【PR入門編】取材獲得の近道は「記者クラブ」

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風邪をひかないようにお気を付けください。

早速本題に入りますが、みなさんは記者クラブをご存知でしょうか。
記者クラブとは各役所や業界団体内に設置された取材の出先機関であり、公的機関や企業の継続取材を目的とするために大手メディア(全国紙、経済紙、テレビ等)が中心となり構成されています。

各記者クラブには特定の業界やテーマに関する情報を追っている記者が集まっているため、記者クラブを攻略することが取材獲得への近道となります!

今回は記者クラブへ情報提供する際のポイントをご紹介します。

①リリースの内容に応じて情報提供する記者クラブを決める

記者クラブではそれぞれで担当する業界が決まっています。

例えば、金融系であれば日銀金融記者クラブ、観光系であれば国土交通省記者クラブ、教育系であれば文部科学省記者クラブ、が担当しています。

つまり、銀行であれば基本的にお付き合いするのは、日銀金融記者クラブに駐在する記者になります。ですが、ここで重要になるのは提供する情報によっては、別の記者クラブでも関心の高いテーマとなり得るということです。

例えば、ある英語教育系企業が通訳ガイドを育成する施策を実施した場合、近年インバウンドの増加で通訳ガイドの不足が観光課題となっているため、文部科学省だけでなく国土交通省記者クラブへの情報提供も非常に効果的でしょう。

②記者クラブの記者と良い関係を気付く

記者クラブによってリリースの受け渡し方法は異なりますが、記者に手渡しできる時は、可能な限り挨拶も兼ねて手渡ししましょう。

記者と気軽に連絡がとれる良い関係を築くことができれば、取材獲得のチャンスも多くなります。記者と良い関係を築くポイントは、一方的に情報を伝えるのではなく、相手の話をうまく引き出すことです。

ニュース性の高い情報でない場合、一社だけを取り上げる記事は難しいため、企画記事を狙っていくことが大切です。

そのためには、記者と会った際はリリースの説明をするだけでなく、今後どのような企画を考えているのか、どのような取材先を探しているのかをヒアリングし、もし適切な情報があれば、そちらも併せて情報提供しましょう。

状況に応じて業界動向や他社情報など、企画のヒントになりそうな情報も伝えることができると、記者から喜ばれ信頼を得ることができます。

さらに、色々な情報を引き出しておけば、その後特に新しいニュースがない時にでも、「先日お話されてた〇〇の企画はその後いかがですか?」など連絡を取るきっかけを作ることができます。

③各記者クラブのルールを守る

各記者クラブによって、事前連絡の方法やリリースの受け渡し方法など、ルールが決まっています。

基本的に記者クラブへの発表申込みは、48時間前となっていますが、事前にしっかりと確認をとりましょう。

社長による記者会見発表なのか、資料配布のみなのか、だけでも対応が異なります。緊急で当日発表することが必要になった際も、幹事社(連絡窓口となるメディア)の許可を得る、など別途ルールが存在します。

また、記者クラブへはどこよりも先に情報提供することがマナーとなっていますので、その点注意しましょう。