突然ですが、あなたの広報活動でのお悩みは何ですか──?
もし、PRマガジンの読者であるあなたが、そう質問を受けたら何て答えるだろうか。
「会社の売り上げにつながる広報・PRを期待されている」や、「広報活動のKPIに悩んでいる」などはかなり多くの人が答える結果になるのではと思う。
今回、PR編集部が取材をおこなった、マニュアル作成・共有プラットフォーム『Teachme Biz』を開発・提供する株式会社スタディストの朝倉慶子さんはその悩みに対して、実に明確なアンサーを持っている。
とはいえ、誰もが最初から苦労も努力もせずにそうなれる訳ではない。
では実際にどういった目標や行動を起こせば、そういった明確なアンサーを持てるようになるのか。
BtoB企業でたった一人の広報として奮闘してきた株式会社スタディストの朝倉慶子さんに、広報・PRパーソンならではのリアルな企業広報のお話を伺った。
(インタビュー:編集部 若林)
この記事の目次
- BtoB企業でたった一人の広報、、、
- 自らユーザーの声を拾いに行き、数値的な成果を反映したプレスリリース
- 企業広報のお悩みNo.1「広報の目標、KPI設定」
- 広報の活動成果を数値で測れるKPIとは?
- 業界紙(誌)、地方紙の掲載の反響はかなり良い!
- ニュースが無いときはお客様の導入事例をもとにした企画を提案
- メディアリレーションに国会図書館での媒体分析は欠かせない
- 専門紙(誌)の媒体分析は1年分振り返ることも
- 一年がかりで実現、日経MJに採用された一面企画「マニュアルルネサンス」
- 日経MJに企画を通すために意識したこと
- 広報・PRは年間で計画を立てても、結構変わっていくもの。
- 年間広報計画で常に考えているのは、2.3ヶ月先くらいの計画
- 企業広報としてのミッションは「企業名の認知度向上」
- PRパーソンとしての裏目標は「全社員の出身地の地方紙に載る」こと
- 趣味の「釣り」は、広報アイディアが浮かぶ貴重な時間!?
- 20キロのキハダマグロを釣り上げる
- PRマガジン編集部の「編集後記」
- 編集部がお会いする前に、、、
- 「売り上げにつなげる広報・PR」がある
- 今回のPRパーソン紹介
- 広報・PRパーソンが仕事や息抜きで使うお気に入りのカフェや場所をご紹介
- 「広報パーソンのお気に入り」記念すべき第一回、台東区・蔵前
BtoB企業でたった一人の広報、、、
自らユーザーの声を拾いに行き、数値的な成果を反映したプレスリリース
若林:今までのメディア掲載など拝見させていただいたんですが、結構様々な切り口でメディア露出していますよね。今、御社の広報体制ってほぼお一人でやってらっしゃるんですか?朝倉さん:そうです、一人で。でも、めでたく来月(11月)もう一人…(笑顔)
若林:そうなんですね。やっぱり人手足りなくなってきますか?
朝倉さん:もうやりたいことが全然出来なくて…
若林:ちなみに会社によっては単に広報業務だけではなく、色んな業務を兼務されているケースも多いじゃないですか。御社の場合、広報の役割や業務範囲ってどのあたりになるんですか?
朝倉さん:メディアリレーションは大きな部分ではあるんですけれども、ちょっとマーケティングとか寄りかなと思います。というのも、全国各地へ行き、お客様(ユーザー)インタビューを取るという業務も広報業務の中での比重が大きいからです。
若林:だからなんですね、今までの掲載記事を拝見していて導入してから生産性何%アップとか、どれくらいの工数が削減できたとか結構記事に出ていたので、営業の方と連携してこういう数字を取って活かしているのかな、広報目線がないとなかなかこういう数字出てこないのになぁって、思っていたんです。けど、ご自身で取りにっていたんですね。すごく理解できました。
朝倉さん:そうですね、数字的な成果は意識的に出すようにしています。なので、波はあるんですけど、多いときは毎週のように行っていたりします。
若林:導入してから一か月後とか半年後とか決まったタイミングで行くんですか?
朝倉さん:決めてはいないんです。お客様の稼働状況をみたり業種別に探してお願いしています。
若林:そこまでやっていたらそれは一人ではまわらなくなってきますよね。いや、ホントに「すごいなぁ」と思いながら各事例を拝見していたんですよ。だからよほど広報と営業が連携できている会社なんだろうなぁと勝手に想像していました。
朝倉さん:もちろん営業メンバーにもすごく助けてはもらっています。最初のコンタクトはどうしても営業になるので。私が最初行くこともあるんですけれども、やり取りしている営業担当だったりとかカスタマーサクセスという部署があるんですけど、そこのメンバーから連絡をしてもらったりとか。
企業広報のお悩みNo.1「広報の目標、KPI設定」
広報の活動成果を数値で測れるKPIとは?
若林:では改めて。御社の広報のミッションというのはどういうところにおいていらっしゃるんですか?朝倉さん:大きなところでいうと、企業とサービス両方の認知度の向上です。
若林:企業の広報の方って、広報のKPIに結構悩まれると思うんですが、御社が今のKPIに行きつくまでのお話を伺えますか。
朝倉さん:意識しているのは経営課題に沿った広報戦略ということころで、今、一番重要視しているのはメディア露出経由のリード獲得数です。
広報ってある意味投資をしているわけで、人件費という面でそれに見合うだけのリターンが無いといけないと思っています。そこでわかりやすのが、リード獲得っていうところになるんですよね。広報の自己満足の露出になってしまうとあまり良くなくて…。
その露出をご覧になった方が行動を起こさなければ意味がない、その行動が、資料請求や問い合わせ、セミナー参加というところになるので、そういうわかりやすい数字をKPIにしています。
若林:昨年7月くらいに「売り上げに繋がる広報」というセミナーされていたじゃないですか。きっと今のお話もそれに通じるのかなと。結構、広報の方って会社からは「売上売上!」って言われるけど、広報の露出って直に売り上げに反映できないよ、みたいなことも多々あると思うんです。
でも、この辺りどういう風に工夫されているのかっていうのを、もうちょっと深掘りしてお聞き出来ればなと。
朝倉さん:そうですね、確かに売り上げにすぐ繋がるのは難しい部分もあるんですけれど、とはいえ何かしらは計れるはずだと思っていまして。弊社の場合は、セミナー申し込みや資料請求の際にTeachme Bizを知ったきっかけを選んでいただくようにしています。
若林:それ以外で朝倉さんの評価って何でされるんですか?
朝倉さん:評価シートがあって、KPIに基づいた部分と、組織貢献と自己成長で構成されています。
例えば、組織貢献だと、部署間での連携を強化できたかどうかとか、自己成長では去年は「PRプランナーの資格取得」を私の目標に入れていて。そういった目標が達成できたかどうかも指標になっています。
若林:じゃあ、大きく言うとこの3つという感じなんですかね。
朝倉さん:そうですね。事業貢献と、組織貢献と、自己成長です。
業界紙(誌)、地方紙の掲載の反響はかなり良い!
ニュースが無いときはお客様の導入事例をもとにした企画を提案
若林:御社はPR戦略もうまく設計されているなと思っていてどのように考えているのか教えてください。
朝倉さん:自分事として捉えていただきやすいような露出を常に目指しています。ストレートニュースはそれはそれでいいんですけど、読んだ人が何かしら参考になる発信をしたいなと思っているので、ニュースが無いときにはお客様の導入事例をもとにした企画をメディアに提案することが多いですね。
若林:やっぱり事例だと、その事例企業の専門紙(誌)とかが多くなっていますか?
朝倉さん:そうですね、専門紙(誌)だったり、地方紙だったり。あとは日経新聞の地域経済面とかですね。
若林:結構反応あります?
朝倉さん:反響あります!
若林:業界紙(誌)とか、地方紙からの反響ですか?
朝倉さん:はい。業界紙(誌)も地方紙もその地方とか業界の経営者の方が読んでいらっしゃるんですよ。なので、そこにダイレクトに訴求出来るってかなり大きいと思っています。
朝倉さん:はい、そうです。
若林:へぇ。やっぱり事例はすごく効いているってことなんですね。
朝倉さん:そうですね。本当にそうだと思います。
同じような悩みを抱えていらしたりとか、そもそも悩みだと認識していなかったみたいなパターンもあります。記事を読んで、確かにこういうこと出来るって気づいていただけるんです。
若林: IBUKIさん(射出成形用金型の設計等を行う会社)の事例は面白いなって思いました。伝統的な職人芸って、背中を見て覚えるしかないのかなって思うんですけど、いや、違うんだよって切り口からメディア露出していたじゃないですか。あれってどこにヒントを得てそういう切り口で行こうって思ったんですか?
朝倉さん:あれは結構ディレクターさんとディスカッションさせていただいて、色々お話しているうちに、そういう話もあるねってなったんです。お客様でそういう職人技術の継承に困り当社のサービスを導入いただいた企業(IBUKIさん)があったのでご紹介させていただきました。
メディアリレーションに国会図書館での媒体分析は欠かせない
専門紙(誌)の媒体分析は1年分振り返ることも
若林:お一人でメディアリレーションって結構大変なのかなって思っているんですけど、どういう工夫をしてリレーションを広げたり、強化しているんですか?
朝倉さん:広げるという意味ではとにかくよくメディアを読むことですかね。媒体チェックを欠かさずしておくことで、署名記事からコンタクトしたりします。
あと、関係構築という意味では、たまたま紹介いただけたときに「あ、このあいだこの記事書いていましたよね」って話できるだけでメディアの方が受け取る印象も違いますよね。
若林:御社の場合、それこそ事例とかって製造とか、メーカーとか色んな業界の事例を業界紙(誌)に出していますよね。目を通されるんですか?
朝倉さん:結構通しますね。すべて購読出来るわけではないので、少なくともアポの前とかは図書館で読んだりしています。専門紙(誌)とかは国会図書館とかに行って一年分読んだりとかしますね。
若林:すごーい…
朝倉さん:東京に住んでいる特権だと思って、国会図書館はかなり愛用させていただいております(笑)
朝倉さん:そうですね。読者層が濃いので、とてもよい発信場所だと思います。
導入事例のインタビューの時に直接経営者の方にお伺いしちゃっているんですよ。何で情報収集していますか?って。それで業界紙(誌)が出てくるので、重視しています。
一年がかりで実現、日経MJに採用された一面企画「マニュアルルネサンス」
日経MJに企画を通すために意識したこと
若林:直近で反応・反響のあったPR事例についてお聞かせいただけますか。
朝倉さん: 今年(2018年)の6月に、「日経MJ」(日本経済新聞社)の一面企画をやらせていただきました。「マニュアルルネサンス」という大きなタイトルだったんですけど、それは一年くらい前から仕込んだ企画で、MJのメイン読者層である小売であったりサービス業の方々に向けてマニュアルに対する意識を変えたいという思いから企画しました。
掲載日から続々とお問い合わせいただいて、受注にもつながりました。
若林:どうやって掲載までたどり着いたんですか?
朝倉さん:MJの一面を担当されている記者さんと知り合いになれて、その後ちょこちょこ提案はさせていただいてたんですけど、最初は「マニュアル大革命」というタイトルで提案させていただいた時には流されてしまって(笑)。
MJ一面担当されている方って最終面のトレンド面も担当されているので、何かネタありませんかって連絡が来た時には3つくらい返すようにしていたんです。
若林:あの面に情報提供って結構難しいですよね。(笑)
朝倉さん:そうなんですよ(笑)で、そうこうしているあいだに、良い関係を築けて、また半年くらい経ったタイミングでもう一回同じテーマで提案をさせていただいたんです。その時には更に具体的な事例などを入れたこともあって、無事に企画が通りました。
朝倉さん:他社の情報もちゃんと渡すことですかね。3つ例を出すという基本的なことですけど。
あと、最初にMJの記事なので少し遊び要素が欲しいと言われてて、たまたまお客様で漁師さんがいて。都内で飲食店をしている会社が、三重県で漁業を始められて、その漁師さんのところで当社のサービスが使われているという事例を出したんです。
若林:意外性がありますよね。漁師さんがIT活用みたいな。
朝倉さん:意外性を持たせたのが良かったのかなと。
若林:それもやっぱり日頃からお客さんの声を拾いに行っている活動の成果ですかね?
朝倉さん:あるかもしれないですね。
プライベートでもご飯食べるときはなるべくユーザーさんのお店に行ったりというのは意識的にやるようにしています。売上に多少なりとも貢献できればいいなと。
若林:すごいですね。じゃあこのMJの企画は一年がかりで実現できて、かつ会社にとっても非常に大きな利益をもたらす結果になったということですね!
朝倉さん:そうですね。短期的にもそうですが、長期視点でもよかったなと思っているんです。どうしてもマニュアルって堅いイメージが強くて。でもそのマニュアルにちょっと変化が起きてるんだよっていうメッセージを記事の中で発信出来たのが良かったなと思っています。
若林:しかもターゲットが結構どんぴしゃのMJですね!
朝倉さん:そうなんですよ。それは絶対MJでって思っていたんです(笑)
若林:いつもそういう感じなんですか?例えばプレスリリースを広くまいたり、業界紙(誌)へのアプローチをする一方で、例えば「MJ」、「WBS」(テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」)みたいに狙いを定めているようなこともしたり?
朝倉さん:そういうときもありますね。
広報・PRは年間で計画を立てても、結構変わっていくもの。
年間広報計画で常に考えているのは、2.3ヶ月先くらいの計画
若林:朝倉さんは広報グループのPR戦略ってのをどれくらいのターンで計画されているんですか?
朝倉さん:年間計画も立ててはいるんですけど、常に考えているのは、2.3ヶ月先くらいです。年間計画立てても結構変わるので(笑)
若林:確かに(笑)。勢いのある企業って結構変わっていきますもんね。
朝倉さん:3ヶ月くらい先の露出のことを考えながらその日のことをやる、みたいな。
若林:広報未経験から今にたどり着くまでにどういうご苦労がありましたか。
朝倉さん:あ~、かなり迷走はしましたけど(笑)日々、媒体研究をしたり、出来そうなことを少しずつ少しずつやっていくと、だんだん効果がありそうなこととか見えてくるので、居場所をそっちに移していったという感じです。
若林:やっぱり媒体研究は大きかったですか?
朝倉さん:大きいですね。あとはやっぱり勉強会に参加させていただいたりとか、広報仲間が出来ていったので、日常的に色々相談させてもらったりとか。
企業広報としてのミッションは「企業名の認知度向上」
PRパーソンとしての裏目標は「全社員の出身地の地方紙に載る」こと
若林:今後取り組んでいきたい、取り組んでいるみたいなことがあればお聞かせください。
朝倉さん:認知度の部分はまだ課題です。もっと認知度向上に力を入れていかなければいけないなというのは思っていますね。
サービス名と企業名が違うので、Teachme Bizのことは知っていてもスタディストのことは知らないという方も多くて、認知度もかなり差があるんですよ。
企業名の認知度向上は採用に直結する部分でもあるんで、注力していきたいですね。
若林:企業名の認知度って、働く方の満足度にも直結しますよね。
「あ!知ってる、その会社」と「何?その会社」だと全然…
朝倉さん:そうですね。従業員満足でいうと、これは私の裏目標なんですけど、全社員の出身地の地方紙に載るっていうのを目標にしていて。
東京のよくわからないベンチャーに就職したと思っていらっしゃる親御さんに少しでも安心していただけたらと(笑)
若林: 確かに、そういうのも広報のミッション、裏目標としては大事ですもんね。
でもやっぱり、今後は地方メディアにも力を入れていきたいなと。どうしても電話とメールのやり取りだけになってしまうところも多いのですが、それだとどうしてもサービスの魅力が伝わりきれていないんですよね。だから、直接お会いしに行きたいなと。
若林:地方メディアも、ただ単に「こういうの導入しました」だけだと記事にならないですよね。切り口考えるの大変じゃないですか?
朝倉さん:そこは結構工夫はしていて、今だったら生産性向上の成果が出ていますとか、あと地元の企業の事例は結構聞いてくださるんです…
若林:当たり前ですけど、企画考えて、企画書作成してメディアリスト作って電話かけてっていうのを今、お一人でやっているってことですか?
朝倉さん:そうです。あとは、プレスリリースや大きな企画がなくても、行く時もあります。地方のユーザーさんインタビューの時に、そこの記者クラブに突撃したりとか(笑)
若林:来ちゃいましたみたいな。(笑)入れてくれます?
朝倉さん:もちろんアポ取っていくんですけど。(笑)
この地域ではこういう事例があってという、簡単なペライチの資料だけ作って。でもそこから取材につながることもあります。
若林:フットワークすごい軽いんですね。
朝倉さん:そうですかね。そうなのかもしれないですね。いや、すごいケチなのかも(笑)
せっかく行くから他にも行かないともったいないみたいな(笑)
若林:でもそうやってリレーションが築けるからいいですよね。こまめに行かないと、地方の記者さんたちも転勤とかで変わっちゃっていることもありますよね。
朝倉さん:そうなんですよね。なのでちゃんともう一回会いに行きたい。
若林:取材対応もされるわけですよね?
朝倉さん:はい。
若林: いくら時間があっても足りなさそうな…
朝倉さん:…そうですね。でも自分次第なところがすごく大きくて、企画を作らなければ通らない、取材も入らない。頑張れば頑張っただけ忙しくなる。
若林:そうですよね。KPIとかもそうですけど、年々ハードルは上がるわけですよね。
朝倉さん:そうですね。まぁ、でも企業成長とともにという感じなんで、そこは。
趣味の「釣り」は、広報アイディアが浮かぶ貴重な時間!?
20キロのキハダマグロを釣り上げる
若林:ちょっとプライベートなこともお聞きしてもいいですか?朝倉さん:はい。
若林:あれ、魚の…すごい長い魚、なんでしたっけ?…シーラカンス?
朝倉さん:あ、太刀魚?太刀魚ですかね(笑)
若林:朝倉さんのFacebookに釣りのお写真がよくアップされていますが、全部がすっごいおっきい魚持ってますよね。両手から零れ落ちんばかりの…
朝倉さん:乗合船っていうのがあって、釣りをやる人が漁港に行って「今日釣りやりたいから乗せてください」って言って乗せてもらえる制度があるんですよ。まぁ、釣り船なんですけど。12・3人とか知らない人同士で乗って…
若林:へぇ~。もうずっと前からの趣味なんですか?
朝倉さん:まだ、4年くらいですかね…今では、ほぼ毎週行っています(笑)
若林:今まで一番大きい魚ってどれくらいのを釣り上げたんですか?
朝倉さん:キハダマグロですかね。20キロくらい。
若林:20キロって結構ですよね。しなり方とか。
朝倉さん:そうですね。結構。そのキハダマグロを釣るためにジムに通いましたね。一年間。ホント馬鹿だなと思うんですけど(笑)
若林:すごい!凝り性なんですか?結構。
朝倉さん:あー、そうなのかもしれないですね…どうなんだろ…釣りに出会う前はそこまでそんなにハマる趣味はなくて。凝り性なのかもしれないですね、言われてみれば。
若林:だってジム行って、キハダマグロ釣って、毎週行ってって、なかなか出来ないですよ。
朝倉さん:(笑)そうですね。なぜかどハマりしていますね。
若林:すごい…。私自慢じゃないんですけど、あの、なんでしたっけ、ししゃも?
なんかみんな棒がくっついているじゃないですか。あれを引っ張った瞬間に一斉にししゃもが「うぇー」って下あご出してくるから怖くて、、、全部落としましたからね(笑)
朝倉さん:ししゃもに感情移入しているんですけど(笑)
若林:やっぱりあれですか?お仕事で忙しいと思うんですけど、息抜きというと釣りとかになるんですかね?
朝倉さん:そうですね、釣りは大好きですね。でも釣りやっている間に仕事のアイデア浮かんだりするんですよね(笑)
若林:確かに釣れるまでの時間、結構ありますもんね。
朝倉さん:そうですね。あれば別にぼーっとしているわけではないんですけど。
若林:あ、そうなんですか?!
朝倉さん:そうなんですよ、その話するとすごく長くなる(笑)あんまりプライベートと仕事の境目をそんなにきっちり考えているタイプではないので。釣りしているときに仕事のアイディアが生まれることもあります。スマホはおいているので。「はっ!」と思ってメモしたりとか。
若林:この辺りのプライベートなお話もちょこっと書かせていただいても大丈夫ですか?
朝倉さん:大丈夫です(笑)なんか参考になるのかな?(笑)
PRマガジン編集部の「編集後記」
編集部がお会いする前に、、、
お会いする前にスタディストのメディア掲載をみると業界紙に生産性〇%UPといったユーザーの情報を切り口にした露出がいくつもあった。
営業と広報が密に連携しているからこそできることなんだろうなと思ったが、実は朝倉さんが全国各地にいるユーザーに導入後の変化等についてインタビューしに行っていると聞いて驚いた。
ひとり広報でかつ積極的にメディアにも情報を発信しているのでよくそんな時間がとれるなと。しかも、「媒体研究」に多くの時間を割いている。
スタディストはユーザーの事例をもとに業界紙にもアプローチしてるため、対象とする業界紙が広い!その業界紙を全部購読するわけにもいかないので、アポイントや取材の前には国会図書館へ行き、その媒体の1年分の紙面に目を通すという。
なかなかできることではない。
「売り上げにつなげる広報・PR」がある
「業界紙はあまり掲載しても意味ないから」という声をきくこともあるが、朝倉さんが業界紙に力を入れるのには理由がある。
地方のユーザーインタビューで経営者にどういった媒体に目を通すかヒアリングした結果、業界紙に目を通しているという声が多かったからだ。実際、業界紙への露出を通し、問い合わせにつながるという会社の売り上げに貢献する成果を上げている。
さらに露出後の見せ方も上手だ。
HPにメディア掲載を設けている企業は多いがスタディストは、掲載のもととなっているプレスリリースや事例のリンクを貼っている。
企業広報やPRの課題として「売り上げにつなげる広報・PR」があると思うが、それを実現している好例がスタディストの朝倉さんだ。
今回のPRパーソン紹介
■株式会社スタディスト 広報室シニアマネージャー
朝倉慶子(あさくら・けいこ)
2014年5月~ 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
2015年4月~ 株式会社スタディスト 広報
2018年5月~ 広報室 シニアマネージャー
■株式会社スタディスト(https://studist.jp/)
広報・PRパーソンが仕事や息抜きで使うお気に入りのカフェや場所をご紹介
「広報パーソンのお気に入り」記念すべき第一回、台東区・蔵前
「広報パーソンのお気に入り」は広報・PRパーソンが仕事やプライベート、ちょっとした打合せや息抜きで使うお気に入りのカフェや場所をご紹介するコーナー。
今回の取材場所にも利用した、朝倉さんのお気に入りのカフェは「鷰 en」。
記念すべき第一回は、東京都のホットな下町、台東区・蔵前に行ってきた。
われわれ取材陣は定番のホットコーヒーとまだ販売したての「ほうじ茶ラテ」をいただいたが、ほっと落ち着いた雰囲気の中で甘いラテを飲んだおかげか、プレスリリースの作成もさくさく進んだ(ような気がする)。
PRマガジンの読者である広報女子も男子も、ぜひ利用してみてほしい。
■お店の情報「鷰 en」(www.enkuramae.com)
111-0051 東京都台東区蔵前2-6-2
TEL:03-5823-4782
OPEN 1F/8:30〜20:00 2F/11:00〜20:00
月曜日定休 ※祭日は営業、翌火曜振替休。
都営浅草線A2出口 徒歩1分 都営大江戸線A6出口 徒歩2分