【テレビ局アプローチ実戦編】番組情報を引き出す3つの質問とは?

こんにちは。最近は厳しい寒さが収まったと思っていたら、瞬く間に花粉が飛散し、まだなかなか安心が出来ませんね。来月には4月になり、多くの新人広報マンが企業に入社しますね。

広報の仕事の一環として大事であるのがテレビ局でのメディアアプローチ。
テレビ局のスタッフの反応を伺うことによって、自社の情報、商品・製品、サービスが番組のネタとしての適応能力がどのくらいあるのかを知る一つの判断材料になります。

しかし、テレビ局でのメディアアプローチに慣れていない人は一方的な情報説明だけになってしまいがち。

せっかく番組のスタッフと話しているのに情報や参考になるような反応を引き出せないまま終わってしまうことが多々あります。
また、慣れていないと番組スタッフとの会話が煮詰まってしまった場合や沈黙が流れてしまうことも。

今回はテレビ局訪問時におけるメディアアプローチの際に対して、番組スタッフから反応も伺いつつ、番組情報を引き出すのにも使える3つの実践的な質問について、ご紹介しようと思います!

1,「現在はいつまで先のネタが決まっていますか?」

この質問は大変効果的です。テレビ番組の制作体制は頻繁にコロコロ変わっており、スタッフの入れ替えも相当激しいので、聞いたタイミングにより、先の放送予定がどこまで埋まっているかは変動していることが多いです。

3月初めにこの質問をしたとして、「3月終わりまでネタが確定しています」と言われたら次回には4月の「入学」や「新生活」のタイミングに関連したネタを提供する、「4月中旬までネタは埋まっています」と言われたら、「ゴールデンウィーク」や「新元号」・「平成最後」などを意識したネタを提供する、など次に向けてどのような情報提供を仕掛けるべきか参考にすることができます

2.「直近でこれ(渡す情報や資料)に近いネタって放送したりしていますか?

この質問はまず、持参していく情報や資料とネタとの親和性の確認をすることが可能です。
この質問を投げかけた時点で「こういうネタはうちの番組じゃあんまりやらないかな~」と言われてしまえば終わりですが、「これみたいなネタなら過去にやったことがあるよ」と言われたら深堀りして聞きましょう!

その過去に放送された近いネタがどういう道筋を通り決まったかは絶対に聞いておいて損はありません。

例えば、、

・「放送したタイミングでネタと関連するような統計データが発表されたからそのネタに決定した」という理由

・「以前から何度も番組で取材しているため番組と広報間で付き合いがあり、関連したニュースで取材を行う際にはいつもこの企業に声をかけることにしている」という理由

・単純に「演出を担当するスタッフがそのネタが好きで定期的に放送している」という理由

など番組によって経緯は様々です。
番組スタッフの口から実際の理由を聞くことによって充分な番組分析になり得るでしょう。

3.「今、何のネタを探していますか?/今後、何のネタを探す予定ですか?」

この質問も絶対に聞くべきです。この質問によって番組の今後の放送予定内容をある程度把握することができます。

「○○のネタを探しています」と言われたら、まず、自社の情報でスタッフが探しているネタに近い情報があるか考えてみましょう。

また、自社の情報でスタッフが探しているネタと親和性が高い情報があったとして、その時はたまたま手持ちに資料が無かった!という時は会社に戻ってからなるべく早く「探しているネタにあてはまりそうなもので、こんな情報もあります」というメールを送ることをおすすめします。

もし、スタッフが探しているネタと合うようなものがなかったとしても、「今回のタイミングではご期待に沿う情報はお持ちできませんでしたが、また改めて別の切り口でご提案をさせて頂ければ幸いです」とメールを送りましょう。
メールを送ることによって「あぁ、この人は番組のことを理解してくれようとしているんだなぁ」と番組のスタッフに思わせることができます。

番組の今後の放送予定を把握するためにも、精度の高い情報提供を行うためにも、番組スタッフと関係値をつくるためにもこの質問もマストで行いましょう。

いかがでしたでしょうか。
今後、テレビ局に訪問しに行く機会がありましたら、この3つの言葉を活用して、より有益なメディアアプローチにしてみてください。