コロナ禍の今こそ広報PRパーソンが読んでおきたい本!

こんにちは。
すっかりコロナ禍で様子がかわってしまった世界と日本ですが、「冷静に、落ち着いて過ごしてまいりましょう。
(by 山下達郎「東京FM サンデーソングブック 2020年4月26日放送より)」

さて、経済もそしてメディアも大荒れの今ですが、このようなときは、PRパーソンも心を整えて、書籍などにしっかり向き合うのもよいのではないでしょうか。

「ニュースを作る」のが仕事の広報PRパーソンがこんなコロナ禍の中で、改めて意識しておきたいのが「メディアリテラシー」ではないでしょうか。メディアリテラシーにつながるような書籍を3冊ご紹介したいと思います。

グローバル・ジャーナリズム

①「グローバル・ジャーナリズム」 澤康臣著(岩波新書)

https://www.amazon.co.jp/dp/B07179P6Y3

世界一斉に報じられた「パナマ文書」の裏には各国記者たちの「史上最大の作戦」があった.イタリアマフィアの極秘アフリカ進出は,前代未聞の欧州・アフリカ記者連合が暴いた.ビジネスも犯罪も国境を越える時代,記者たちは一匹狼から国際協力に舵を切り,デジタル技術で武装する.新しい国際調査報道の可能性を報告する.(amazon.co.jpより)

「デジタル技術で武装し、足で稼ぐ調査報道記者たち(マックレイカーズ)」と帯に書かれているこの本ですが、中でも秀逸なのは、「スクープの作り方」に関する部分です。

データ・リテラシー

②「データ・リテラシー」マーティン・ファクラー著(光文社新書)

https://www.amazon.co.jp/dp/B08737MYZZ/

SNSで誰もが発信し、本物そっくりのディープ・フェイクや扇動が溢れ、人々が情報のタコツボに陥っている今、真実を見極める力と、「政府の番犬」「ファクトチェッカー」「ゲートキーパー」を担うジャーナリストが不可欠だ。NYタイムズ元東京支局長が、スマホの無料アプリや左右両方の意見を読む方法など誰もが今すぐできる情報収集を手ほどき。(光文社WEBサイトより)

「情報に流されないため」のエッセンスの散りばめられた書籍ですが、中でも「付録 フェイクニュース問題を取り上げる映画9選」で、

①「グッドナイト&グッドラック」(ジョージ・クルーニー監督)
②「スポットライト世紀のスクープ」(トム・マッカーシー監督)
③「ニュースの天才」(ビリー・レイ監督)
④「大統領の陰謀」(アラン・J・バクラ監督)
⑤「インサイダー」(マイケル・マン)
⑥「リチャード・ジュエル」(クリント・イーストウッド監督)
⑦「ウワサの真相 ワグ・ザ・ドッグ」(バリー・レビンソン監督)
⑧「グリーン・ゾーン」(ポール・グリーングラス監督)
⑨「カプリコン・1」(ピーター・ハイアムズ監督)

がピックアップされています。
個人的には、⑨「カプリコン・1」がおすすめで「アポロの月面着陸はフェイクだ」というものです。

哲学と宗教全史

③「哲学と宗教全史」出口治明著(ダイヤモンド社)

https://www.amazon.co.jp/dp/4478101876/

数々の著者書籍の校正に携わってきた ベテラン校正者はこう語っています。「むちゃくちゃ面白いです。哲学と宗教、というと、何となく取っつきにくいイメージがありましたが、読んでみると、目から鱗の面白さです。」(amazon.co.jpより)

とアマゾンにもありますが、書店で手に取ってみた瞬間これは買って読み通したい!と思える書籍でした。

今の時代、哲学、宗教について、何か軸となる考えを持ちたいと考える人にはうってつけだと思います。
メディア・リテラシーを持つために、まず自分の目を養う、自分の視点を持ち、自立するために、おすすめした書籍です。

どれも一筋縄ではいかない書籍ですが、こんな時期だからこそ、ぜひトライしてみてはいかがでしょうか。