PRには、切り口という考え方があります。
時事、トレンド、芸能、事件といった最新ニュースと同じものさしで語れる、親和性の高い(仲のいい)民間としての企業視点、シーンといったものを『皆(社会)』として特集するというスタンスで、メディアが商業性としての企業を採り上げる際に、採用する手法です。
そこで、今回は、メディアの中でも、動画という性質上、一番伝わる情報量の多いテレビメディアにクライアントが訴求する切り口とは、どのような考え方であり、どのような企業の商業性としてのニーズの捉え方をするのか?について考えてみました。
4つのテレビメディアとしての論調を考えることで、テレビとしての採り上げ方を説明してみようと思います。
この記事の目次
論調①テレビトレンドの考え方としての、テレビが感じて欲しいサービスの普及(ローカルネタ)を見るテレビの目とは?
②若者の羨望:若者ヒット:街録トレンド(広がるサービスの清潔感)
2つのテーマとしては、まず、コロナ禍を経て、一層の加速を見せ、世界的な潮流として明確な「現代のデジタル化」という視点があります。アナログからデジタルへの転向という中、番組コーナーとして、報道・情報番組が採り上げるテーマは、「デジタル化の煽り」です。
もう1つは、広がるサービスというローカルを特集する意味として、視点としての若者です。
生活感としての、若者の羨望という視点があり、若者の中でヒットしているちやほやされているトレンドを「街録トレンド」という視点で、街の声を特集しています。
②フジテレビ「イット」<取材center24>
③NHK「ニュースLIVE!ゆう5時」<ゆう5時ライブ>
④日本テレビ「ZIP!」<街録ZIP!リアルレビュー>
論調②テレビが感じたい世の中の声
②世の中の善悪の声
2つのテーマとしては、まず、国民のおススメ情報(トレンド情報)が挙げられます。
人気ランキングといった形式で、いま巷で支持されている売れ筋を、おススメ(トレンド)情報として特集します。朝の情報・報道番組などは、こうしたことを、商品情報と体験の2つに分けて、わかりやすくトレンドとして紹介しています。
もう1つは、社会派と言われる、世の中の善悪の声を特集する番組・コーナーで、サラリーマンと外国人という2つの視点があります。こちらも街録と呼ばれるシーンを活用することが特徴としてあったりしますが、前述の羨望(ちやほやされたい)といったトレンドとしてではなく、ものさしとしての良し悪しをインタビューする方向です。
②ココ調(めざましテレビ)
③異論・反論オブジェクション(NEWS23)
④ここが変だよ日本人(NHK)
論調③ テレビメディアが欲する企業の商業性としての、実現したい未来予想図的な商品価値(感じ)としての社会トレンドとは?
企業の商業性を特集するにあたり、新商品の好感度(好き嫌い)に注目します。
そこにあるのが、Z世代を中心にあるローカルトレンド「エモいリアル」です。
エモいリアル(懐かしいよね!?)
共感する思い出がいっぱいな、共鳴(合わせること)への高い喜び
思ってしまう嘘(あの時の誰か:あの時の何か:あの時のあの頃:あの時のあなたの考え)を、どう感じているか?を気にする(気にさせる)といった「懐かしさ」を採り入れた企業サービスや商品を未来予想図的に好意性をもって採り上げます。
「レトロ」とも表現されるジャンルで、若者言葉としての「エモい(エモーショナル)」として認知されています。
わかりやすい事例で言うと、「西武ゆうえんち」です。
2021年5月19日(水)、昭和レトロをテーマにリニューアルオープンをし、人気を博しています。
マーケティング視点で「エモい」に注目すると、下記サイトに見られる「エモ消費」という消費トレンドが現代に存在します。
消費トレンドとも言える、この社会トレンドには、様々な変遷があるようですが、現在は、このエモさを消費する「エモ消費」がZ世代発信の現象として巻き起こっており、注目をされています。
②【ハッピー】モノ・光景などに触れて幸せだと思う
③【コミュニケーション】幸せや共感が共鳴して、他の誰かに伝わる
という変遷をたどるこの消費行動(エモ消費)の引き金となるのは、経験を元に共感を生み出すことです。自身が経験したシチュエーションを消費者に思い出させ、そこに共感することが必要となります。
そうしたシチュエーションを想像するなかで、エモーショナルな感情を呼び起こし、消費者同士でその感情を共有できればエモ消費につながります。
上記サイトから引用していますが、詳しい説明は、サイトをご覧ください。
「わかる」などの共感や「楽しい」、「悲しい」といった感情(エモーショナル)を得ることを目的とした消費行動を指します。
論調④ テレビメディアが欲する企業の商業性としての、実現して欲しい購買の切り口とは?
テレビが欲する特集の切り口の最後は、「モテる新商品」です。
雑誌などでもトレンド誌と呼ばれる「モノ誌」というジャンル(日経TRENDY、DIME等)の雑誌にもありますが、最新の「モテる新商品」を採り上げようとするのは、テレビも同じです。
経済・報道番組を想定して、下記に、『モテる新商品の【購買の切り口】』としてまとめてみました。
②XR新技術<事業開発>
③省エネアイデア商品<共助サービス>
④AI・IoT認識<作業時間の短縮>
⑤経済と環境のエコ<サーキュラーエコノミー(クリーンエネルギー)>
⑥新機軸・新機能<顧客体験の新ニーズ>
まとめ
テレビが欲する特集の切り口としての、最新ニュースと同じものさしで語れる社会との親和性としての切り口を4つ紹介しましたが、ここで紹介した論調としての切り口には対応関係で考えるべき側面があります。
(A:論調①と論調③)
テレビトレンドが欲する、テレビが感じたい実現して欲しい購買のニーズ
(B:論調②と論調④)
という2つのセグメントです。
感じて欲しかったり、感じたいトレンドに視点としての番組やコーナーがあり、欲求としての実現性としての部分に、番組内容としてのトレンドやニーズがあるというまとめ方をしました。
デジタル化の煽りや、若者の羨望としての街録トレンドに、「エモい」要素が採り上がり、おススメトレンドや国民の善悪の声といったトレンドとして、モテる新商品の発想が採り上がったりする理解をしていただければと思います。
論調③については、エモい社会トレンドについての具体事例を挙げる点につき、乏しい記事となっていますが、そうしたシーンが社会トレンドとして眼差されている点について、お伝えできれば幸いです。
少しでもご参考になるようでしたら、日々のPR業務の糧とされてみてください。
【ニックネーム】ぽっぺん
【これまで担当した業界】鉄道、レジャー・観光・動物園・水族館・ハウスメーカー・情報通信・食品・酒造・美容外科・医療人材・ファストフード・地方自治体 など
【趣味】音楽鑑賞・歌うこと・ラジオ聴取・カフェ・ウィンドウショッピング
【プチ自慢】大学時代から、毎日日記をつけていること
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