私って、ダメな広報(涙)?頑張っているのに評価されないのはなぜ?

広報の業界誌等で広報PRの成功事例を取り上げられていたり、Xでたくさんのフォロワーがいる広報と自分を比較して、「私はすごくダメな広報なんじゃないだろうか…」と感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は

・あなたは本当にダメな広報なのか?
・評価される広報と評価されない広報の違いは何か?
について、お話ししたいと思います。

どんな時に、自分はダメな広報なのではないかと不安になりやすいか

皆さん、こんな経験はありませんか?

・メディア露出を獲得しようと頑張ってPR活動しているのに、全然メディアのアポも取材も取れない。

・そもそも、人見知りだし、メディアに電話をかけたり、プレゼンしにいくのが苦痛

・メディアの人から突っ込んだ質問をされると答えられないことが多く、持ち帰って回答することが多い

・社内の人から理解を得られず、やりたいことはあっても、なかなか企画が実現できない

・SNSを始めたはいけど、全然フォロワーも増えないし、エンゲージメント率も低く、会社の広報にも貢献できていない

・同じくらいに広報を始めた他社の広報さんは、敏腕広報として取り上げられているのに、私には全然スポットが当たらない

・社内から広報活動が評価されている気が全くしない

・記者会見とかイベントとか、企画からやってみたいけど、集客できるか、広報目的が達成できるか不安で実行できない

などなど

挙げればきりがないですが、上記の中でも1〜2つは当てはまる(そう思った経験がある)方が多いのではないでしょうか?

でも、安心してください!
全部当てはまったとしても、ダメな広報ではありません!
『何ができないか』がわかっているという時点で、もうダメではないのです。
何ができていないかわかれば解決法はいくらでもあります。

例えばですが・・・
プッシュ型のメディアリレーションが苦手なのであれば、プル型で取材が入る仕組みを構築すればよいですし、そこだけフリーランスの方やPR会社に依頼するという手もあります。

広報として頑張っていてもスポットライトが当たらない、というのは、そもそもあなたや会社にとって、それが重要なことなのかという前提からから考え直す必要があります。

メディアで取り上げられていたり、SNSで注目を集めていなくても優秀な広報はたくさんいます。注目を集める広報の方は、他の手法で企業PRをするのが難しく、自分というコンテンツを活かして企業PRをしているのかもしれませんし、将来的に独立を考えられているからかもしれません。

ダメな広報/評価されない広報とは、どんな広報か?

まず、ダメな広報と評価されない広報というのは違います。

ダメな広報とは?

ダメな広報というと言葉がキツイですが、気をつけなくてはいけないのは、自分の力だけで実現できたわけではないのに、自分の成果だと思ってしまうことです。

例えば、

・そもそも企業として注目を集めている場合

・世の中の画期的な商品やサービスが発売/ローンチされた場合

・時流にあった商品やサービスがある場合

特に広報として特別なことをしなくても、メディアが取り上げてくれ、SNSでも拡散され、一気に情報が拡散されることがあります。

これ自体は悪いことではなく、企業力や商品力があるからこそなせることなので素晴らしいです。さらに今回はなぜ上手くいったのかを分析し、再現性のある形にまでもっていければ、素晴らしい広報と評価されるようになるでしょう。

逆にそういったこともせず、ただ単純に自分の広報実績と思ってしまうと、その後の広報キャリアは、企業力や商品力頼みになってしまいます。

評価されない広報とは?

評価されない広報=ダメな広報ではありません。
広報として会社に評価されない場合というのは、大別すると

① 会社が広報に期待していることと、広報の動きや成果が異なる

② 会社にコミットした成果を出せていない

ときです。

例えば、会社がメディア露出を広報に期待していなければ、年間1本も露出していなくても、そのことで評価が低くなることはありません。
逆にメディア露出による認知向上を期待しているのに、社内広報に注力し、年間数本しか露出を獲れないという状況だと、評価は低くなります。

また、結果へのコミットについてですが、会社とKPIを握っていないというケースもあるようですが、これはメリット・デメリットがあります。

メリットとしては、「何となく頑張ってくれた」といった心象で評価をしてもらえるので、頑張っている様子が伝わるとそれなりに評価をしてもらえる点です。

デメリットは、心象頼みということです。どんなに自分では良い結果が出せたと思っても評価者が同じように思わない限り評価が高まることはありません。

評価される広報の共通点

では、評価される広報とはどのようなことをしているのでしょうか?

共通して言えるのは以下の3点です。

・会社の経営方針に即したPR戦略を立てる

・広報として何にコミットするのか、会社に対して周知する

・手広くPR施策を展開しない

会社の経営方針に即したPR戦略を立てる

会社のステージや課題に応じた広報展開をすることが最も重要です。
経営陣と対話し、広報としてどの部分でパフォーアンスを発揮すべきかをまず初めに固めましょう。

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広報として、何にコミットするのか、会社に対して周知する

広報の動きや何をするための人なのか、というのは、社内の人はなかなかしるすべがありません。でも、何に向かって動いている人なのか、広報が動くことによって会社にどんなプラスがあるのかわからないと、社員も広報に協力してくれませんし、広報活動のための予算を会社から引き出すこともできません。

自分(広報)は何のために存在していて、何をしようとしているのか、社内に理解してもらう必要があります。

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手広くPR施策を展開しない

特に広報に着任したばかりの時は、やるべきことややった方が良いことが多く目につき、あれもこれもやりたくなってしまうと思いますが、やるべきことが増えれば増えるほど、成果が分散され、結局どれも中途半端な成果しかだせないという結果になりがちです。

特に広報のマンパワーが限られる場合は、1~2個に絞って、しっかり結果を出すよう動くと良いでしょう。

まとめ

ひとり広報という企業も珍しくありません。一人、あるいは少人数で広報業務を担っている会社の広報さんから「業務は多忙なのに、会社からは評価されていない気がする」、「他社の広報さんと比較すると結果を出せていないように思ってきてしまう」といった声を聴く機会は少なくありません。
今回の記事が、そんな不安払しょくとやるべきことを見直すきっかけになれば幸いです。

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