広報塾

取材に繋がるプロフィール資料の作り方

いざPR活動を行うぞ!と思ったはいいものの、最初にどのような露出を狙えばいいかわからないという広報さんは多いのではないでしょうか。

そんな広報さんにおすすめなのが、どんな企業でも実施できるPR手法『社長PR』です。今回は『社長PR』を行うときに使う、プロフィール資料の作り方についてお話しします。

社長PRとは

社長自身に創業ストーリーやビジョン、サービスについて語ってもらうことで、会社の認知度向上、ファンの獲得に繋げることを目的とした手法が『社長PR』です。ビジネス誌など、多くのメディアが独立したコーナーとして「社長インタビューコーナー」を設けているため、アプローチ先がわかりやすく、メディアリレーションを取りやすいという利点があります。

社長のプロフィール資料を作る目的は、アプローチの際に紹介しやすくすること、そして読んだ記者が記事化をイメージしやすくすることです。記者が資料を読んだだけでも記事が書けるくらいに作りこみましょう。ただし、余計な文章が増えてしまうのもNGです。

資料作成の進め方

①ヒアリングを行う

資料を作るために社長本人へヒアリングを行います。基本的に子供時代から現在に至るまでの経緯をヒアリングするのですが、ポイントは以下の通りです。

・起業を志したきっかけ、その事業に取り組む理由
・挫折や苦労した経験
・成功体験
・今後のビジョン、夢

上記のポイントを上手く盛り込むことで、記事にした時の面白さが伝わる資料を作ることができます。

②ストーリー性を意識して構成する

ヒアリングで全体を把握したら、時代ごと、あるいはエピソードごとに段落を分けます。学生時代、最初に就職した企業時代、創業時…などに分ける形がイメージしやすいかと思います。重要なのがストーリー性を意識することです。

インタビューコーナーは、成功体験や商品・サービス紹介ばかりの内容では取材を獲得することが難しいです。これらの内容に偏ると広告のような表現になってしまい、記者に敬遠されやすいからです。多くのインタビュー記事には、物語のような「こんな苦労をこのように乗り越えて成功した」というエピソードが載っています。「読み物としての面白さ」と「学び」がある内容を意識して作成しましょう。アプローチしたい媒体の記事では過去にどのようなエピソードが取り上げられていたか、事前に確認することも忘れずに。

③タイトル・小見出しを付ける

資料がまとまったらタイトル、小見出しを付けます。もちろん最初に付けることも可能ですが、資料を作成してきたことで理解度が高まった最後のタイミングで、改めて確認することをおすすめします。なぜならタイトルと小見出しはプロフィール資料にとって最も大切な部分だからです。

毎日膨大な量のリリースを確認する記者の目に留まるためには、タイトルと小見出しを見ただけで何について書かれているのかわかりやすく可視化する必要があります。ここで記者の興味を引くことができれば詳細を読んでもらえる可能性が高まります。

タイトルには〈その人が何を成し遂げたのか〉などの、社長や企業に関するの最も伝えたい情報を記載しましょう。「世界初の○○」など、キャッチ―な情報があるとなお良いです。ただし、有名企業でなければ企業名や社長の名前をタイトルに大きく載せる必要はありません。記者にとって重要なのは個人名ではなく、どのような人物なのか、それがイメージできる情報の内容です。

小見出しで大事なポイントは、どのようなエピソードについて書かれているのかがわかることです。
例えば〈○○大学時代〉というような単純な小見出しでは、何について書かれているのかわかりません。大学時代のことを書くのであれば〈起業を志すきっかけとなった先輩との出会い〉など、内容に沿った小見出しを付けましょう。小見出しを見ただけで全体の話の流れが理解できると良い資料です。

まとめ

社長PRを行う際、まず最初にプロフィール資料を作成することで、掲載されたい内容を明確にすることができます。この作業を通して社長や企業への理解を深めることで、新たなメディアアプローチの切り口発見に繋がることもあるでしょう。

資料作りはとても時間のかかる作業ですが、プロフィール資料は一度作ってしまえば長く活用することができます。ぜひ皆さんも一度チャレンジしてみて下さい。