桜前線も北上し、春爛漫の季節になりました。
企業では新年度の進路や人事が決定したころではないでしょうか。
この時期は人事や進路に夢や希望をいだき、未来を楽しみにしたい気持ちでいっぱいですね。
PRの仕事と聞いて、何となく華やかなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
実際には結構シビアな世界です。
企業の顔として商品やブランドのPRをする事だけが仕事と思っている人も多いと思いますが、決してそんな簡単なものではありません。
本記事では新年度にあらためて、私たちPRパーソンの仕事についてご紹介いたします。
私たちPRパーソンがどんな仕事をするのか、この仕事に向き、不向きかを知ることで、ぜひ今後のご自身のお仕事にお役に立ててください。また、将来PRの仕事に就きたいと思っている人も参考にしてください。
この記事の目次
PRってどんなお仕事?
先ずPRはどんなお仕事なのでしょうか。
PRの仕事を大まかに言うと、企業の商品やサービス、企業そのものやブランドのことを、メディアなどを通し、一般や消費者へ認知させる仕事です。
企業とそれ以外の関係を良好にする役割を担っており、会社の収益に直結する重要な役割でもあるため、責任も重大です。
PRの業務は目標設定・企画立案・メディア対応など職務が多岐にわたります。
企業とメディアの架け橋としての活動も同時に担います。
どんな人が向いている人が向いているの?その特徴は?
さて、多くの業務を担うPRパーソンですが、どんな人が向いているのでしょうか。
チャレンジ精神が旺盛で、人当たりが良い人
情報収集とそれを発信することが同時に求められる仕事もあるため、コミュニケーションに優れていて、人から話を聞き出すのが得意で、第一印象が良く、メディアやクライアントの対応でも不快感を与えない人当たりの良い人が向いています。
また、何事もポジティブで、積極性があり、たとえ失敗したとしても、めげずに果敢に挑戦する人はクライアントや社内の評価も高いです。
情報収集が得意な人
世の中の動向や注目情報に常にアンテナをはり、多種多様な情報をキャッチアップできる人です。それを苦にならず、自然にできることも重要です。多くの情報から整理したり、一見関係のない情報を得たりすることももちろんですが、発信先のメディアと関係性を深めて、メディア側や業界の動向を情報収集することも大切です。
マルチタスクができる人
※マルチタスク…複数の作業を同時にもしくは短期間に並行して切り替えながら実行すること。
PR業務は業務の幅が広いため、タスクが同時進行になります。課題に合わせて優先順位をつけて、あえて着手をしないという判断もしながら作業を進めていく、また複数プロジェクトの同時進行などマルチタスク能力があると業務を円滑に進めることができます。よって、業務に伴う優先度などの判断や遂行力が長けている人は向いています。
リスクヘッジができる人
※リスクヘッジ…将来的に起こりうるリスクを事前に想定して、その影響をできるだけ抑えるための対策を考えておくこと。
ビジネスやプロジェクトを運営するにあたり、発生しうるトラブルやアクシデントを事前に想定し対策をとっておくことは、その成功を導くために必要不可欠です。
予めリスクを予測できていれば、「もし万が一本当にそうなったらこうしよう」と代替え案を用意しておくことができるため、土壇場で気持ちのゆとりができ、物事を成功させやすくなります。よって、あらゆる情報考慮した上で、あらゆるリスクの可能性を瞬時に予測できる人は重宝されます。
PRに向いていない人の特徴は?
それでは、逆に向いていない人はどのような特徴なのでしょうか。
コミュニケーション能力が足りない人
PRはたくさんの人と会話をして情報を集めなければなりません。コミュニケーション能力が足りなくて、クライアントやメディアを怒らせたり、誤解を招くような発言が多い人、自分本位で相手の話を聞くのが苦手な人は向いていません。
PRの主な業務にメディア対応がありますが、メディアに好かれる人柄でないと、応援してもらえず、企業にとってプラスにならない記事をかかれたり、はたまた記事を書いてくれないということにもなりかねません。これでは企業にとってマイナスになってしまいますので、相手に好かれる人間性やコミュニケーション能力は第一条件と言えます。
忍耐能力がない人
PRは商品やサービスのイベントを企画することがあります。そのイベントを実施するために、イベントの参加者が楽しめ、興味を持てる企画を出す発想力も必要ですが、それを実現し、成功させるため綿密や準備や実行させる忍耐力が必要です。
企画だけは積極的に行うのに、その準備や企画を通すプレゼンテーションの資料作り、メディアへの地道なアプローチ、イベントへの準備など、忍耐が必要なことは他人に丸投げしてしまう人は、PRには向いていないでしょう。
集中力がない人
PRの仕事には「集中力」が求められます。社外に発信する資料やプレスリリースのデータな誤植など「ケアレスレスミス」では済まされないからです。そのミスを事前に気づくことができば良いのですが、発表した後では、重大な問題として世間に非難される場合もあるので、データや事実関係には集中力を発揮して念入りに裏どりを惜しまない人でなければなりません。
広報担当者に求められるスキル・必要な能力とは?
PRパーソンにはビジネスパーソンとして汎用的スキルが求められますが、その中でも特に身につけたいスキル「文章力」「プレゼンテーション能力」「情報収集能力」をご紹介いたします。
文章構成力
PRの重要な役割のひとつは「伝える」ことです。プレスリリースを始め、企画書などの作成における文章力はかなり重要です。プレスリリースを作成することはできても、メディアの掲載に繋がらなければ、その効果を発揮できません。そのため、タイトルやリードなど端的にまとめ、正しくきちんと情報の発信をすることはもちろんのこと、メディアへの関心を引き、読みたいと思わせる情報を的確に言語化し、それを構成することも重要です。
プレゼンテーション能力
言葉だけでなく、口調や態度、振る舞いまで含めて、人の心を打つ自分の企画にメリットがあるか、それを実行することで何が変わるかという、相手に理解され、実行させることが必要です。プレスリリースの文章だけでなく、プレス向けの発表会の場で、人の心を掴む言葉の選び方、過剰広告にならない、自社サービスを的確に伝える情報発信が求められます。
情報収集能力
質問に対する答えや問題の解決策を見つける能力のことです。社内の出来事だけでなく社会の動きに目を向け、情報をキャッチアップする役割があります。そのため、情報収集能力は必要不可欠です。
多くのメディアやSNSの動向からトレンドを見つけたりと、PRパーソンには情報感度を人一倍高く持つことが求められます。また、あらゆる情報が容易に手に入る時代だからこそ、きちんと情報の出所を確かめ、信頼に足る情報を選別するリテラシーも同時に持ち合わせていなければなりません。
PRの基本のキ
最初から企画やプレスリリース(ニュースリリース)を任せてもらえることはほとんどないので、先ずは担当クライアントについて良く知り、市場調査をしたり、人とのコミュニケーションができるPRパーソンをして働くことが大切です。専門的で実務的な知識を増やしていくことで仕事の幅を広げ、メディアなどとの連携ができるようになって初めて発信力が認められるため、企画立案ができるようになります。
まとめ
今回はPRの仕事内容や向き不向きについて、またスキルなど、一例をご紹介いたしました。
PRの仕事を目指している人やPRの仕事に興味を持っている人に対して有益な情報であれば嬉しいです。
PRの仕事は情報という目に見えないものを扱いますが、企業の収益やイメージを左右する会社としてとても大切なポジションにいます。複合的な知識と能力が求められる分、スキルアップしようと思ったら際限なくどこまでも成長できる仕事でもあり、PRを経験するのは、あらゆる業界でも役に立つと思います。
PRの仕事に興味を持った人やチャレンジしたい、PRの仕事をしてみたいと考えている人は、ぜひこの仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【ニックネーム】リーママ
【担当した業界や経歴など】お転婆娘1歳児のママ。子育て奮闘中。育児ストレス解消法はNETFLIXを視聴すること。最近のお薦め作品は「ワーキングママ」「赤ちゃんを科学する」など。アパレル・ファッション関連、店舗・テナントリーシングの職種を経て広報業界へ。CD社ではこれまでの経験と人脈を活かし、主にサロン・クリニック・化粧品などの女性系案件を担当。最近ではママ目線の発想や知見から育児・教育関連のPRも担当することに。