PRって、手間がかかるんです

こんにちは。
8月に入りました。いよいよ夏本番を迎えます。
懸念されていた電力不足については、今のところ大きな問題には
至っておりませんが、まだまだ予断を許しません。
我が家でも、今夏はめっきり節電モード。今のところクーラー未使用が
続いております。
その代わりに、うちわの使用はもちろん、すだれをかけてみたり、
打ち水をしてみたり、風鈴を鳴らしてみたりと、電力を使わずして
『涼』を感じることができるものは、片っ端から試しています。
いつもであれば、ボタン一つで涼しい風を感じることができるところを、
あれもこれもと手間をかけて対策を講じ、ようやく感じることができる
涼しい風。仮に両者の風の温度が同じだとしても、後者の方が、
断然気持ち良く感じれることは、言うまでもありません。
また、こうして手間のかかることを一つ一つ自ら行なっていくことで、
効率化された世界の中では気づくことができなかった新たな側面を
発見することができたりします。手間をかけることもまんざら悪くない
ものです。
手間をかけると言えば、企業のPR活動においても、ひと手間も
ふた手間もかけることが重要であると私は考えています。
今日は、この手間とPR活動の関係についてお話したいと思います。


よく、どんなに業務の効率化が進んでも、人間関係だけは効率化できない
と聞きますが、企業はまさにヒトの集合体です。企業が行うPR活動は、
外部の人間と関係を構築・維持する事だと捉えると、本来時間も手間もか
かるものだと気付くことが出来るでしょう。
手間と言うと聞こえが悪いですが、要はそれだけのエネルギーと
時間を割かずして、濃厚な人間関係は築けません。
特にPR担当者の重要な仕事として、メディアとの関係を構築・維持する
メディアリレーション業務があります。
PR担当者にとっては、『メディア露出』が一つのわかりやすい成果として
見られることが多く、そのためメディアに出来る限り大きく取り上げて欲しい
一心で、社内の情報を可能な限りかき集め、伝えたい情報を整理するなどして
準備を進めます。
そして、いざ取材になると、取り上げて欲しい商品やサービスについて、
聞き手にわかりやすいように、メリットや活用シーンを細かく説明します。
記者さんも聞き上手な方が多いので、その場の雰囲気は大いに盛り上がり、
あとは掲載を楽しみに待つだけ。
結果的に、PR担当者のほぼ思惑通りの大きさ、内容で露出され、
無事に成果を残す事ができた、メデタシ、メデタシ・・・。
と、こんなシーンを何度も見てきました。
しかし、これではごく一般的なPR担当者で終わってしまいます。
ごまんとある企業の一PR担当者に過ぎず、記者さんの印象にも残らずに
次第に記憶から無くなっていってしまうのがオチです。
せっかく時間を割いて弊社のメルマガをご覧いただいている意識の高い
皆様には是非、もう1ランク上のスーパーPR担当者になって頂きたく、
あともう『ひと手間』をかけて頂くことをご提案致します。
その『ひと手間』とは、“媒体研究”です。
何だ、そんなことか、とお思いの方、いやいやこれは実はとても大切な
PR担当者の仕事です。
媒体研究といっても、発行形体と発行部数、媒体概要を把握している程度
では十分ではありません。
可能な限り、誌紙面・番組のコーナー分析や、どの記者がどんな記事を
書いているのか、その媒体にとってはマクロな情報が必要なのか、
事例紹介が必要なのか等、そこまで調べ上げた上で、取材の席につくと、
話の広がり方が断然に違います。
記者さんに与える印象もかなり変わってきます。
事実、私のクライアントでも媒体研究を習慣づけたことによって、
記者さんの欲しい情報が手に取るようにわかるようになったと言い、
取材時により濃密な会話が出来るようになったことで、その後の取材の
依頼数が増えていったそうです。
PRとは元来一過性のものではなく、中長期的な視点に立って
外部の人間と関係を構築・維持するものです。
相手がヒトだけに信頼関係を結ぶまでには時間も手間もかかりますが、
その『もうひと手間』をかけることで、他より抜きんでたスーパーPR
担当者になれるのです。
もし、その『ひと手間』に時間を割けない方、ご相談下さい。
『ふた手間』分のご支援を致します。

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