ビジネス系媒体だけじゃない!女性誌も思わず取り上げたくなる、ビジネス系著者のPR方法

こんにちは。
さて、弊社では、ビジネス系著者をはじめとした各業界の専門家個人のブランディング活動も行っておりますが、最近、私が担当する案件で、再び女性誌にアプローチする機会が増えてきました。ビジネス系メディアのみならず、パブリシティによる認知向上という観点からすると、より幅広いジャンルで露出を獲得することが重要です。その候補となる媒体の一つに、女性誌が挙げられます。

そこで今回は、私が行っているビジネス系著者を女性誌(紙媒体)へ効果的にアプローチする方法を、実例を交えてご紹介します。

1、女性誌の特徴を知る

まずは、PR活動の基本となるアプローチ先の媒体分析を行うことです。とくに、女性誌のカテゴリー分けは、とても細かく、また扱うジャンルも幅広いことが特徴です。ターゲットの読者層にはじまり、ファッション系、ライフスタイル情報、健康、ビジネス系など、取り扱うジャンルも様々です。

さらには、同じ世代となるターゲット層の中でも、OL向け、育児との両立をはかるワーキングママ向けなど、より細かなターゲットモデルを意識して制作されています。このため、女性誌のアプローチ前には、とくに入念なリサーチが必要です。

2、女性誌における、ビジネス系著者の露出方法は大きく3つ

上記の媒体分析を行ったうえで、具体的なアプローチ方法を下記3つご紹介します。

①女性向けビジネス雑誌へのアプローチ

ビジネス系雑誌の中でも、女性向けに特化したものもあります。「女性誌×ビジネス系著者」の露出を図るうえでは、両者のニーズを捉えた最も着手しやすい方法です。ただし、これらの媒体は、取材対象者も女性に限定されるため、一長一短の側面もあります。

男性著者の場合のアプローチ方法は、下記の通りです。

②テーマや特集企画を狙う

女性誌も発売号ごとにテーマが決まっており、それに関連した特集企画が組まれるケースが多くありま
す。そして、扱われるテーマに沿った分野の識者に、取材や意見を伺う(“今回、教えてくれた人”など)といった企画がされることも珍しくないので、こうした識者のコメント枠に、ビジネス系著者の露出を狙うことも可能です。また、プロフィール欄において、書籍の紹介もして頂けるケースも多いので、一石二鳥といえます。    
ここで、実際に特集企画で取材獲得した事例を一つご紹介します。

<事例>

▾課題
社員研修の企画運営を手掛けるビジネス系著者(専門家)と著書を併せて、女性誌に取り上げてもらいたいアプローチ先媒体:30代前半のOL向けライフスタイルファッション誌

▾提案した企画案
上司と部下の前向きな関係づくり

・アピール1:差別化
「人事マネジメント・人材育成」における、先輩が後輩を一方的に指導する、上から目線的な指導方
法を解説する書籍が多いなかで、そのような指導はせずに、いい関係をつくりながら短時間で戦力となる
人材に育て上げる方法を解説できる専門家であること。

・アピール2:時流に絡めた企画
新入社員を迎える時期を控え、後輩との関わりや指導方法などについて、読者ターゲット層と近い世代が知りたがる内容に応えられる専門家であること、タイミングとしても取材のニーズが高いことを訴求。

・アピール3:汎用性の高さを訴求
上司と部下の双方の立場に向けた的確なアドバイスができる専門家として紹介

▾実際に決まった取材企画:
「最近の若手部下(入社2~3年目)の対応に悩む、30代前半の読者から寄せられたアンケート内
容をもとに、複数のシチュエーションに沿った対処法をアドバイスして頂くという内容。

③書評枠をねらう

女性誌の多くは、書評の枠を設けています。また、なかには著者本人のインタビュー枠を1ページで取材する媒体もあるので、ビジネス系著者の露出を狙ったアプローチ手段の一つとしていいと思います。

ただし、女性誌の場合は、小説やエッセイを中心に取扱う媒体が多いこと、発売から3ヶ月以内の書籍しか扱わないなど、選定条件が細かく設定されているケースがあるので、事前の確認が必須です。

3、アプローチのタイミングを逆算する

大体の目安となりますが、雑誌の編集部は、おおよそ2~3ヶ月前倒し(媒体により、遅いもので1ヶ月前より進行する場合あり)で、テーマに沿った企画会議や構成等の打合せを進めているケースが多いです。

このため、例えば特集企画になりやすい年間行事ネタ(年末年始、クリスマスなど)や季節ネタ(梅雨、夏に向けたダイエットなど)に絡めた企画案を持ち込みたい場合、掲載が見込まれる時期から逆算しアプローチ提案ができるように準備を進めることが重要です。

4、まとめ

以上のことが、女性誌に向けたアプローチのポイントになります。女性誌は、種類・扱う内容ともに幅広いことに加え、世間への影響力も総じて大きいため、わたしたちPRパーソン以外からも、企業やメーカーの広報部などからも日々多くの情報が提供される、パブリシティ獲得の激戦区な媒体です。

今回ご紹介した内容や、また以前に別の切り口での女性向けメディアへのアプローチ方法(女性向けメディアが思わず取り上げたくなる「ダイエット」・「健康」系メディアアプローチ3つのポイント)についても紹介させて頂いておりますので、こちらも併せて参考にして頂き、ぜひPR業務の成果に繋げてください!

女性向けメディアが思わず取り上げたくなる「ダイエット」・「健康」系メディアアプローチ3つのポイント

2019年7月16日
【ニックネーム】ふじっ虎(ふじっこ)
【これまで担当した業界】出版、レジャー、自動車、人材採用
【趣味】ドライブ、スノーボード、フットサル、芸術鑑賞(ライブ、美術展)、猫と遊ぶ
【プチ自慢】プロOBチームとのフットサル大会の試合で、チームで唯一得点をあげたこと。