「オフィス回帰はメディアも同じ」メディア訪問を成功させるポイントとは

握手するスーツの男性

「この電車見送らないとかな」
コロナが5類に移行し、通勤電車は満員。街には人が増え、海外からの旅行客が確実に増えました。

パーソル総合研究所の研究結果によると、「自分の意図が伝わった」「相手の意図を理解できた」と感じる度合いは、「対面」が最も高い傾向という結果が出ています。

コロナでなかなかメディアリレーションに苦戦していた広報担当にとっても、人の流れが戻ってきた今、メディアとの関係性をより強固にできるチャンスです。

この記事を読んで、メディアの方との面会の時間をより良いものにして欲しいと思います。

調べられる範囲の「署名記事」や「得意領域」の確認

私自身もここ数か月でお客様をアテンドして、メディア訪問する機会がとても増えました。
その際に一番お問い合わせいただくのは、「どのような準備をしたらいいですか?」という質問です。
私からお客様にお願いするポイントは3つあります。

① 訪問する媒体の特徴を頭に入れておく
② 面会する記者の過去記事や得意領域の把握
③ 自社の製品・サービスのインプット、記者への効果的な情報提供

①と②に書いたように媒体の特徴を押さえておくことはとても重要です。
私のオススメは、競合製品やサービスの媒体研究をすることです。
どういった切り口で、どういった露出になったかを確認することで、事前のミスマッチは減少するといえるでしょう。

また、その記者の過去記事を読むことは時間が許す限りお願いしたいのですが、私が一番重要だと考えているのはその記者の「得意領域」と「興味・関心」を早い段階で引き出していくということです。ベストは「得意領域」や「興味・関心」をフックにして自社の製品やサービスを紹介することですが、会話を盛り上げ提案しやすい空気にすることも非常に重要だと考えています。

③ 自社の製品・サービスのインプット、記者への効果的な情報提供
に関しては言わずもがなかもしれませんが、私が担当しているお客様に関して注意していることがあります。

それは広報担当者として「社流」と「時流」を分けて考えるということです。

どうしても、企業を広報していると売り出したい・打ち出していきたい「社流」が先行してしまい、メディアに取り扱ってもらえないネタになってしまいます。
メディアとして取り扱う以上、記者は「なぜいま?」をとても意識されています。
「SDGs」や「LGBTQ」、「生成AI」などトレンドとなっている「時流」に対して、サービス・製品がどのように役に立っているかを話してみると良いでしょう。

記者が質問してきたことをメモしておく

メディアプロモートしていると、記者から
「〇〇って〇〇ということ?」「〇〇はどういう仕組みなんですか?」
などと質問をいただくことがあるのですが、この質問をメモして絶対に覚えておいてください。
なぜなら、記者として気になったポイントだからです。
質問されたことを丁寧に説明したり改善することにも使えますが、今後の露出切り口を考える際にとても有効です。

メディアプロモーションの仕方は千差万別

メディアプロモーションの際に「この媒体のこういうところが好き」と力説しながら営業するのが私のスタイルです。

先日知り合ったメディアプロモーターは若干20歳なのにも関わらず、入社3か月で様々な情報をしっかりインプットし、物怖じせずに一人でメディアプロモートしていました。

最近すごいなと思った私のお客様のメディアプロモートは、自社のサービス資料を見せながら、分かりづらいポイントは予め動画にし、それをメディアの方に見せながら紹介するものでした。

メディアリレーションをとりながら実際に現場でアプローチする方法は、上記に記載したように千差万別です。

メディアに自社の情報を上手く伝え、いい掲載になることが大切です。
自分なりに工夫して、よりよいメディアリレーションを築いてみてください。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】元埋立地在住
【これまで担当した業界】士業、経営コンサル、お酒、金融、フィットネス、恋愛、AIなど
【趣味】アメフト観戦(今年のSBもLIVE観戦予定)、ラジオを聴く、コーヒー
【プチ自慢】週末は母校で野球部のコーチしています!

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