こんにちは。
「1年目」という言葉が使えるのもあと1ヶ月。
時間が経つ早さに驚きを隠せません。
さて、話は変わって
私事ですが、最近DVDをよく見るようになりました。
そこで今回のメルマガは、先週見た映画の
話題にしたいと思います。
「THANK YOU FOR SMOKING」
広報・PR業務に携わっている方はご存知かもしれませんが、
敏腕PRマンを主人公にして、
タバコ業界、政界、教育機関を巻き込みながら
“タバコは害か?”という議論を繰り広げるお話です。
主人公のニックは、タバコ関連会社が共同出資している
「タバコ研究アカデミー」という研究機関の凄腕スポークスマン。
「タバコの煙やニコチンが、健康を害するとは”言えない”」
という情報を随時公表し、売上を確保するのが彼の仕事です。
彼は嫌煙家の批判にも負けず、
タバコが悪ではないことを発信し続けました。
時代に逆行している”タバコ”のPRを成功させるには、
よほどの技術が必要になってきます。
そこで、ニックがPRマンとして
優れている点を考察してみました。
「THANK YOU FOR SMOKING」の主人公・ニックが
PRマンとして優れている点は、あらゆる手段を使った
“魅せ方”にあります。
プレゼン力、適切なコメントができる瞬発力、
企業の代表としての身なりや対応。
ニック個人の魅力と同時に、
前向きな情報を発信することで、タバコのイメージを
これ以上悪くしないことに徹底していました。
タバコ(ニコチン)が
体に何かしらの害を及ぼすことは、周知の事実です。
ただ、その”何か”が不透明であれば、
「それは科学的に証明されていません。
皆がなんとなく、タバコは害だと思っているんですよね?」
と、公に言うことが可能になります。
加えて、“害とは言い切れない”事実を証明する
研究結果や調査結果を用いれば、
タバコの害に関するグレーゾーンを強調でき、
完全な悪者になるのを食い止めることができます。
他にも、彼は議会の場で
「ニコチンは、ある病気の進行を遅らせることができる」
という事実を公表し、タバコの有益な側面を
世間に印象付けました。
またある時は、ニコチンが健康を害する物だと認め、
その上で、「未成年喫煙防止のキャンペーンに
5,000万ドル使う」と電撃的に発表しました。
彼は、ひとつひとつの情報発信によって
「タバコによる害を確定させない」
「よい側面があることを伝える」
「時には潔く認め、改善努力の姿勢を見せる」
という事を継続して行うことで
タバコのイメージ低下を防いでいました。
タバコという商材上、マイナスイメージを
回復させるための、“魅せ方”になっていますが、
多くの商品・企業・人物に通用する“魅せ方”を、
あらゆる方法で表現している映画でした。
1年目も終わりを迎え、
日々の業務にもようやく慣れてきました。
そこで最近思うのは、なるべく楽しみながら
業務を覚えていきたいということです。
皆さんも、映画を見て楽しみながら
PRを考えてみてはいかがでしょうか?
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