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導入企業500社突破!世界初のスーツに見える作業着「ワークウェアスーツ」

オアシススタイルウェア

「ワークウェアスーツ」との出会いは偶然目に留まったプレスリリースだった。
「“世界初”スーツに見える作業着」という違和感のあるコピーに目を引かれサイトを見に行くと、シンプルで伸縮や撥水性に優れた機能性を持つスーツが並んでいる。

でも何かおかしい…。企業ホームページに飛ぶと、「OASYS」「春水堂」「TP TEA」「WWS(WORK WEAR SUIT)」のロゴが並んでいる。

「春水堂」…あのタピオカの?あれ?でもこの会社元々は水道工事会社なの?
しかも「ワークウェアスーツ」は水道工事業の創立10周年を記念した、ユニフォーム刷新プロジェクトがきっかけで誕生した…?

情報をリサーチすればするほど面白い!

でもヒットしていないとこのコーナーでは取材できないからな…と思ったら、販売開始2年で法人ユニフォームとして導入する企業が400社を突破(2020年4月3日時点)し、前年比法人売上640%を達成とのこと!
「QBHOUSE」の新業態「QB PREMIUM」や東京23区内のゴミ回収を手掛ける企業、電気工事会社など様々な業界でスタッフユニフォームとして採用されている。

オアシススタイルウェア「ワークウェアスーツ」

オアシススタイルウェア「ワークウェアスーツ」

もちろん、「ワークウェアスーツ」の購入者は法人だけではない。新型コロナウイルスにより、“365日洗濯機で洗える”という機能性や着疲れしない着心地が在宅勤務時のフォーマルなリラックスウェアにも最適ということで注目を集めていた。

会社としても興味深いし、商品もすごくユニーク。すぐに取材を申し込ませていただいた。

今回は、「何でもする×素原」で『何でもしますはら』と社長からも期待を込めて呼ばれる「ワークウェアスーツ」の広報・素原さんが対応してくれた。

素原さんは法人営業やWebマーケティング、広告運用も兼務されていることから、ヒットに至るまでの経緯を様々な角度から伺うことができた。

農家や建築士…情報発信のため企画作りから着手し、業界内で話題に

株式会社オアシススタイルウェア 素原 勇人(すはら・はやと)さん

株式会社オアシススタイルウェア 素原 勇人(すはら・はやと)さん

―最初は「ワークウェアスーツ」の認知が全くない状況から広報活動をスタートされたと思いますが、一番大変だったことは何でしょうか。

「ワークウェアスーツ」は、作業着は作業着らしく、スーツはスーツらしくといった常識を覆し、作業も接客もできて、オンでもオフでも活躍する、そんな新たなカテゴリーの服です。
『スーツに見えますが、作業着です』というコンセプトやストーリー性が斬新ということもあり、発売当初からユニークな商品としてメディア露出はできていました。しかし、露出量に比べ売上は期待ほど伸びませんでした。読者に対し、具体的な使用イメージが伝えきれていなかったのだと思います。

そこで、商品のコンセプトやストーリー性を伝えることはもちろん、「ワークウェアスーツ」がマッチすると我々が考えていた業界の方に実際利用してもらい、WEBにアップするコンテンツ等を制作するといった企画にも着手しました。

実際、「ワークウェアスーツ」は設計や車の整備、建築業の方にも合うと思っていましたが、そういった方々に向けて適切な情報発信をできていませんでした。
そこで、業界の悩みや現場の方の声を拾いながら企画立案から業界の方への打診、コンテンツの制作を進め、それをリリースで発信していきました。業界紙の方からは「そうだよね、こういうことで悩んでいるよね」という反応を頂き、記事化につながりました。

そのうち、編集部の方からも「ワークウェアスーツって聞いたことあるよね」という声も広がり、どんどん裾の尾が広がり、法人での導入に関する問い合わせも増えていきました。
現在も法人導入企業数は増えていて、本日もリリースを出したのですが、東京・町田にある造園業の会社さんで「ワークウェアスーツ」を導入してくださるなど、事業化二年半でユニフォーム導入企業は500社を超えました。(2020年7月2日時点)

世の中の「働き方」への注目に伴い、需要が拡大

素原さん「当初は水道工事業を行うグループ会社の社内向けユニフォームとして、お問い合わせ頂いた法人様にのみ販売を行っていました。」

素原さん「当初は水道工事業を行うグループ会社の社内向けユニフォームとして、お問い合わせ頂いた法人様にのみ販売を行っていました。」

―2018年3月に販売開始以降、1か月間で当初の目標の5倍売り上げたとのことですが、勝因はどういったところにあったのでしょうか。

当初、水道工事業を行うグループ会社の社内向けのユニフォームとして開発し、お問い合わせを頂いた法人様にのみに販売を行っていました。しかし、様々な方面から「個人だけど欲しい」という声をいただき、一般に売り出してみると想定以上に反応がよく、非常に売れました。

要因としては、発売開始のタイミングで多数の媒体に一気に露出できたことや、その当時、脱長時間労働など「働き方改革」や「クールビズ」が本格的に叫ばれ、リモートワークを始める企業も出てきたタイミングで、消費者に「ワークウェアスーツ」の機能面が響いたという点が挙げられます。

そして今は、新型コロナウイルスの影響でまた需要が伸びています。
ECのレビューやSNSを毎日チェックしているのですが、4月頃に新型コロナウイルスに関連した「ワークウェアスーツ」の機能面を評価してくださるレビューがあり、それを元に「感染対策グッズで注目!365 日洗濯機で洗える」というプレスリリースを出したところ、非常に反響がありました。

新型コロナウイルスで緊急事態宣言が出た後も出勤しなくてはいけない人も思った以上にいました。そういった方の中には、外で着ていた服に付くウイルスを気にされる方もいらっしゃり、「ワークウェアスーツ」の365日毎日洗えるといった機能面に関心を持っていただけました。
また、リモートワークをされている方の中には、自宅でもスーツをきて仕事をされている方が一定数いらっしゃり、自宅で着ていても楽で、シワにもならないといった点に関心を持っていただけたようです。

「コンセプト」がヒットの決め手!

ワークウェアスーツをすごく丁寧に説明する素原さん。

ワークウェアスーツをすごく丁寧に説明する素原さん。

―ヒットするかどうかの分かれ道はどこにあったと思いますか?

2つあると思います。

まず一つは、商品発売前に『スーツに見えますが、作業着です』というコンセプトが決まった時です。斬新なキャッチコピーですし、何より求めていた人が多かったということです。ここで一段階のアクセルを踏むことができました。
二つ目は、発売2年目に伊勢丹やセレクトショップとのやりとりを開始し、いわゆる“アパレル”業界への進出を決めたときです。

そして、今後は直営の常設店をオープンするという展開が待っています。そこでのお客さまとのコミュニケ―ションを大事にして、そこで得たお客様の反応だったり、データをセレクトショップ・法人などの展開にも活かしていきたいと思っています。

コラボレーションで、自社だけではリーチできない層に情報を届ける

素原さんは、先輩や同僚からの信頼も非常に厚い方である。

素原さんは、先輩や同僚からの信頼も非常に厚い方である。

―今後はどういった取り組みを強化していきたいとお考えでしょうか。

今年5月に「<ANA オリジナル>WWS×417 EDIFICE for ANA セットアップスーツ」の販売を開始しました。このトリプルコラボにより、需要はあるのにリーチできていなかったスーツを着て飛行機に乗られるビジネス層への訴求ができるようになりました。このようにコラボレーションは自社だけではリーチできない層に対しアプローチできるというメリットがあります。
ちなみに、このコラボレーション商品は、ジャケットにパスポートを収納できる内側ポケットや眼鏡やタブレットを拭けるクリーナーを右内ポケットに付属するなどANA 特別仕様の細かいアレンジを加えています。

―鹿児島県鹿屋市(かのやし)のマスコットキャラクター「かのやカンパチロウ」とのコラボもされていますね?

機能性を伝えるために何かできないかと考えていたときにTwitterでスーツを着て踊っている「かのやカンパチロウ」さんを知ったんです。そんなとき偶然にも先方から連絡をいただいたんです。
「かのやカンパチロウ」さんはそれまで普通のスーツを着ていたのですが、ダンスによる摩耗が激しかったようで、動きやすく耐久性のある「ワークウェアスーツ」に注目してくださったようです。
そこから、何か一緒にできないですかねという話になり、鹿屋市で「ワークウェアスーツ」の導入式を行わせていただきました。

他にも“哀愁のサラリーマン”でお馴染みの芸人・岩井ジョニ男氏とタッグを組ませていただ、「ジョニ男のお仕事どっこいしょ」というコラボコンテンツを発信させて頂きました。
岩井ジョニ男氏 が「ワークウェアスーツ」を着て「ワークウェアスーツ」導入企業を訪問しお仕事体験をする新コンテンツなのですが、実際の導入シーンをエンタメ風に仕上げる取り組みを通し、今までリーチできていなかったの方にも知ってもらえたと思います。

女性の悩みも解決!着実に販売数が伸びているワケ

素原さん「男女比は7:3で男性が多いですが、女性のお客様も増えてきています。」女性の人気も増加中。

素原さん「男女比は7:3で男性が多いですが、女性のお客様も増えてきています。」女性の人気も増加中。

―現在の客単価はいくらくらいなのでしょうか。

平均単価は28,000円です。店頭だけでいえば30,000円を超える時もあります。セットアップを2着購入いただいたり、セットアップにパンツを1本追加で購入いただくケースも多いです。

―購入者の男女比はどのくらいですか?

男女比は7:3で男性が多いですが、女性のお客様も増えてきています。来店いただいた女性から「機能性のある女性物のスーツが少ない」という声もよく聞きますので、潜在的な需要があると思っています。
女性が購入してくださるきっかけの一つが、夫婦で来店して一緒に購入していくというケースです。旦那様が「ワークウェアスーツ」を買おうか迷い、奥様に意見を聞くために奥様を連れて来店されるケースが多いのですが、女性物もあると知っていただくと、一緒にご購入してくださるというケースも多いです。

女性はビジュアル重視で機能面はあまり必要ないというのが一般的な考え方でしたが、女性の社会進出が進むにつれ、機能面もプラスで求める人がかなり増えています。特に、高機能のWWSは、時短・節約グッズなどとしてもお選び頂いております。

今は男性のシェアが圧倒的に多いですが、今後は女性のシェアを伸ばすためにも、市場分析から商品企画・販促の仕掛けを進めています。

直営店のオープンを実現させ、売上10億を目指す

素原さん「働く人の快適性やモチベーションを売っていると考えているため、広報戦略としてもアパレルに寄りすぎてはダメだと思っています。」

素原さん「働く人の快適性やモチベーションを売っていると考えているため、広報戦略としてもアパレルに寄りすぎてはダメだと思っています。」

―現在の売上比率はどのくらいなのでしょうか。

昨期は、ECが4割、法人が4割、リアル店舗が2割でしたが、今年に入り直営店も出したことから、EC・法人・リアル店舗の売り上げが同じくらいになりました。

リアル店舗での売上が伸びている背景には、アパレル業界としては初となるバーチャルショップのオープンもあります。ニュウマン新宿で展開しているPOPUPストアの3DバーチャルPOPUPストアを6月16日にオープンしたのですが、新型コロナウイルスで店舗に行きたくても行けない方やECだけではいろいろ角度から見ることができないと困っているお客様の課題を解決でき、非常に多くの方にご利用いただきました。
売上については、昨期は3億で、今期10億を目標としています。今後の展開を見据え達成できると思っています。

―今後の広報戦略について教えてください。

私たちはただ服を売っているのではなく、『働く人の快適性やモチベーションを売っている』と考えているため、広報戦略としてもアパレルに寄りすぎてはダメだと思っています。

そのため、作業着という点やバーチャルショップといった社会性を反映した取り組み、ファッション性を意識した展開というこの3点を良いバランスで発信していく必要があると考えています。またそれがブランディングにもつながると思っています。

ワークウェアスーツについて

株式会社オアシススタイルウェア「ワークウェアスーツ」

株式会社オアシススタイルウェア「ワークウェアスーツ」

ワークウェアスーツは、「スーツに見える作業着」をコンセプトとし、現場作業しやすい高機能(ストレッチ性、速乾・撥水、多収納、水洗い可、形態安定)と、フォーマル要素を兼ね備えた次世代の機能性スーツ。

水道工事業を行うグループ会社のオアシスソリューションの創立10周年を記念した、ユニフォーム刷新プロジェクトがきっかけで誕生。このプロジェクトは当時、水道工事現場の若年層の技術職採用に難航していたため、ユニフォーム効果による社員のモチベーションアップと、若手の採用力向上を目指し始まった。「仕事終わりにデートに行きたくなるような作業着」というコンセプトを立て製作を開始。

しかし、作業に耐えられる耐久性がありながらも肌触りが良い、そんなタフさとなめらかさを兼ね備えた理想的な生地は世界中探してもなかった。外販予定がなかったため、とにかく時間をかけても良いものを作ろうというスタンスで進め、約1年半の歳月をかけ独自の新素材「Ultimex/アルティメックス」を開発。2018年3月より発売開始。

広報担当者プロフィール

株式会社オアシススタイルウェア 素原 勇人(すはら・はやと)さん

株式会社オアシススタイルウェア 素原 勇人(すはら・はやと)さん

株式会社オアシススタイルウェア
素原 勇人(すはら・はやと)さん

株式会社オアシスライフスタイルグループのビジョンや代表取締役の関谷氏に魅了され、大学卒業後、新卒として2018年4月に株式会社オアシススタイルウェアに入社。入社後すぐに広報に着任。同じく広報に配属された新卒の同期と広報関連の書籍を10冊ほど読み込み、意見を発表するというトレーニングを3か月実施。3年目となる現在は、プロモーショングループのグループリーダーとして広報の他、法人営業やWebマーケティング、広告運用など様々な業務を手掛けている。
「素原くんは、将来起業すべく、今は社内の様々な業務に関り、そこで得た知識や情報を広報に生かし、着実に実績を積み重ねています!(By先輩広報)」と先輩や同僚からの信頼も厚い。

株式会社オアシススタイルウェア(https://www.workwearsuit.com/

2017年12月設立。「世界一やりたいことができる会社」という経営ビジョンを掲げる株式会社オアシスライフスタイルグループのグループ会社の一つ。2020年5月にはコラボレーション商品「ANA 特別仕様の機能性セットアップ」を発売、6月にはアパレル業界では初となる「3D バーチャルPOPUP ストア」をオープンするなど新たな挑戦を続ける。

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