【テレビPR】報道番組が重視している「ニュース性」を作り出す方法

報道番組や情報番組に自社の商品やサービスを取り上げてもらおうとアプローチを行うなかで、番組の担当者から「ちょっとニュース性が足りないですね…」と言われた経験は、PRに携わる人間であれば、誰もが一度は経験したことがあると思います。

報道番組や情報番組であれば、取り上げるネタにニュース性を求めるのは当たり前のことですが、本当にニュースのような情報でなければ番組に取り上げられないのか?そもそもニュース性って何を指しているのか?そんなポイントについて解説したいと思います。

1. ニュース性とは?

そもそもですが、「ニュース」とは、一般にはまだ知られていない新しい出来事や情報のことを指しており、具体的には、事件や事故、政治、経済、国際問題、スポーツなどに関するものが主になります。
では「ニュース性のある情報」とは、このような事件や政治に関した情報でないといけないのかというと、そういうわけではありません。

報道番組や情報番組の担当者がよく口にする「ニュース性」とは、➀「いま起きている出来事である」、②「多くの人々に関係している情報である、または多くの人が関心を持っている情報である」、③「番組として報じる意義がある」、この3つのポイント全てに当てはまるかどうかを意味しています。
例えば、多くの人が関心を持っているテーマであっても過去に起きた出来事であればニュースになりませんし、いま起きている出来事であっても番組で報じる意義がないと判断されてしまえば、やはりニュースにはなりません。

逆に言えば、企業の商品やサービス、取り組みといった本来大きなニュースでないものでも3つのポイントに当てはまれば番組に取り上げられる可能性はあるということです。

2. ニュース性を自分で作り出す方法

番組担当者に「このネタを取り上げよう」と思わせるには、「ニュース性が高い情報だ」と思ってもらうことが重要になりますが、これはやり方次第である程度可能になります。

➀いま話題のニュースや季節の話題に絡める

番組担当者に情報提供を行う際には、取り上げてほしい情報をプレスリリースや企画書などの書面にしてアプローチするのが一般的ですが、その際にどのように情報を記載するかが重要です。
例えば新商品を発売するのであれば、「〇月〇日より、こんな新商品を発売開始します」といった内容になると思いますが、それだけではただの企業の宣伝になってしまい、ニュース性の高い情報だと感じ取ってもらえません(誰もが知っている大きな企業だったり、商品自体が画期的で面白いものであればそれだけで取り上げられることもあるのですが…)。

そんな時はいま話題になっているニュースと新商品の接点を見つけて、ニュースに絡めた内容にすることでニュース性を高めることができます。また、絡められそうなニュースがない場合には、今の時期に合った話題に絡めるのも一つの方法です。
例えば、番組に取り上げてほしいネタが睡眠の質を上げる機能性表示食品であれば、「春は眠りが浅くなる」といった季節の情報と掛け合わせて情報提供することで、いま取り上げる意味が出てきます。「春は睡眠が浅くなるのであれば、睡眠の質を高める快眠グッズ(商品)を紹介する企画をやろう」となるというわけです。

②アンケート調査を実施する

ニュース性を作り出したり、高める方法として、アンケート調査を自社で行なうというのも一つの効果的な方法です。
例えば新しいサービスの開始をメディアに発信する際に、そのサービスの意義や優位性を表す方法として、国や団体が発表している調査データを探してプレスリリースに引用することがありますが、希望している内容と少しテーマがズレていたり、微妙に調査データが古くて引用しにくい、というケースもよくあります。

そんな時は自社でアンケート調査を実施して、プレスリリースに補足情報として載せるのです。
と言っても、自分たちで街に出て歩行者に声をかけてアンケートをお願いする、というわけではありません。世の中にはアンケート調査を代行してくれる企業がいくつもあるのです。
アンケートの意図や狙い、ターゲットの選定(性別、年代など)、質問内容など自分たちで設定することができるため、「こんな調査データがあったらなぁ」という願望を解決してくれます。

ただし、アンケート調査の結果が希望していた方向性と全く逆になってしまうこともあるので、そこは注意が必要です。例えば「睡眠に問題を抱えている人が5割以上」という結果を導き出したかったのに、実際は「睡眠に問題を抱えている人が1割」という結果になってしまったら、とてもリリースに載せる補足情報としては使えません。

③記者発表会を実施する

せっかく新商品や新サービス、新たな取り組みを開始するのであれば、記者発表会を実施してメディアに取材に来てもらうのもいいと思います。
実際にメディアが集まるかは、発表の内容やその企業の大きさにもよりますが、記者発表会という「取材できる場」を設けることで、メディアも取材するかどうかを具体的に検討しやすくなります。

これは少し変な話でもあるのですが、「いつでも対応するのでぜひ取材してください」と特に日にちが決まってない状態で売り込むよりも、「〇月〇日に記者発表を行うのでぜひ取材してください」と日時が決まっている状態で売り込んだ方が、メディアは具体的に検討してくれやすい傾向があります。

私もクライアント様の新商品や新サービスをメディアに売り込む際に、「記者発表会はないんですか?」と聞かれることがよくあります。それだけ記者発表会を実施すること自体にニュース性を高める効果があるのです。

3. まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は報道番組や情報番組で重視される「ニュース性」の意味と、ニュース性を自分で作る方法についてご紹介しました。
夕方の報道番組や夜の経済番組で自社の商品やサービスを取り上げてほしいという方にはぜひ参考にしていただけたらと思います。
またPR活動、広報活動でお困りのことがございましたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。

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株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】 ナイトウォーカー
【これまで担当した業界】 食品・飲料・医療・美容・自治体関連・出版社
【趣味】 夜の散歩、温泉めぐり
<個人的おすすめ温泉BEST3>
1、宝川温泉(群馬) 川沿いの絶景露天、紅葉や雪の時期が最高です
2、ほったらかし温泉(山梨) 眼下に甲府盆地が広がり富士山も見えます
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【プチ自慢】
テレビディレクター時代に、レオナルド・ディカプリオやミラ・ジョヴォヴィッチなどハリウッドスターのインタビュー取材をしたこと

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