春一番が吹き、花粉が舞い、陽光がポカポカ、
花粉さえなければ、とても居心地の良い季節なのですが、
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、最近、個人的に思っていることがあります。
それはPR誌が面白いということです。
PR誌のすべてがフリーペパーではないですが、
多くは駅や本屋などで無料またはリーズナブルに入手できます。
本業を生かしながらも、業種の枠から自由かつユニークで、
ビジュアルも繊細で内容も深い、そんな各誌の凝り具合に驚いています。
では、具体的にどこが面白いのか、僕が個人的に楽しんでいる
PR誌3誌から、もう少しPR誌の面白さをお伝えできればと思います。
一つ目は、資生堂の「花椿」。
ちょっと価格は高めですが、1937年創刊されたPR誌の先駆的に存在。
現在は奇数月が「みる椿」、偶数月が「よむ椿」と隔月単位で
コンセプトが入れ替わります。
最近では映画「人のセックスを笑うな」の原作で知られ、
小説「手」で第140回芥川賞候補になった山崎ナオコーラさんの
書き下ろし小説を「よむ椿」で面白く読みました。
二つ目は、早稲田文学の「WB」
本屋などに置いてあるフリーペーパーです。
小さな文字がびっちりの、いかにも文芸誌のPR誌という感じではあるのですが、
構成やビジュアルがユニークで、文学や小説好き以外の方、
活字はちょっという方にも、サブカル的な雰囲気がするこのPR誌は、お勧めです。
三つ目は、講談社の「本」。
年間購読料金900円(75円×12号)と価格も大変リーズナブル。
PR誌の中でも骨太で、気鋭の学者やライターによる一般誌にはできない
実験的な試みも満載です。
最近では大変有名になりましたが、「東北学」で有名な民俗学者の
赤坂憲雄さんの知の探究も、このPR誌の連載「忘れされた東北」から
始まったことはPR誌の成熟を感じるエピソードです。
PR誌の面白さ伝わりましたでしょうか?
いずれのPR誌にも、ちょっとしたこだわりが感じられはしないでしょうか?
一度さまざまなPR誌を読み比べて、各誌のちょっとしたこだわりを
ピックアップしてみてはどうでしょう。
きっといいアイディアが見つかるはずです。
PR誌はまだまだ面白くなりそう、そんな予感がしています。
僕もこれからもPR誌の今後を追って行こうと思っています。
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