高校野球強豪校の情報発信から学ぶ、企業広報/ブランディング手法

春の高校野球選抜大会が今年も盛況のうちに終わりました。大谷翔平選手の活躍は常に注目を集めますが、高校野球も国内では人気のスポーツコンテンツとして定着しています。

しかし近年、高校野球を取り巻く環境は急速に変化しています。少子化による部員数の減少や情報化社会の進展により、従来の運営方法だけでは立ち行かなくなっている学校も少なくありません。

そんな中、神奈川の強豪・横浜隼人高校と、東京の古豪・日本大学第二高校は、積極的な情報発信と今の時代に合った指導方針を取り入れることで注目を集めています。

この2校の取り組みは、高校野球部の運営にとどまらず、学校全体の広報活動やブランディングにも影響を与えています。

両校の成功事例から、効果的な情報発信や改革の姿勢、その手法について学んでみたいと思います。

横浜隼人「アウトプット重視」のPR活動

神奈川県内の強豪校、横浜隼人高校は、2009年の甲子園出場以来、SNSを活用した情報発信を強化しています。

2年前からInstagramを開始し、練習風景や試合の動画を毎日投稿。現在、フォロワー数は5000人を超え、そのクオリティの高さは好評を博しています。

水谷監督は、
「これからの時代、いろんなところに出ていかないといけません。SNSは、学校の広報活動の一環として選手に外部へのアウトプットを促しています」

と語っているように、広報担当者にとっても、アウトプットの促進はとても大切なファクターになります。

選手自らがPR活動を担う

横浜隼人高校では、選手たち自身が積極的にPR活動に関与しています。
練習試合の対戦校には、アカウントのQRコードを配布し、SNSへの投稿を推奨しています。

また、DX推進部の教員が指導し、ルールに則った投稿を行うことで、選手たちが集中しやすい環境を作り上げています。DMを受け付けないなど、SNSの運用ルールを厳守しつつ、選手が自ら積極的に活動する姿勢を育んでいるようです。

広報担当者にとって、このような取り組みは参考になる部分が多いです。
まず、SNSを活用して学校やチームの活動を積極的に発信することが、ブランド力を高める一助となっていますし、また、選手たち自身がPR活動に参加することで、より多くの人々に学校の魅力が伝わる仕組みになっています。
役割分担しながら、積極的にアウトプットを仕掛ける教育や行動力はとても参考になります。

日大二高 時代に合わせたユニークな改革で “斬新なイメージ” を形成

日大二高校は、春夏6回の甲子園出場を誇る東京の伝統校です。

当校では、新監督のもと、新たな指導方針を整え、昨年1月の監督就任と同時に画期的ともいえる「週休2日制」を導入しました。限られた時間の中で選手の自主性を尊重しながら、チームの強化を図っています。

デジタルツールを活用した情報共有や、「余白」を活かした指導

監督は「選手が自ら考える余白が必要」とし、練習時間の効率化を推進しています。

朝練を廃止し、ミーティングを短縮、事務連絡はLINEグループで共有するなど、Z世代の若者の特性に合った手法を取り入れています。
また、自身の指導論をYouTubeにまとめ、練習中の長時間の説明を減らすような取り組みも行っています。

新たな指導方針が保護者・受験生へのアピールへ直結

このような日大二高の新しい指導方針は、保護者や進学希望者に好評を得ているようです。
特に、週休2日制の導入により、文武両道を実現しやすい環境が整い、保護者からの信頼が高まっていると考えられます。

結果として、野球部の新たな取り組みが学校の教育方針のアピールにつながり、生徒募集の強化にも貢献しています。

高校野球の取り組みから学ぶ、企業のPR戦略

横浜隼人高校と日大二高校の取り組みから、企業のPR戦略に生かせるポイントが見えてきます。

デジタルを活用し、SNSや動画コンテンツを効果的に取り入れること、また、メッセージの一貫性を保ちながら企業(学校や指導の方向性)の価値観を明確に伝え、積極的にPR活動を展開することで、効果的に認知度を高めることができます。

これからの企業広報においては、単なるプロダクトやサービスのPRにとどまらず、企業や組織文化の発信や社員の成長を促す環境づくりが不可欠です。

横浜隼人高校と日大二高校の取り組みは、高校野球界だけでなく、企業の広報担当者にとっても大いに参考になる成功事例と思われます。

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株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】カープマニア
【これまで担当した業界】IT、自動車、食品メーカー、飲料メーカー、自治体、
            医療、家電メーカー、レジャー施設、金融、教育、他多数
【趣味】高校野球、広島カープ、川崎フロンターレ、ハワイ
【プチ自慢】両利き。お箸も野球もサッカーも、手足を左右同レベルで扱えます

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