『メディア向け体験会』 多くの露出に繋がったPR施策とは!?

緊急事態宣言が解除され、メディアと対面で会う機会が徐々に増えてきました。

コロナ禍はオンラインが中心だった新商品発表会やメディア向けイベントもリアルで開催されるようになっています。最近はメディアにも積極的にアプローチができるようになりましたが、アプローチをしてもすぐに露出に繋がらないという社内の声も少なくありません。昨今溢れかえる情報の中から、メディアに自社のサービスを選んでいただくには、どのような施策が効果的なのでしょうか。

今回は、私が担当している企業の年間PR施策に取り入れている“メディア側も体験したくなる”施策の事例を交えてご紹介いたします。

メディア向け体験会とその目的

「メディア向け体験会」とは、PRのお手伝いをしている企業(クリニックやサロン)にメディアを誘致し、企業がPRしたいサービス(施術)を実際に体験してもらう施策のことです。複数のメディアを誘致するイベントのマンツーマン型です。

私が担当する化粧品会社や美容クリニックなどの美容関連は競合他社も多いため、先ずは企業をメディアに知ってもらうきっかけを作るために、この体験会を実施しています。体験会を通し、メディアと企業側の担当や広報を直接お繋ぎする目的も兼ねた施策になります。

体験会のメリットは?

  • 大規模なイベント施策より、メディアと個別に対応できるため、蜜にコミュニケーションを図ることができる
  • これまでコンタクトが取れづらいメディアと直接会うことができる
  • 実際にメディアの方が体験にきてくれることでメディア側への訪問が省ける
  • クリニック・サロンに来て実際に体験いただくことで、体験談など記事化につながりやすい。その場でSNS等にリアルに拡散されることも暫しある
  • 体験した施術やサービスの感想をその場でヒアリングすることができ、企業側にもフィードバックできる
  • メディアと担当企業の広報(担当)をその場でお繋ぎすることができ、企業側からより詳しい情報をメディアに提供できる
  • 楽しみながらメディアが参加できる(本人がキレイになれる)
     ※体験会の内容によって異なる

体験会へのプロセス、注意すべき点は?

イベントプロモーションもそうですが、体験会に至るまで、日程調整や施術における注意事項の伝達など、メディアとの綿密な事前確認が必要になります。体験当日はメディアからの質問を受けることも多いため、施術の概要や資料を準備しておくことも大切です。

また、体験後は必ずメディアへのフォロー(お礼メールやヒアリング)を行い、記事化に繋げるためのアフターケアも欠かせません。

実際に体験していただく施術は通常のメニューと同じです。本来ならば費用が発生するところをメディアには無償にて提供するため、企業側にはそのコストを事前に説明し、理解してもらうこと重要です。そのため、こちらも費用対効果を意識して、体験からより多くの成果につながるように丁寧に対応しています。

事例『美容クリニック・メディア向け体験会』

私が担当している美容案件では、定期的に体験会を実施し、過去には月10名以上のメディアの方をクリニックに誘致し、体験したメディアの半数以上が記事化につながった実績があります。

すぐに露出につながらなくても、その後の企画の中で、サービスの紹介や取材などの露出に繋がることもあります。体験会の成果もあり、毎月持続的にメディア掲載を実現しています。

まとめ

体験会はメディアに個別で対応できるため、施術の感想に合わせて、今後メディアの企画(スケジュール等)もヒアリングすることができ、メディアとの交流を深めるきっかけにもなっています。女性メディアは美容に関心がある方が多いです。特に美容を絡めた体験会はメディアの満足度が高く、ご好評をいただいております。

最後に、メディアに単発で露出することはできても、(年間で契約している企業を)持続的に露出することはとても難しいことです。そのために、今回ご紹介した、体験型施策やイベントプロモーションは多くの成果を出すために、有効的な施策と言えるでしょう。

特にクリニックやサロンなどの美容関連の企業には適していると思います。露出に苦戦している企業はこのような体験型の施策を取り入れてみてはいかがでしょうか。みなさまもぜひ今後の参考にしてみてください。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】リーママ
【担当した業界や経歴など】お転婆娘1歳児のママ。子育て奮闘中。育児ストレス解消法はNETFLIXを視聴すること。最近のお薦め作品は「ワーキングママ」「赤ちゃんを科学する」など。アパレル・ファッション関連、店舗・テナントリーシングの職種を経て広報業界へ。CD社ではこれまでの経験と人脈を活かし、主にサロン・クリニック・化粧品などの女性系案件を担当。最近ではママ目線の発想や知見から育児・教育関連のPRも担当することに。