今回は前職で動画制作を仕事にしていた経験を元に、採用広報に動画を活用するメリットについてお伝えしたいと思います。
採用PRに動画を活用する
前職では、テレアポを代行する企業の女性若手経営者のYouTubeチャンネルの運営をお手伝いしたことがありました。YouTubeでその経営者のチャンネルを立ち上げ、動画を撮影・編集し、アップロードしていました。
動画の内容としては、「その人がなぜ起業したのか」「どんなエピソードがあったのか」「従業員にどうなって欲しいのか」などを一人で話したり、時には社員の方にゲストで出てきていただいて対談したりするものでした。
チャンネルそのものの登録者数や動画の再生回数は決して多くはありませんでしたが、当時その会社はアルバイトの求人広告を出しており、その内容に興味を持った人がその会社のことを検索して、動画を見てくれていました。
その結果、求人広告で集まった多くの方は既にその経営者の人柄やエピソード、哲学に納得した上で申し込んでくるので、面接の時点でその会社や創業者のファンになっています。
そのため、良い人材を採用できるようになったのです。
届けるべき人に情報を届ける
上記のように、動画を使うことで働く人の様子や感想を撮影し、その思いに共感した人が求人に申し込むことがあります。
ですが、多くの場合再生回数に意識が行き過ぎてしまい、「こんな動画を撮影してもほとんど見られない」と考え、二の足を踏むケースが見られます。
しかし、本当にやりたいことは再生回数を稼ぐことなのでしょうか。
YouTubeをビジネスに活かす時によく言われる問いかけとして、「登録者数が1万人でもサービスが全く売れない状況と、登録者数が100人でもサービスのコアなファンで皆の購買意欲が高い状況、どちらが良いですか」というものがあります。
これは極論ですが、採用広報にも活かせる考え方です。
多くの場合、採用できる人数は数名と限られているからです。
前述の事例で言うならば、自社の面接を受けてくれるかどうか分からない不特定多数に対して動画を作るのではなく、少しでも自社に興味を持ってくれた人のためにより深く自社で働きたいと思ってもらえる動画を作る。
これが採用広報に動画を活かす1つの方策だと思います。
採用以外にも動画を撮ることはメリットがある。
いかがでしたでしょうか。
上記を読んで興味を持った方は、ぜひ早速動画を撮ってみてください。
別に公開する必要もありません。
ハードルを上げ過ぎずにまずはカメラに向かって話すという経験を積む程度に考えてみてはいかがでしょうか。カメラに向かって話をするというのは、慣れるまでは難しいと感じることもあります。(テレビの取材を受ける前に必要に応じてメディアトレーニングを行うのはそのためです)
しかし、日ごろから自社でこのような動画を撮影することで、採用以外にも以下のようなメリットを得られるでしょう。
・経営者が自分の思いを言語化できる。
・自分が話している姿を客観的に認識できる。
・カメラに対して話すトレーニングになる。
今は誰でもスマートフォンを持っていますし、身内でトライする分にはいくらでも撮り直しが可能です、またスマートフォンの編集アプリも年々クオリティが高くなっています。
ぜひ1度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【ニックネーム】しいたけ君
【これまで担当した業界】食品、健康アプリ、美容など
【趣味】庭いじり、料理、旅行、占い
【プチ自慢】立ったまま寝れること