コロナ禍で進むデジタルPR。オウンドメディア作成で気をつけたいポイントとは?

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2021年を迎えて早1ヶ月が経ちますが、テレワークやオンラインの活用がすっかりニューノーマルとして定着してきたころではないでしょうか。

働き方だけではなく、プライベートでもオンラインの活用は増え、それに伴い企業のPRの方法も大きく変化を迎えています。デジタルPRに力を入れているという企業も多いかと思いますが、そこで今回はデジタルPRの1つでもあるオウンドメディアを作成するときのポイントについてお話ししたいと思います。

オウンドメディアとは?

オウンドメディアとは
オウンドメディア(Owned media)とは、自社で保有するメディアの総称です。本来はHPや自社の広報紙、メールマガジン、パンフレット、ブログなどもオウンドメディアですが、自社で運営や情報発信をするWebマガジンのような形態をオウンドメディアとさすことが日本のオンラインマーケティングでは多いそうです。

近年のデジタル化により「トリプルメディア」、そして「PESO」の考え方が広報・PRにとって非常に重要とされています。そのトリプルメディア、PESOの1つがオウンドメディアになります。

<参考>
迎えた「メディア変革」の時代! 広報/PRで抑えておくべき事とは? ~PESOモデルの重要性~

迎えた「メディア変革」の時代! 広報/PRで抑えておくべき事とは? ~PESOモデルの重要性~

2020年12月22日

オウンドメディアがなぜ重要視されるようになったのか?

オウンドメディアのメリットとしては以下が挙げられます。

①自社のブランディング

自社でコンテンツの内容、文字数、デザインまで考えることができ、内容が完全にコントロールできるため、目指す企業イメージやブランドストーリーなどを踏まえた発信が可能。

②コンテンツが自社の資産に

広告は短期的で消費されてしまい、資産として残らない。オウンドメディアであれば記事が公開されている限り、検索エンジンなどから流入が見込める。作成したコンテンツはオウンドメディア以外にも活用することができる。

③見込み客の獲得・顧客のロイヤリティの増加

有益な情報発信を続けることでサービス・商品への認知度、信頼度を上げる。

特にこのコロナ禍での例を挙げると、PESOの1つであるシェアードメディア・SNSの利用が増加したことで、サービスや商品を知る機会というのは拡大しました。ですが、誰かの口コミだけで購入や導入に至るのではなく、そこに“情報収集”のステップが入ってきます。きちんと自分の目で情報や企業を見極め、このサービスや商品、企業であれば信頼できる、と思ったら購入に至る。その情報収集に役立ってくれるのがオウンドメディアではないでしょうか。

加えてコンテンツはWeb広告のように消費されずに蓄積されていくため、例えば欲しかった情報以外にも有益な情報が掲載されていれば、おのずと見込み客の信頼度の向上にも繋がり、実際に使ってみるまでの導線が作ることもできます。そうして、欲しい情報を発信し続けることによって、顧客のロイヤリティも向上していきます。

オウンドメディア作成のときに押さえたい3つのポイント

3つのポイント
実際にオウンドメディアを作成する際に、押さえておきたいポイントをご紹介します。

①オウンドメディアを作成する目的の設定

まず何のためにオウンドメディアを作成するのか、すり合わせておく必要があります。自社ブランディングなのか、見込み客の獲得なのか、採用への導線なのか、まずは大きな軸を持つことが大切です。広告費削減のためにオウンドメディアを始める、デジタルPRが流行っているからやってみる、といった理由で安易に始めるのではなく、きちんとゴールを掲げましょう。

②ペルソナ設定

ペルソナとは、サービスや商品の架空のユーザー像やモデルのことを言います。ターゲットとはまた違い、ターゲットのざっくりとした属性をより深化、具体化させたものです。
このペルソナ設定は非常に重要で、しっかりと作りこむとで、コンテンツ制作にもブレがなくなったり、担当者間で認識の齟齬がなく進めることができるようになったりします。

③ユーザーのための情報提供を意識する

自社のサービスや商品の情報だけではなく、ユーザーや設定したペルソナを想定した情報提供を心掛けましょう。もちろんサービス、商品の情報を求めている場合もありますが、広く自社のノウハウや知識を生かした発信を行っていればその企業への印象もよくなるのではないでしょうか。

時世を活かしたオウンドメディア情報発信の事例

事例
最後にオウンドメディアの事例をご紹介します。

①Lidia

日本の大手生活用品メーカーであるライオン株式会社のオウンドメディアで、洗濯や掃除、キッチン、ヘルスケア、美容などの幅広い生活情報を発信しています。特に、布マスクやウレタンマスクの洗い方の記事のビュー数が非常に伸びており、ターゲット層の欲しい情報とLIONが提供する情報がマッチした結果が如実に表れています。
https://lidea.today/

②ウチコト

ガス会社である東京ガス株式会社のオウンドメディアで、こちらも様々な生活情報を扱っていますが、その中でも食やレシピの情報が豊かに揃っています。昨年の6月に公開された「時短献立レシピ」はおうち時間で役立った主婦の方は多いのではないでしょうか。
https://tg-uchi.jp/

③サイボウズ式

ソフトウェア開発会社であるサイボウズ株式会社の事例としてもよく挙げられている有名なオウンドメディアです。働き方や生き方、家族と仕事についてなど幅広い情報を発信していますが、このコロナ禍において、在宅勤務や複業、メンタルなど非常に参考になる記事が多く見られます。また、人気の連載が電子書籍化するなど、コンテンツの充実度も窺えます。
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/

まとめ

まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はオウンドメディアのご紹介をしましたが、オウンドメディアを育てていくには、短いスパンではなく、長い目で見ていくことも大切です。結果がすぐ出ないからと言って焦らずに、ユーザー目線の情報発信を続けながら改善を行っていきましょう。

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント
【ニックネーム】くじら帝国
【これまで担当した業界】美容サロン、メーカー(宝飾、調理器具)、生命保険、出版、ハウスクリーニングなど
【趣味】三度の飯より舞台観劇、全国ライブ遠征、美術館と寺社仏閣めぐり
【プチ自慢】ピカソの本名が言えること