表彰企業にならなくてもメディアに注目される企業PRの方法

みなさんこんにちは。
先日、本年度の「ノーベル医学・生理学賞」を東工大栄誉教授である大隅良典氏が受賞したことが大きなニュースになりました。
少し前にオリンピックが終わったかと思いきや、今年も日本人がノーベル賞を受賞したということで、今年のメディアは「受賞者」の功績をたたえる話題が多く続いています。

みなさんもご存じの通り、オリンピックやノーベル賞など、世界的に権威ある賞で表彰されると、それまで一般的に知られていなかったニッチスポーツや専門的な研究であっても、一気にメディアの注目を浴び、世間の認知度を大いに引き上げるきっかけになります。

とはいえ、どれだけ価値のある商品やサービスであっても、「1位」をとるのは、たやすいことではないですよね。
また、たとえ何かしらの形で「1位」を取ったとしても、それがメディアにとって価値のある賞でなければ、やはり取材につながることは難しいといえます。

では、やはり世界的な賞で1位を目指さないと、企業として取材を獲得することはできないのでしょうか。いえ、もちろんそんなことはありません。
今回は、表彰企業にならなくても取材獲得につながる企業PRのポイント3つをご紹介します。

【表彰企業でなくても取材が取れる企業PRのポイント3つ】

①表彰企業や業界について見識があることをアピールする!

何か世界的な賞で受賞が決まると、メディアはその功績をたたえるだけでなく、「どうして受賞することができたのか」という背景やビハインドストーリーを取材することが多いです。

そこで、もし自社が、表彰された企業と近しい業界に位置付けているなどで、表彰企業の業界について知見がある場合は、ぜひその知見を活用しましょう。
「業界について解説ができる」第三者的な企業や専門家として、メディアにアピールするすることで、「受賞の経緯の裏付け」として取材につながる可能性も高まります。
また、もし業界解説をする場合は、データや事例も見せながら解説すると、より強くメディアを引き付けることができるでしょう。

②業界内で自社がトップといえる切り口をPRする!

メディアが取材できる企業を探すきっかけは、もちろん「表彰」の話題だけではありません。
経済的なトピックなどで大きなニュースがあった場合は、やはり関連企業に取材をすることが多いです。

これは企業PRの基本ではありますが、もし自社をPRの切り口として打ち出す場合は、何かしら、業界内で「トップ」といえる強みをアピールすることが重要になります。
「成長率が業界1位」「業界内で唯一独自のシステムがあり、政府機関にも評価されている」などなど・・これらは、何か有名な賞を取っていなくても、間違いなく取材獲得への重要な材料になります。
まずは社内で「業界トップ」になれる切り口を探すことから始めてみてはいかがでしょうか。

③<番外編>独自路線での受賞やメディア露出を目指す!

海外では、必ずしも「ベスト」なことを表彰する賞ばかりにスポットが当たるわけではないようです。
例えば、毎年「最低」な映画を決める「ゴールデンラズベリー賞」。
「ラジー賞」とも呼ばれ、2016年度は、かの有名なジョニー・デップやジュリアン・ムーアもノミネートされていました。

また、ノーベル賞のパロディ的な形で90年代から始まった「イグ・ノーベル賞」は、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられるもので、日本人にも受賞者が出たことで、昨今では日本のメディアでも取り上げられています。

現在、日本国内では、こういったエキセントリックな賞はあまり多くないかと思います(吉本興業さんの「ブサイクランキング」くらいでしょうか)ので、新たに話題となりそうな賞を作ってしまうというのも、一つの手かもしれません!
とはいえ、もちろんイチから賞を立ち上げるのには時間も手間もかかりますので、あくまでも<番外編>としてお考え下さいね。

類似施策として、もし自社に、他にないユニークな社内行事やイベントがある場合は、まずは自社PRとして、それを武器にメディアにアピールしていくという手法も考えられるかと思います。
実際に、当社のクライアント様の事例としても、他にはない珍しい社内システムや社内イベントなどをPRしたことで大手企業でなくても、数々の取材を獲得した実績もございます。

このように、企業PRの切り口は、意外とたくさんあるものです。
ぜひ、新たに検討されてみてはいかがでしょうか。