広報担当者必見! 効率的なクリッピング術とメディア掲載を最大限活用する方法とは⁉

広報やPRの現場では、メディアへの露出が大きな成功要因の一つとされています。メディアに掲載された記事をしっかりと記録し、活用するために欠かせないのが「クリッピング」です。

しかし、ただ記事を集めるだけでは十分ではありません。
クリッピングの効果的な活用方法を学び、自社に最大のメリットをもたらすためのコツをお伝えします。

1. クリッピングとは?

クリッピングとは、メディアに掲載された記事やニュース、レビューなどを収集・記録し、企業の広報活動に役立てるための作業を指します。具体的には、紙媒体やTV、ラジオ、ウェブサイト、SNSでの露出を追跡し、これらの情報を整理して保存することです。
これは、社内外での情報共有や、将来的な広報戦略のために非常に重要なプロセスになります。

例えば、定期的にメディア露出を報告する必要がある場合や、社内に対して結果を提示する際にも、正確なクリッピング情報が役立ちます。

2. 効率的なクリッピングのメリット

クリッピングをしっかりと行うことで、いくつかのメリットが生まれます。

まず、自社や自社のブランドがどのように報じられているかを把握・検証することができます。ポジティブな報道があれば、それをSNSやWebサイトでシェアすることで、さらに露出を拡散することができます。一方で、ネガティブな報道があれば、早期に対策を講じることが可能になります。

次に、メディアリレーションの改善にもつながります。どのメディアが自社に関心を持っているのか、どの記者がよく取り上げてくれているのかを分析し、次回以降のアプローチに活かすことができるのです。

さらに、広報活動の効果を測定するための資料としても役立ちます。定量的なデータ(掲載回数、露出量)とともに、定性的なデータとして記事の質やトーンを評価・分析することで、広報戦略の見直しや新たな戦略立案にも活用できます。

3. 効率的なクリッピング術

では、どのようにして効率的なクリッピングを行えばよいのでしょうか?
以下にいくつかのポイントを挙げます。

① 自動化ツールを活用する

昨今、メディアモニタリングツールを活用すれば、自動的に記事を収集することが可能です。これにより、時間を節約できるだけでなく、オンラインメディア、SNSなど、幅広いプラットフォームからの情報収集が容易になります。

代表的なツールには、Googleアラート、Twitterアナリティクス、Instagarmインサイトなどがあります。キーワードを設定して登録することで、特定の露出情報を自動的かつ効率的に収集することが可能になります。

また、有料のサービスになりますが、クリッピング会社では多岐に渡る紙媒体やテレビ、ウェブメディア全般の露出情報を一括収集し提供しています。使用用途やマンパワーに応じて使い分けていただければと思います。

② クリッピングの基準を明確にする

どのメディアを追跡するのか、どういった内容の露出を収集するのか、事前に基準を定めることが重要です。これにより、無駄な情報を排除し、必要な記事だけを効率的に収集することができます。

また、紙媒体の場合は記事のスキャンやPDF保存、ウェブ記事の場合はスクリーンショットやリンク保存をしっかりと行いましょう。

③ 定期的な分析を行う

クリッピングは収集するだけではなく、それを分析し、適切に整理することで初めて価値を持ちます。
例えば、週次や月次でメディア露出の報告書を作成し、掲載された記事の内容やトーン、影響度を分析・評価することが重要です。
これにより、広報活動の成功例を証明するデータが得られ、今後の施策にも活かせます。

4. メディア露出を最大限に活用する方法

クリッピングを行った後、それをどのように活用するかが次の課題となります。
以下に、クリッピングを最大限に活用するための具体的な方法を記します。

① ソーシャルメディアでシェアする

ポジティブなメディア露出を得たら、SNSでその記事をシェアしましょう。これにより、既存のフォロワーに加えて新たなユーザーに情報を届けることができます。
ハッシュタグや関連企業のタグ付けを忘れずに行うことで、さらに拡散力が高まります。

しかし、掲載された記事のデータをそのまま載せることは著作権法で禁じられていますので、2次利用法の方法は、各媒体のルールに従ってください。リンクの貼付けは大丈夫ですが、十分、注意してください。
▼ご参考▼

メディア掲載記事の二次利用に関する利用法と注意点とは

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② プレスキットや実績として活用する

クリッピングしたメディア掲載記事を、次回のプレスリリースやプレスキットに含めることで、企業の信頼性を高めることができます。
これにより、メディア関係者に「この企業は信頼できる情報源であり、メディア露出も豊富で安心できる」といった有益な印象を与えることができるでしょう。

③ 社内外のコミュニケーションに活かす

クリッピングは社内報や顧客向けのニュースレターにも活用できます。社員に対して広報活動の成果を報告することで、社内のモチベーション向上につながりますし、顧客に対してはブランドの価値を再確認させる機会になります。
ただし、社内のイントラネットに載せる際は、著作権の保護に注意してください。

5. まとめ

クリッピングは、広報活動において欠かせない要素です。
しかし、それを効果的に行い活用するためには、戦略的なアプローチが必要です。

ツールを活用し、定期的な分析と報告を行いながら、メディア露出を最大限に活かすことで、企業やブランドの価値を高めることができるでしょう。広報担当者としてのスキルをさらに高めるためにも、効率的なクリッピング術を習得し、メディア露出の成果を最大化させましょう。
 

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株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】カープマニア
【これまで担当した業界】IT、自動車、食品メーカー、飲料メーカー、自治体、
            医療、家電メーカー、レジャー施設、金融、教育、他多数
【趣味】高校野球、広島カープ、川崎フロンターレ、ハワイ
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