こんにちは。メディアアプローチを行う際、プレスリリースや取材企画書のような、取材獲得に向け直接的に働きかける資料のほかにも効果的な資料があることをご存知でしょうか?これらの資料をバックアップする、いわばサポートの役割を担う補足資料として、ファクトブックがあります。
ファクトブックを上手に作成・活用できると、より取材獲得もしやすくなり、メディアアプローチの際に有効な資料として重宝できます。そこで今回は、より取材獲得につなげやすくする当資料の上手なつくり方のコツについてご紹介します。
この記事の目次
おさらい ~ファクトブックの有効性について~
まず、本題に入る前に、本資料の有効性について改めて触れさせて頂きます。
▾情報内容の理解度が高まり、魅力も際立つ
日頃、メディアへ提供する取材企画書やリリースなどに含まれる情報量は、限定的です。このため、補足情報として提供することで、情報内容の全体像が一層見えやすくなり、理解度の向上や、紹介企業およびサービス等の魅力を際立たせる役割があります。一般的に記載する内容は、主に下記の通りです。
≪外部環境に関する情報≫
・市場規模
・市場動向(社会的ニーズの現状、競合他社の取組みなど)
・現状課題など
≪内部環境に関する情報≫
・企業概要、事業概要、商品概要、歴史、開発エピソード、取組み、強み、今後の展開etc
▾取材獲得の確度を高める
人は関心を抱き始めると、「もっと知りたい」という次なるアクションに移ります。この心理プロセスを活用し、よりメディアの関心を引かせるために、細かな詳しい情報提供を行うことで、取材獲得の確度も高めることができます。
▾情報の整理にもなる
ファクトブックの一般的な構成としては、外部環境部分の解説(市場規模、動向、現状課題、競合の取組み事例etc)→ 内部環境部分の解説(課題改善策、強み、今後の展開、企業概要etc)というものが多いように、より全体的な視点での情報も盛り込むため、全体像もクリアになり、情報の整理にもつながります。
メディア受けする資料の基本は、“情報の取捨選択”
広報/PRに関わる資料の中でも、ファクトブックは比較的情報量が多く盛り込まれたものになります。それゆえ、詳しさを追求するあまり、関連するあらゆる情報を記載すれば良いというものでもありません。
日々、膨大な情報を処理するメディア側の立場を考慮し、分かりやすく見やすくという構成を心がけることが重要です。つまり、事前に伝えるべき内容とそうでない内容を明確にし、“情報の取捨選択”を行うことが、よりメディアにも好まれやすいと言えるでしょう。
取材意欲を高める不可欠要素
▾メディアの関心を引きやすい要素を盛り込む
ニュースとして取り上げられやすい要素があると、当然、メディアも好む傾向にあります。
例えば、業界No1、業界初(新規性)、時事性などが、世間の関心を高めやすい要素の有無は、メディアの関心度にも大きく影響します。
▾図解を入れて、視覚的にも見やすく
内容の分かりやすさと同等に重要なポイントが、“資料の見やすさ”です。
文字ベースでぎっしり記載された資料は、固い印象を与えてしまうほか、読み手側の読む気も失せます。これを和らげる効果として、図解を入れることで、視覚的にも目につきやすくなり、内容の分かりやすさもアップします。
但し、図解の多様は、逆に内容が薄くなる印象を与えてしまうため、文字との適度なバランスを意識しましょう。
▾数字を盛り込む
数字の記載は、エビデンス要素として具体性を高め、資料としての完成度や説得性も高めてくれます。
▾最も伝えたいキーメッセージを入れる
近年、企業の不祥事問題の多発などによる、CSR(企業の社会的責任)の重要性が強く求められる傾向にあります。こうした背景より、ファクトブックの作成時においても、事業展開および商品・サービスを紹介する際には、社会的意義明確なメッセージを盛り込むことを勧めます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、より取材獲得につなげやすくするファクトブックの上手なつくり方のコツについてご紹介させて頂きました。また、別資料の事例になりますが、取材獲得をより高めやすくするためのより細かなテクニックについては、下記の記事でご紹介させて頂いておりますので、ぜひ、こちらも併せて参考にして頂ければ幸いです。
≪参考≫
書き方ひとつで変わる!メディアにウケる取材企画書の作り方
https://blog.cd-j.net/pr-skill/kakikata/
【ニックネーム】ふじっ虎(ふじっこ)
【これまで担当した業界】歯科医、心理カウンセラー、飲料メーカー、出版、人材採用など
【趣味】ドライブ、スノーボード、フットサル、釣り、芸術鑑賞(ライブ、美術展)、猫と遊ぶ
【プチ自慢】プロOBチームとのフットサル大会の試合で、チームで唯一得点をあげたこと