】ライブに行くこと。月に1度のペースで参戦しています!
【プチ自慢】実はY字バランスができます。

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