こんにちは!先日、クライアントが開催したイベントに、オフィシャルのスチール撮影担当として参加してきました。企業がイベントを開催した際、イベント中の様子がわかる写真を撮影することで、HPやSNS、社内報、あるいはメディアへの情報提供として活用することができます。しかし、実際にイベント撮影を担当することになったとき、どのように撮ればいいかわからず困ってしまうことも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、イベント撮影のポイントをいくつかご紹介します。
ピントとぶれに注意しよう
記録写真においてまず注意しなくてはならないのが『ピンぼけ』と『ぶれ』です。
ピンぼけの写真、ぶれてしまった写真は、基本的には後から修正することができません。構図や明るさ、ノイズなどは後から修正できるため、まずはピンぼけとぶれに気を付けて撮影しましょう。
ピンぼけを防ぐためには、オートフォーカスを正しく活用する必要があります。使用するカメラがどこにオートでピントを合わせてくれるのかを事前に確認しておきましょう。最初の内は、真ん中だけにピントを合わせてくれるように設定すれば、常に被写体が真ん中に来るように撮るだけで済むのでおすすめです。
ぶれには大きく分けて「手ぶれ」と「被写体ぶれ」があります。
「手ぶれ」については、最近のカメラは強力な手振れ補正が付いているので、ある程度は防ぐことができます。「被写体ぶれ」はカメラの設定によって防ぐことができます。撮影モードを「シャッタースピード優先 ( TvやS )」にしてぶれないシャッタースピードに設定し、「iso感度」をオートにしましょう。
設定するシャッタースピードは、スポーツであれば1/500秒以上、講演会やちょっとした実演程度であれば1/200秒程が目安になりますが、それでもぶれるようでしたら少しずつシャッタースピードを速めてみてください。
事前に会場内での動きを計画しよう
イベントでは複数の登壇者が話をしたり、会場内を動き回ったりなど、イベントの内容によって撮るべきポイントが異なります。当日なんとなく流れに任せて撮影してしまうと、参加者の邪魔になってしまったり、撮りたい位置に移動できなくなってしまったりと、思い通りの撮影ができなくなってしまうことがあります。
事前にイベントの流れを把握し、参加者の邪魔にならない動きや、光の向きを考慮した撮影位置にスムーズに移動できるような計画を立てておきましょう。
ひたすら枚数を撮ろう
イベントの記録写真では、必要なシーンが撮れていなかったという失敗が起こりがちです。基本的に撮り直しができないため、1シーン撮り逃してしまうと取り返しがつかないなんてこともあります。そのため、同じような写真だらけになってしまうこともありますが、その中の1枚が使えれば良いという気持ちでたくさん撮影しましょう。
また、イベントのメインだけではなく、会場全体を写した写真や、掲示物(ポスターなど)、展示品(新商品など)、可能であれば参加者の様子も記録として撮影しておくと良いでしょう。余裕があれば角度や距離を変えて、同じ被写体でも違った写し方ができるとなお良いです。撮影した写真の利用方法を考え、撮れるだけ撮っておくのが失敗しないコツです。
写真を選別しよう
イベント終了後、当日の雰囲気や流れをしっかりと覚えているうちに撮影した写真を選別しましょう。似た写真が大量に残っていると写真を使う際に困ってしまうので、似た写真の中で良いと思うものを1、2枚残すようなイメージで選別します。選別作業は小さい画面で行うとピンボケやブレを見逃してしまうことがあるため、カメラの画面ではなくPCの画面で行うことをおすすめします。
また、同じような写真を見比べていると、誤ってピンぼけ写真を残して良い写真を消してしまうようなミスが発生しやすいので注意して進めましょう。
まとめ
今回は私が実践していることと、これまでのイベント撮影の反省点を踏まえてご紹介しました。イベントの記録写真では、SNS映えのような作品性よりも、正確に記録を残すことが求められます。そのため、普段から広報担当として写真を撮り慣れていても、イベントでは思ったように撮れないなんてことが起こってしまうのです。
ぜひ今回のポイントを参考に、万全の状態でイベント撮影に臨んでください。
【これまで担当した業界】バイオテクノロジー、観光、飲料メーカー、健康アプリ
【趣味】写真(被写体は自然)、登山、生き物の飼育
【プチ自慢】大学の卒業制作で入賞