【テレビPR】テレビの「広告換算額」についてよくある質問

当PRマガジンでも特に閲覧数が高く、人気の記事ランキングでも常に上位にランクインしている「テレビ番組の広告換算額の計算方法」。

【新版】テレビ番組の「広告換算額」の計算方法

全国ネットの番組では30局近い放送局の広告換算額を調べて合計金額を出さなければいけなかったり、同じ番組でも放送時間帯によってベースの金額が異なっていたりと、非常に手間と時間がかかる作業のため、苦慮されている広報担当者も多いと思います。
そのため、この「テレビ番組の広告換算額の計算方法」については、質問をいただく機会も多くなっています。

そこで今回は、テレビの広告換算額についてよくいただくご質問に回答させていただきたいと思います。

1. はじめに~広告換算額とは~

まず最初に「広告換算額」について、簡単におさらいとして説明したいと思います。
これはテレビだけに限らず、新聞・雑誌・WEBなど他のメディアについても同様ですが、これらの媒体に取り上げられた際に、どれだけPR効果があったのかを表す際の指標として使われているものになります。

「広告」とはテレビの場合「CM」のことを指し、その番組にCMを出稿した場合、料金がいくらかかるのかを示したものが「広告換算額」になります。
例えばフジテレビの「めざましテレビ」で60秒取り上げられた際の広告換算額は、「めざましテレビ」に60秒CMを出稿した際の金額と同じ意味になります。

2.よくあるテレビの広告換算額に関する疑問

ここから本題として、よくいただく「テレビの広告換算額に関する疑問」について回答したいと思います。

Q.CMがないNHKの広告換算額はどうしたらいいのか?

A.これは考え方にもよりますが、厳密に言うのであれば、NHKにはCMがないのですから、「NHKの広告換算額は出しようがない」というのが正しい答えかと思います。
ただ、それでは露出の効果を数値化する指標の一つとして使えないので、民放キー局の広告換算額を代用して計算するというのが一般的かと思います。

例えば朝の7時30分にNHK「おはよう日本」で放送された場合は、同時間に放送されている日本テレビの「ZIP!」やTBSの「THE TIME,」などの広告換算レートを参照して計算します。
ここで一つ気を付けなければいけないのが、ネット局数が合っているかという点です。生放送の番組では番組の時間帯によって全国放送の時間帯があったり、関東だけでしか放送されないローカル放送の時間帯があったりと、ネット局数が大きく変化します。

ですので放送された時間帯が全国ネット枠であれば参照するキー局の番組も全国ネットで、関東ローカル枠であれば参照するキー局の番組も関東ローカルとして計算する必要があります。

Q.BS放送の番組の広告換算額は出せるのか?

A.BS放送の広告換算額については、「月刊メディア・データ 一般新聞&電波版」で調べるとほとんどの局は広告レートについて記載されていないのですが、一つだけ公開している放送局があります。
ですので、そちらの広告換算レートを参照して計算するのがよいかと思います。

Q.ABEMAやYouTubeの広告換算額はどうしたらよいか?

A.近年テレビ以外の動画媒体が台頭してきたことによって、ABEMAやYouTubeでの露出を広告換算として算出したいという機会も増えているのではないでしょうか?

この2つはテレビとは異なる方法で広告換算額を設定しています。そのポイントとなるのが視聴数(再生数)で、これにレートを掛け合わせたものがベースの広告料金となるようです。実際にはどういった広告の出し方をするかによっても料金が変わるので、厳密な金額を計算することは難しいのですが、ABEMAの場合はレートが5~10円、YouTubeの場合は3~20円程度として扱われることが多いようです。

Q.テレビの広告換算額は視聴率によって変わったりしないのでしょうか?

A.これもよくいただく質問なのですが、基本的に広告換算額が視聴率によって変わるということはありません。
具体的な計算方法は「【新版】テレビの『広告換算額』の計算方法」の記事で紹介していますが、テレビ番組の広告レートは放送時間帯によってA・特B・B・Cという4段階で区別されています。特に多くの方が視聴している19時~23時のプライムタイムはレートAで最も金額が高く、視聴者が少ない深夜や早朝帯はレートCで最も金額が低くなります。

ただレートAのプライムタイムの番組でも必ずしも視聴率が高いというわけではありません。同じ放送時間帯であっても視聴率15%を超える人気番組もあれば、6,7%程度の番組も存在します。全国ネットの番組であれば視聴率が10%違えば視聴者数は1000万人変わることになり、相当大きな差になります。

ですが、同じレートの時間帯の番組であればどれだけ視聴率に差があってもネット局数や放送秒数が同じであれば広告換算額は同じということになります。これは露出効果を測るための指標として広告換算額を用いる際の課題の一つでもありますが、「広告換算額」としてはこれが正しいのは間違いありません。

もしこれに違和感を感じる場合は、視聴率によって係数を設定するというのも一つの方法かもしれません。例えば視聴率が10%を超えた場合は広告換算額を1.2倍する、15%を超えた場合には1.3倍するといった感じです。

純粋な広告換算額とは異なりますが、広告換算額もあくまで指標の一つですので、自社の中で違和感のないように何かしらのルールを設定しておくのもよいかと思います。

3. まとめ

いかがだったでしょうか?広告換算額の計算は複雑で手間のかかる作業ですが、KPIの測定方法の一つとして欠かせない指標の一つです。

弊社ではPRサービスの中にクリッピングや広告換算額の計算も含んでいますので、テレビに関するお困りごとがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】ナイトウォーカー
【これまで担当した業界】 食品・医療・美容・自治体関連・出版社
【趣味】 夜の散歩、温泉めぐり
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【プチ自慢】
テレビディレクター時代に、レオナルド・ディカプリオやミラ・ジョヴォヴィッチなどハリウッドスターのインタビュー取材をしたこと