2020年、読んでおきたい「マーケティング関係書籍」必読書3冊

2020年もスタートしてあっという間に1月中旬となりました。
読者のみなさんには、今年の目標や願望があると思いますが、マーケティング領域において、非常に重要な書籍が昨年末に出版されましたのでご紹介させてください。

1.小霜和也著「恐れながら社長マーケティングの本当の話をします。」(宣伝会議)

小霜 和也(こしも・かずや)氏は、Copywriter、Creative Director、Marketing Advisor。1962年兵庫県西宮市生まれ。1986年東京大学法学部卒業。同年博報堂入社。コピーライター配属。1998年退社。2019 年現在、株式会社小霜オフィス、no problem LLC. 代表。

これまでの主なクライアントは、内閣府政府広報室、積水ハウス、やる気スイッチグループ、イーデザイン損保、ファーストリテイリング、日本テレビ、富士フイルムヘルスケアラボラトリー、DELL、アビタス、花王、JR 西日本、Yahoo!などで、広告賞受賞多数という方です。

実は、私の以前の勤務先の先輩なのですが、本当に頭が切れて、数少ない分析ができるタイプのクリエーターで、また一方、ユーモアがあり、視点も懐も大きいクリエーターという印象があります。

そんな小霜氏の新作は、現時点の最前線におけるマーケティング、ブランディングでの認識不足、クライアントや代理店におけるリアルな問題点などを(おそらく少なくとも日本語では)初めて言語化できた快作です。

PR業界の人間含めてあらゆるマーケティングに携わる人間の必読書だと思うので、ぜひ手にとって熟読してみてください。

あと、新刊ではないのですが、やはり推薦したい、この数年での秀逸なマーケティング書籍をあと2冊紹介します。

2. 山口義宏著「マーケティングの仕事と年収のリアル」(ダイヤモンド社)

山口氏も、やはりマーケティングやブランディング領域の言語化の定義に優れた方ですが、今回の書籍での特徴は、マーケティング業界の仕事は所属する会社、職種で、スタンスや収入においてかなりの違いがあることを明解に解説している非常に珍しい書籍です。

マーケティング業界に関わっている人間なら一度頭を真っ白にして、この書籍と取り組んでみたら思い当たる節が多々あり心がチクチクするのではないでしょうか。

3.佐藤尚之著「ファンベース」 (ちくま新書)

最後3冊目は、今や定番、名著の感のある佐藤尚之著「ファンベース」 (ちくま新書) で、デジタル時代のマーケティングにおける「コミュニティ」の大切さを説いている必読書です。

ファンベースの基本的な考え方
■「共感」から「熱狂」へ
■「愛着」から「無二」へ
■「信頼」から「応援」へ

それぞれの考え方、施策、具体例が豊富に紹介されており、大企業~中小ベンチャーまで、あらゆる業種でも応用が効く考え方を発見できる貴重な書籍です。

小職も、上記3冊を自分自身に血肉化して、より堅固なマーケティング戦略が立案、設計、実行できるようなPRパーソンでありたいと考えています。