マネジメントとマーケティングが経営の両輪とは、よく言われていますが、中小企業(に限りませんが)経営者と接すると、マネジメントはともかく、マーケティングは必ずしも得意でない方が多いです。広報PRをお受けする場合でも、広報PRはもちろん、ブランディング、マーケティングについて必ずしも理解の深いクライアントばかりでもないため、時にそれらの簡単な研修を受けていただいてから広報業務をスタートさせていただいた方がスムーズな場合も少なくありません。
という訳で、今回は、中小企業経営者に贈る「広報PRに取り組む前に読んでおきたい書籍3冊」を以下ご紹介したいと思います。
広報PRに取り組む前に読んでおきたい書籍(1)
マーケティング・マネジメント
(コトラー&ケラー&チェルネフ)
マネジメントはドラッカー、マーケティングはコトラー、この二人の大家から徹底的に学ぶことは極めて重要と考えます。
コトラーは92歳ですが、現在でも数年ごとに自身の主著をversion upしていることが凄いです。まだ世の中で言語化されていない「今ってこういう感覚だよな」と感じるが、まだまだ世の中で定着していない概念、本書では「企業の社会的責任」といったキーワードについて、より深く考察されており、毎回確実に何かが更新されていることに勇気と驚きをもらいます。また広報PRの重要性が折にふれ記述されていることも心強いです。
広報PRに取り組む前に読んでおきたい書籍(2)
マーケティング「つながる」思考術
(池田 紀行)
マーケティング「つながる」思考術|池田 紀行(Amazon)
マーケティング「つながる」思考術|池田 紀行(SE BOOK 翔泳社)
経営者がマーケティングを考える際に、広告、販促、広報の「ヒトモノカネ」の資源配分バランスが悪い場合があります。この際の大きなヒントとなるのが本書です。
中小企業経営者の多くが必ずしも広告販促広報いずれにも詳しいとはいえないことが多いため、広告のみ、販促のみにお金や人が投入され、広報がなおざりにされているケースがとても多いと感じます。
数多くあるマーケティング施策をどのような流れで実施すればよいかを図解で実現しているところが素晴らしいです。私が知る限りこのようなファネルパネルは、存在していなかったのではないでしょうか。
上記出版社URLから、経営者はもちろん、すべての広報PRパーソンにもマーケティング全体の中で、広報がどのあたりに位置するのか、確認してほしいところです。
広報PRに取り組む前に読んでおきたい書籍(3)
すぐ よく わかる 絵解き広報
(山見博康)
広報PRの基本書で一番わかりやすい書籍を多数執筆されている山見先生ですが、経営者にこの1冊もお薦めしたいです。本書も図表が多いので、経営者として広報をどう考えればよいのか非常に頭に入ってきやすいです。
山見先生の言葉で印象的なのは「すべてはメディアだ」ということです。プレスリリースや広報施策の以前に、経営者の服装、言動も企業広報活動の一環であること、そもそもメディアに接すること=顧客に接する重要な前段階であることなどが、理解できはじめるかと思います。(昨今よく話題になる記者会見ではこのあたりを本当に!)
まず広報PRにおいては、何をどうすればよいのかといったことを理解するためにもぜひ本書を一読し、オフィスに常においておくことをおすすめしたいと思います。
以上となります。
ぜひ上記のような書籍を日々の経営の参考の一助にしていただければ幸いです。
多くご相談いただく内容とその解決方法をホワイトペーパーにまとめました。
PR切り口の考え方|メディアリレーション方法|広報KPIの考え方【無料ホワイトペーパー】
当社では新たなメンバーを募集しています!
PRコンサルタントとして活躍したい方はぜひご応募ください。
採用情報|PRの力で「社会問題」を解決する