知識と情報は深く。視野と心は広く。

毎日どんより空の、梅雨まっただ中。
スッキリと晴れた青空の下、
美味しいお酒が飲める季節が楽しみでならない、岩淵です。
この数年、年間340日くらいは
「お酒が飲みたい」という言葉を口に出している気がします。
ついにメルマガでも、言ってしまいました。
「酒好きキャラ」は
こうした日々のメッセージ発信により、着々と形成されていっています。
(PRマン風な表現をしてみました)
「キャラの形成」
これは見方によれば、「個人ブランディング」とも言えますし
突き詰めていけば、「専門家」として認知されることにも繋がります。
ご存じのとおり、PRにおいても
個人ブランディングや専門家としての認知獲得は、
非常に重要な役割を果たします。


個人ブランディング、専門家PRの効果を考えるとき
メディア側の立場に立ってみると、わかりやすいと思います。
メディアが企画を組む際、特に雑誌やTV番組においては
「1つのコーナーで、1つの企業やサービスだけを取り上げる」
ということは、ほとんどありません。
企画のテーマ、方向性を決め
それに沿って、複数の商品やサービス
企業の視点、個人の視点などを盛り込みながら
企画を作り上げていきます。
その時あなたメディア側であったら、何に苦しむでしょうか?
「情報収集」が、苦労することのひとつではないでしょうか。
自身に全く知識のないテーマについて取り上げる場合は特に
「どこで、誰に、何を聞けばいいの!?」となるはずです。
そして向かうは、パソコンの前。ググるわけですね。
そして見つけます。「お!この人、専門家っぽい!」と。
この「専門家っぽい人」に貴社の方が当てはまれば
メディアのほうから、「話を聞かせてください」と言ってきてくるわけです。
ではそもそも、「専門家」として認識されるために
必要なこととは、なんでしょうか。
専門家というくらいですから当然、圧倒的な情報や知識が必要です。
そしてそれらを、積極的かつ継続的に発信することで少しずつ
「専門家である」という認知が成されていきます。
そして専門家として最も重要なことが
「俯瞰できる目」を持つことです。
サラリーマンというのは、ついつい井の中の蛙になってしまいがちです。
自社の商品やサービスに惚れ込むことは素晴らしいことですが
外に目を向けることを、忘れてしまうのです。
メディアが知りたいのは
先にお伝えした通り、1つのテーマに対する“さまざまな情報”です。
ですから「専門家」はいつも俯瞰した目を持ち
下記のようなことを知っていること、紹介できることが重要なのです。
●業界のトレンド
●競合他社の情報
●社会的周辺情報(世論、法律、他の専門家…etc)
●自社の商品やサービスの顧客、事例
●専門分野の歴史、未来
●海外の市場、トレンド
・・・・・・・・等
「専門家」としてメディアに重宝されるためには
常に業界全体、社会全体を俯瞰してとらえ広く情報を提供できる、
言うならば『教えてくれる人』であることが大切です。
私がPRのお手伝いをしているお客様が、「専門家」として取材を受けるとき
同席していて一番うれしいのは
記者が帰り際に、「大変勉強になりました」と言うときです。
プロである記者に“勉強になった”と言わせることは
1つの“ネタ”として面白いと感じていただいたよりも
よほど価値のあることだと思います。
この一言で私は、取材を通して企業価値が高まったことを感じるのです。
私も、「お酒が好きなんです」と発信しているだけでは、
ただの“酒好きキャラ”止まりですね。
せめて社内専門家を目指すなら
「ビールの美味しいお店なら、岩淵に聞け!」
くらいに言われるようにならなければ。
今夏も勉強(という名の…)に励みます!