テレビでパブリシティを獲得するにあたり、ニュースフックという考え方があります。
時事、トレンド、芸能、事件という最新ニュースとして採り上げるマスコミ報道の中で企業の事業性を採り上げるにあたり、その事業性にさらに視点を足して、大きなテーマを構成することが多いです。
そのテーマの中で、何かしら関連性のある企業の事業性について取り上げる、という内容となります。
PR目線で考えると、業界のトピックワードはメディアが欲する情報になると考えられます。
このトピックについての最新ニュースフック(トレンド)記事の構成内容や、ニュース性記事(ニュース)といったものを説明する注釈を添えることで、メディアに対して、企業の得意とする事業性を盛り込んだ企画提案が可能となります。
今回は、このニュースフック記事に対する考え方と、日経テレコンを使った媒体分析によって、ニュースフック記事を見つけるコツをご紹介できればと思います。
テレビへのパブリシティ提案の考え方
―ニュースフックとして、その事業性が社会的にどう期待されているのか!? を考える―
ニュースフックとして、メディアが欲しがる企業の事業性は、ズバリ「そこに至るプロセスの内容」です。
クライアント毎に異なる事業特性があると思いますが、その開発経緯や、「●●(製品)は、何の為にあるのか?」という存在理由(製品コンセプト)と、業界課題との接点に関する視点が重要になります。
例えば、Society5.0時代と言われたり、今の時代を説明するワードの内容等に潜んでいるのではないでしょうか。各クライアントの業界における時代性を説明するワードを一度考えてみるといいと思います。
製品について関する、その業界ワードを考え、「どうであるのか?」という視点から、2つのテーマを抽出し、そのテーマ(バランス)が内容を伴う上での、1つ1つのテーマを更に2分するバランスが何かについて、2×2=4つの構成に因数分解をしてみてください。
ニュースフックワードについて、4つに因数分解ができたら、それがネタのトピックです。
このトピックワードに、事業性としてのパフォーマンスを示す言葉を添えて、日経テレコンなどで媒体検索を掛けて、抽出できる記事を、ニュースフック記事と扱うことができます。
このニュースフック記事について、上述の因数分解の考え方に沿って、構成案を作成すると、「メディアに対する事業性」を有した時代性を切り取る提案が出来上がることになります。
パフォーマンスとしての事業性については、「●●(製品)のメリットとは?」といった類のWEB記事におおよそ8つ程の内容をもって、WEB掲載されているのが通常です。
そうした記事を抽出できると、「●●(製品)は、何の為にあるのか?」という「Why(なぜ?)」の部分にまつわる、メディアが採り上げる内容となってくるクライアント毎の製品課題が一度に整理できます。
製品理解をする為のコンセプトが手に入るので、そのワードに沿って、製品名と併せて日経テレコンによる媒体分析を行い、メディアの掲載内容を整理することも可能です。
ニュースフックは、メディアが具体的に興味を抱いている関心事とも言えます。
ニュースフックとして事業性に関する記事内容を、根拠(エビデンスに近い正確な情報)としてメディアに伝えた方が、掲載確度も上がると思います。
こうしたニュースフックワードは、時代を象徴するワードから自分で探っていくことも必要ですが、メディア担当者の頭の中にも色々と考えがありますので、 例えば電話や取材等でコミュニケーションを取る際に、うまくコミュニケーションを取って、入手できるとより良いと思います。
メディアの記者は、明確な関心事としてもっているものですので、話の中でヒントが出てきたりもします。是非、積極的にコミュニケーションを取ってみてください。
日経テレコンを使ったニュースフック記事の見つけ方とは?
提案の考え方として一言で整理をすると、
「ニュースフックとして、事業性がどのように世の中に期待されているのか!?」ということです。
この期待感を説明する言葉も、媒体分析で記事を絞る際には、必要なアイデアかと思います。
期待感をどのように説明するのか?ということかと思いますが、個人の見解では、下記の4つのワ―ドが良いのではないか?と考えています。
② 合意
③ 目的
④ 許容
その中から、特集や企画、企業事例といった記事を選んで構成化し、メディア特性に合わせて提案すると良いかと思います。
期待感というのは、事業性としての製品のことですので、この8つの期待感ワードは、ニュースフック記事の検索でも、パフォーマンス記事の検索でも最終的に絞りをかけていくワードとなります。
また、メディアの報道で製品のパフォーマンスを紹介していくことにもつながります
まとめ
今回、ニュースフックという考え方について、根拠となる客観的な記事を元に、確度の高い提供情報としてテレビメディアに有効な提案についての気づきを書きました。
ネタの根拠となる記事には、クライアント課題の一番大きなところにあるテーマ記事、ニュースフック記事、ニュース性記事(ニュース)、パフォーマンス記事の4つがあると思います。
テーマ記事についても、途中ご紹介した因数分解法によって、2つのバランステーマとして整理することができると思います。
また、ニュース性の記事については、特段、製品などのパフォーマンス情報に触れていない、ニュースフックの検索というネタ探しの要素もあります。
まさにメディアの関心事に近い興味記事のようなものは、トレンドニュースとして関心を示す可能性があり、メディアも見つけているとは限らない情報を独自に見つけられるので、十二分にメディアにとって有益なコミュニケーションを図れる提案ということになります。
また、ニュース性記事となる検索ワードを考える場合には、事業性のプロセスとしての、「開発経緯」を説明する「コンセプト表現」を見つけ、そのワードで検索をかけリサーチするのも有効です。
具体的に、事業性としてのパフォーマンス(商品性)は、「どうであるのか?」という視点で、何についてのコトなのか?と分かりやすく突き詰めて考えて、その考えたワードをWEBにて検索し、出てくる記事の印象で妥当性を図ると確かかもしれません。
このニュース性の記事検索より見つかる記事は、トレンド性の高いネタにもなりますので、晴れやかで目を引く内容かと思います。クライアントの事業性に対し、今までとは異なる視点と気づきを与える位置づけで、世の中のトレンドワードとなる可能性もあり、新しいクライアントの見せ方が見つかる場合もあるかもしれません。
今回は事業性の強みやネタの根拠となる記事のリサーチを活用した記事提案という内容をご紹介しました。
日々の業務の中で、ぜひ参考にしてみてください。
【ニックネーム】ぽっぺん
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