食品や飲料、睡眠グッズ、健康グッズなどの通販サイトやweb広告でよく見かける、医師や大学教授といったオピニオンによる健康に関するエビデンス情報。
これらは消費者の信頼を得るプロモーション手法の一つですが、他にも効果的なアプローチ方法があります。
例えば、メディアへ取り上げてもらうことを目的に広報活動に活用することで、客観的かつ説得力のある情報発信も可能になります。
また、SNSの活用により直接的にファンや顧客を増やすことも考えられます。
今回は、その具体的な方法について解説します。
この記事の目次
なぜ医師や大学教授をオピニオンとして活用するのか?
そもそも健康関連情報は専門性が高く、信頼性が重要になります。
医師や大学教授などの専門家は、消費者にとって信頼のおける情報源ともなりますし、以下の観点から、オピニオンの有効性が見込まれます。
1. 専門性による信頼感の向上につながる
専門家の見解が加わることで、商品の機能や成分について消費者は納得しやすくなります。
また、エビデンスの補足にもつながるので、商品や企業への信頼性が高まります。
2. メディア露出を増やす有効打にもなり得る
専門家のコメントは、雑誌やテレビ、Webメディアなどで取り上げられる可能性が高まります。
メディアへ情報提供する際に「こんな専門家を紹介できます、、、」とコンタクトすることで、露出の可能性が高まります。
専門家へのインタビュー形式の記事は、消費者の関心を引きやすいです。
3. SNSを活用した効果的な情報拡散も可能になる
医師や大学教授の意見をSNSで共有することで、消費者との接点を増やし、企業や商品のファンを増やすことができます。
では、ここでオピニオンの活用方法を見ていきましょう。
まず、監修コメントの取得が考えられます。
商品の成分や効果について、医師や教授に監修を依頼し、コメントをもらう方法です。
例えば、ビタミンCが含まれる健康飲料をPRする際には、「ビタミンCは免疫機能の維持に役立ちます」といった医学的根拠を専門家のコメントとして盛り込むことができます。
そして、セミナーやイベントの開催も有効です。
専門家を招いたセミナーやイベントを開催し、直接消費者に商品について伝える場を作ります。
例えば、腸内環境を整えるサプリメントであれば、腸内フローラの重要性をテーマにした講演会やセミナーを開催するのも有効です。
また、インタビュー記事の作成・配信、寄稿記事のアプローチという手もあります。
広報用の自社コンテンツやSNSに専門家とのインタビュー記事を掲載します。
例えば、美容効果のあるスキンケア商品であれば、皮膚科医に「肌老化を防ぐために必要な成分とそのメカニズム」について話してもらうことで、商品の価値を自然に伝えられます。
また、このような内容をメディアに売り込むことで、「専門家による寄稿記事」というメディア掲載の獲得も可能になります。
さらに、動画コンテンツの活用も考えられます。
動画は消費者にとって視覚的に理解しやすいコンテンツです。
例えば、健康食品をPRする際に栄養学の教授にショート解説動画の作成に協力してもらい、SNSやYouTubeで配信するのも効果的です。
一方で、オピニオンの活用について、いくつか注意点を挙げさせていただきます。
やはり、透明性の確保が大事になります。
専門家のコメントや監修には、企業からの支援があることを明示しましょう。
あくまでも客観的な視点からの協力となることを意識し、宣伝色が強くならないように努めましょう。
そして、専門家の選定基準は慎重に行いましょう。
信頼性の高い専門家を選定することが重要です。経歴や実績を十分に確認しましょう。
また、オピニオンの選定に当たり、似たような商材を扱っている他社の例を参考にするのも良いと考えます。
最後に、コンプライアンス遵守には気をつけましょう。
医療・健康に関する表現は法律やガイドラインに準拠する必要があります。
薬機法や景品表示法に違反しないよう、文言や表現には十分に注意しましょう。
医師や大学教授を起用することで、機能面の訴求が客観性を持ち、間接的でありながら効果的なPR活動が可能になりますが、過度な表現がないか、PR活用する上で十分、確認しましょう。
過去の成功事例
過去の成功例として、某食品メーカーはヨーグルトの商材で、乳酸菌の健康効果に関する研究結果を基に、専門家の意見を取り入れたプロモーションを展開しました。
特に、インフルエンザ予防効果に関する大学との共同研究結果を活用し、専門家のコメントを含めた情報発信を行いました。
これにより、メディア取材が増加し、SNS上でも健康志向のユーザーからの支持を得て、ファン層の拡大に成功しました。
このような具体的な健康法を広めることで、商品の価値が消費者に伝わりやすくなります。
通販番組や自社サイト、web広告以外にも、医師や大学教授などのオピニオンを活用した広報活動は、商品の健康機能面を効果的に伝える強力な手段です。信頼性を高め、消費者との信頼関係を築くためにも専門家との連携を積極的に検討しましょう。
また、メディア露出以外でも、SNSを活用して広く情報を共有することで、企業や商品のファンを増やすことが期待できます。
広報担当者として、戦略的なPR活動で商品の価値を最大限に引き出してください。
【ニックネーム】カープマニア
【これまで担当した業界】IT、自動車、食品メーカー、飲料メーカー、自治体、
医療、家電メーカー、レジャー施設、金融、教育、他多数
【趣味】高校野球、広島カープ、川崎フロンターレ、ハワイ
【プチ自慢】両利き。お箸も野球もサッカーも、手足を左右同レベルで扱えます
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