個人をブランド化するパーソナルブランディングとは?

昨今、個人をブランド化する「パーソナルブランディング」が改めて注目されています。
「メディア露出により知名度・信頼度を上げる、書籍を出版することで自らのエビデンスとする、自らの業界のポジショニング戦略をしっかり立てる」などの活動が可能となります。パーソナルブランディングにより「〇〇のことならあの人に」と指名されることの価値はとても大きいものです。
 
自分の強みを見つけ、「あなたにお願いしたい」と選ばれるようになることで、他者との差別化が図れるなどの多くのメリットがあります。

今回は、「パーソナルブランディング」についてご紹介します。

パーソナルブランディングとは?

パーソナルブランディングには、様々な定義がありますが、ここでは、自分の魅力を明確に伝えることで「あなたに頼みたい」と相手に選んでもらうため、自分自身をブランド化し他者との差別化を図ることとなります。

パーソナルブランディングのための第一歩

パーソナルブランディング

特定の分野でNo.1を目指す

パーソナルブランディングで重要なのは【自身のジャンル/分野で認知度No.1を目指す】ということです。例えば、医師の場合でも、産業医でのNo.1、弁護士であれば離婚裁判の第一人者、マナー講師であればビジネスマナーのNo.1など、様々なジャンルがありえます。

まず、自身の一番の強みを探し「どのジャンルで、どういったサービスでNo.1を目指すか」を決めることが重要です。全国でいきなりNo,1ということでなく、まずは地域でNO.1となるという選択もありでしょう。

フリーランスで活躍している専門家が多くいる中で、多数いるうちの一人では埋もれてしまいがちですし、ビジネス上での競争にも勝てないのでメディアにもなかなかとりあげてもらいにくいという事実があります。各分野でのNo.1を目指し、信頼度を高める動きを継続して行うことで「〇〇の内容はあの人に」と依頼いただけるようになり、自身を活かした仕事を行えるようになります。

そのためには実際の仕事での実績を積み上げ、メディア露出(テレビや取材に出るなど)やできれば書籍を商業出版できることが重要です。他者から「よく見かけますね」と言ってもらえるようになれば説得力をもたせることができます。
商業出版では、なにより出版社がリスクを負って出版するため、商業出版で本を出せるということは信頼度のあらわれであり、出版社がその人物に力があると思っているという証拠/エビデンスになりうるというわけです。

競合を決め、ポジショニングを行う

仮想ライバルを想定し、自身の立ち位置(ポジショニング)を見極めることも重要です。
自分と同じ職業・分野・性別で第一人者を謳っている人物を仮想ライバルとして想定し、その人にどうやって肩を並べていくかという発想も重要となります。

競合との違いを言語化し、見える化する「ポジショニング」の策定をすることで、仮想ライバルが「できていないこと」、「行っていないこと」を洗い出せれば、自身との大きな違いを作り、わかりやすく明示することができ、改めて自分の強みや、お客様のニーズが発見できることがあります。「ポジショニング」は「ポジショニングマップ」にして表すと整理しやすいです。仮想ライバルを適切に見極めて、実際に存在する相手にしましょう。

パーソナルブランディングの実際

メディアに情報発信をする

パーソナルブランディングは、メディアでしっかりと情報発信をしているかどうか、書籍で自身の仕事のエビデンスがつくれているか、そしてその先のSNS戦略により、影響力が大きく変わってきます。

本来SNSをはじめる前に、仕事で公開できるだけのある程度の実績を作る、それをメディアで露出してもらう、そのノウハウを出版するなどの本当の意味での「情報」「コンテンツ」が先に必要なのです。こういった情報発信を行い、メディアから自然とオファーが舞い込むように仕掛けることにトライが可能となってきます。

まとめ

まとめ

以上、本稿では、パーソナルブランディングをスタートするにあたっての方法・コツなどについて紹介しました。
 「自分だからこそ仕事を依頼してもらえる」ことの喜びは想像以上です。本稿では簡略化してのお伝えとなりましたが、①特定のジャンルで「〇〇が強み」と言えるための実績づくり、②現状認識/客観化のための「ポジショニング」戦略、その上での③メディア戦略、出版、SNS施策などという順番があってこそのブランディングであり、それが問合せ/集客売上増などの礎につながっていくとなっていくことが、お分かりいただければ幸いです。