初心者でも使える「テレビ・新聞・雑誌別テレアポの極意」

気づけば10月に入り、今年も残すところあと3ヶ月となりました。
暑さもだんだん和らいでおりますので、PRパーソンとしては足でメディアとのリレーション構築に努めていきたいシーズンですね。そこで今回は初心者でも使える、「メディア別テレアポの極意」を紹介したいと思います。

テレアポの基本的な流れ

テレアポというとIT全盛期のこの時代では、少し時代遅れな気もするかもしれませんが、このスキルがあるとないとでPRパーソンとしての価値は大いに変わってきます。

まずテレアポの際の基本的な流れが以下です。
この流れは基本的に相手がメディアでなくてどこでも変わらないでしょう。


・事前準備(署名記事や媒体分析)
・導入(自己紹介)
・本題(訪問したい概要説明)
・クロージング(日程調整)

しかし、私の経験上、メディアごとに、細かいコツが存在します。
そちらを紹介していきたいと思います。

1、「テレビ番組」のテレアポの極意

ポイント

・オンエア時間の前後1時間以上は避ける
・各コーナーの内容を理解しておく
・アポイント先はADでも構わない

まずは、テレビ番組です。テレビ番組は生放送だったり、収録だったりと番組によって様々です。
まずは電話をするタイミングですが、これは放送時間に被らないように電話をするというのが鉄則です。

例えば、朝の情報番組なら放送中はもちろんNGですが、放送後も1時間程度は反省会などをやっていることが多いので、それ以降にかけると良いでしょう。

バラエティ番組であれば、番組にもよりますが放送日から二日間はお休みという番組が多いです。例えば日曜日に放送の番組なら、月火はあまりいないことが多いので、水曜日以降に連絡をすると良いでしょう。また自分の経験上午前中にかけても出社していないということも多々ありますので、午後14時以降に連絡するのが良いかもしれません。

次に電話をかける相手です。ここは個人名を特定するのが難しい作業になりますので、番組のコーナーの担当している方へ連絡をするという形が良いと思います。電話を取り次がれるのは大体ADさんですが、そこは心配いりません。

ADさんでもアポイントが取れれば、同じフロアにキーマンとなるディレクターやプロデューサーはいますし、さりげなくそのADさんに番組の内部構成などを聞くこともできます。まずはADから開拓していき徐々に人脈を広げると良いでしょう。

2、「新聞」のテレアポの極意

ポイント

・当日の朝の紙面をチェックする
・近い内容の署名記事を発見したら朝のうちに連絡
・担当者の過去の記事も遡って調べる

新聞アプローチしようと思ったら、朝のうちに確認することをオススメします。
どんな情報も新鮮なうちがチャンスです。もしアプローチしたい内容に近い署名記事を確認したら朝のうちに連絡をしてみましょう。

新聞記者は日中取材に出ていることが多いですし、担当日は夜通し会社にいて、翌日の朝〜昼頃には帰宅をするスケジュールです。なので記事が載った当日の10時ごろであれば、まだ帰らずに社内にいることが多いですし、意外と新聞記者は自分の書いた記事がどの様に読まれているのか知りたがっている方も多いのでこのタイミングが非常にオススメです。

また、どの新聞も電子版という形でweb版の記事になっていることがほとんどで「媒体名 記者名」にて検索すれば過去の記事が見られる便利な時代です。

署名担当者がそれまでにどんな記事を書いていたかをみておくと、好きな記事のイメージもつかめると思いますのでしっかりとインプットした状態でアプローチをすることをオススメします。

3、「雑誌」のテレアポの極意

ポイント

・校了日付近は避ける
・担当者の興味領域、傾向をつかんでおく
・新たなトレンドの提案を忘れない

雑誌には校了日が決まっているので、その付近で連絡するのはタブーです。
掲載までの日数も、週刊誌では情報提供をしてから1~2週間後以降、月刊誌では2~3か月後以降に掲載されることもざらにあります。雑誌はほかの媒体と比べて特に常に新しいトレンドを探している傾向にあるので、新商品や新サービスの紹介であれば、掲載日を逆算して、情報が古くならないうちにアプローチをすることを心がけましょう。

また、編集者は担当領域が業界ごとに決まってますので、こちらも過去の紙面や、webで記事をよくみて、分析してから連絡をするということがカギです。

むやみやたらに署名記事を見つけたからといってその方に連絡するというのは一番やってはいけない行為です。「しっかりと雑誌を読んでますよ」という意思を伝えられるように少なくともその担当が書いた記事を5つ以上は読むようにするといいでしょう。

テレアポの極意、まとめ

どのジャンルに当たるとしても、小手先のテクニックだけ磨くのではなく、まずは相手先の媒体のことを知っておく「媒体分析」をすることが第一歩です。
テレアポは、分析が命といっても過言ではないですし、私の経験上一番重要であると考えています。

しっかりと媒体分析をして、適切な担当を見つけ、興味を持たれるように簡潔な説明をするということを意識してメディアへのアプローチをしてみてください。
分析の部分が不安だなと思いましたら弊社のようなPR会社に委託するというのも手だと思いますので気軽にお声がけください。