間違いだらけのメディアアプローチ戦略

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「メディアアプローチ戦略?」と思われた方もいるかもしれません。

実際、Googleで検索しても、このキーワードどんぴしゃの記事は出てきません。一方で「広報戦略」は約 24,200,000 件もヒットします。広報戦略を立てている会社は多いと思いますが、今回はさらにブレイクダウンし、メディアアプローチ戦略についてお話したいと思います。

広報は少人数だからこそ、メディアアプローチにも戦略が必要

メディアアプローチにも戦略が必要
一部の大企業では広報部に5~8名在籍しているというケースもありますが、一人広報や多くても2~3人という会社が多いように思います。当然、少ないマンパワーで成果を出すためには、戦略が重要になります。特に、メディア露出を広報の大きな役割の一つとしている会社が多く、影響力のある媒体への露出を強く要望されているという(悲痛な)声をよく耳にします。

有名企業や話題に事欠かない企業は、積極的にメディアにアプローチをしなくても取材が入ってくるということもありますが、多くの会社はメディアに対し、何かしらのアクションをしないと取材には来てもらえません。「マンパワーが限られているから、そんなに成果は出せないよ…」と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、一人広報でも影響力のある媒体からの取材を多数獲得し、会社の認知向上や売上UPに貢献している方々もいます。

そういった方にお話を聞くと見えてくる共通点が「メディアアプローチ戦略」を立てているということです。

手当たり次第にリリースをまくのはアリ?ナシ?

一斉配信アリ?ナシ?
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる方式でプレスリリースをばらまくのはお勧めできません。もちろんこれはプレスリリース配信サイトからの一斉配信がダメというわけではありません。
(すぐにメディアからの取材が入らなくても、ウェブ上にプレスリリースが上がっていることで、後に取材につながることもありますし、メディア以外の一般の方に見てもらうこともできますし、SEO対策にも多少の効果が。)

やめたほうがいいのは、毎回、ご自身が管理するメディアリストに記載のある全メディアに対し、同じテンプレートとわかる形のメールでリリースを送りつけたり、Faxすることです。

取材獲得率が上がる!広報の財産「メディアリスト」の管理・運用方法

2021年1月27日

『そのメディアはそのリリースに合った(興味のある)方ですか?』
 『そのリリースはメディアが取り上げたくなるバリューのあるリリースですか?』

どちらか一方でも「No!」の場合、あなたから送られてくるメールは次第にスパム扱いされ、メディアは見てくれなくなります。優秀な広報パーソンは、同じリリースであっても、媒体や個人の関心に合わせたメッセージや切り口を添えて送信しています。そのひと手間がメディアの心を動かすのです。

広報戦略から遡ったメディアアプローチ戦略とは

メディアアプローチ戦略
では、秀逸なメディアアプローチ戦略とはどういったものなのでしょうか。例えば、どの企業も喉から手が出るほど出演したいと思う経済番組に経営者を出演させたいと思った場合、いきなりディレクターを直撃しますか?過去に様々な媒体で取り上げられた実績があり、経営も順調で話題性もある、番組構成に必要な情報も揃えられるという場合は、すぐにアプローチしても良いと思います。

ただ、広報を本格的に始めたばかりで、メディアにも数えるほどしか出ていないという企業は、“急がば回れ”戦法を検討してみてください。

“急がば回れ”戦法とは
ターゲット媒体のディレクターや記者が情報収集先としてみている媒体などで露出を獲得していく方法。

某経済番組だけではなく、影響力のあるメディアは、他の企業も出たいと思っており広報からしたら激戦区になります。強いネタがある場合は、もちろん正攻法で戦い取材を獲得することができるかもしれません。

ただ、戦い方は一つではありません。
例えば、メディア側も広報やPR会社からの情報提供だけで取材先を決めているわけではなく、独自に情報をリサーチしています。

そこで、ターゲット媒体にアプローチはしつつ、並行し、そこにつながるメディアでの取材獲得を現実的な目標として動くのです。回りくどいと思うかもしれませんが、この戦略は非常に有効です。様々なメディアで取り上げられている注目の企業/サービス/商品となることで、『報道の連鎖』が起きます。そうなるとターゲット媒体へのアプローチもしやすくなりますし、こちらからアプローチする前に取材が入るケースも出てきます。

報道の連鎖とは
A媒体で取り上げられたのを見て、B媒体、C媒体と次々と取材が入り報道されること。

地方メディアやラジオを軽視してはいけないワケ

地方(地元)メディアやラジオ
報道の連鎖を起こすためには、まず一つ以上のメディアで取り上げてもらわなくてはいけません。広報を始めたばかりという企業の場合、地方(地元)メディアやラジオ、専門媒体に注力するという戦略がオススメです。

①地方(地元)メディア

その地域で頑張る企業や人を応援しようという番組や誌面作りをしていることが多く、親身に話を聞いてくれるケースが多いです。また、取材になった場合も長尺あるいは大きな紙面で紹介してくれるケースも多々あります。また、昨今地方メディアもWEB版でも情報を発信しているケースが多く、リアルタイムではなく、WEBで掲載されている情報を見て他のメディアから取材が入るというケースもあります。

私自身、大阪にある企業のPRをお手伝いしていた際、新聞の地方面に掲載された内容がWEB版に転載され、それがYahoo!に転載され、そこから大阪の有名テレビ番組複数社の取材につながり、最終的に全国放送のニュース番組やバラエティでも取り上げられたという実績があります。

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②ラジオ

ここ数年でリスナーが増えるなど勢いが盛り返してきているラジオは、新聞やテレビではアプローチできない層にアプローチができるメディアです。意外とリスナーにはマスコミの方が多いとも言われています。

③専門媒体

一般メディアでは取り上げることが難しいニッチな話題にこそ興味をもってくれ、狭く深い記事を掲載してくれます。プレスリリースだけでは伝えきれない内容も掲載してもらえることで、他のメディアから関心を持たれるきっかけとなることがあります。

フェーズにより量と質、どちらを追求すべきかは変わってくる

メディアアプローチ戦略
これは、メディアアプローチ戦略というより、広報戦略の領域ですが、フェーズによりメディア露出の量を重視すべきか、質を重視すべきか変わってきます。

広報を本格的に始めたばかり、あるいはまだメディアにあまり出ていないという企業の場合、いきなり質をもとめた戦略をとるのではなく、量を意識した戦略をお勧めします。

まとめ

まとめ
いかがでしたでしょうか。
会社からは影響力が大きい番組や読者数が多いメディアへの露出を強く要望されるかもしれませんが、最初からそこだけを目指したアプローチをするのではなく、一見遠回りと思えるかもしれませんが、「急がば回れ戦法」の方が、結果的には最短でターゲットメディアに露出できるということもあります。

是非、一度立ち止まり、ターゲット媒体から遡ったメディアアプローチ戦略を検討してみてください。

株式会社ビビッドガーデン 広報 下村 彩紀子

3ヶ月でメディア露出1000件以上! 戦略的な「露出の連鎖」を巻き起こすPRの仕掛け人。 — 「食べチョク」広報・下村彩紀子さん

2020年10月30日
株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】 おみみにアニマル
【PR歴】
2007年 PR会社コミュニケーションデザイン入社。10年間以上、PRコンサルタント&責任者として、ベンチャーから上場企業まで、様々な業種・規模感の企業広報を担当。
【これまで担当した業界】
オリンピック競技/選手のPR、会員制スポーツクラブ、食品メーカー、ホテル、旅館、金融(ネット銀行、証券会社) 、IT(アプリ開発、システム開発等)、人材研修、教育、化粧品メーカー、外資系企業(損保、調査会社等)等。担当実績の8割以上が年間を通してブランディングや認知向上を図る「リテーナー」クライアント。最長で10年間、広報業務をお手伝いをしたクライアントも。
【得意領域】
PR戦略立案、PR切り口の考案、人物リリース(魅力の引き出しや取材したくなる資料作成)、クライアント企業内での広報体制の構築
【趣味】
ものづくり! 何かを作っているときは集中力がMAXに★
【その他】
色々な業界や企業規模の会社の広報をお手伝いしてきたので何かお困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください!お役に立てることがあると思います。

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