クライントやメディア担当者から信頼される有力なPRパーソンの心得4ヶ条

こんにちは。今回は、実際に私がこれまでの広報・PR業務を通じて強く実感した、有力なPRパーソンが日頃より心得ていること、また、一人前の広報担当者として信頼されるために必要な心得るべきポイントについて、ご紹介します。

1、ビジネスパーソンとしてのマナーを弁え、信頼を得る

まず、ビジネス社会で生きていくうえでは、業種・業界に問わずマナーのある行いが不可欠です。

とりわけPR業界は、

・職場の仲間をはじめ、クライアントやメディア担当者など多くの人との関りがあること
・売込み要素が強い広告(マーケティング= Buy me)とは違い、ファクトを積み重ねて第三者からの信頼を獲得できるように誠実であること(マネジメント = Love me)
・さまざまな情報を扱うがゆえにオフレコや機密情報などに接する機会が多いこと

といった特徴があるため、一つ一つの言動に責任とマナーが一層求められます。

こうした理由から、日頃よりビジネスマナーの基礎となる報連相(報告・連絡・相談)は、しっかり弁える必要性があります。経験を積むにつれ慣れによるゆるみが生じ、報告漏れ(自分が理解していればいい)やレスポンスの遅れ(優先度の見誤り)、誤った自己判断など、たった1つで1回のミスが大きな問題、信頼を損なう恐れも十分にあり得ます。

周りから安心・信頼されるPRパーソンとしてあり続けるため、そして、扱う情報の鮮度を落とさないように円滑な業務を進められるようにするためにも、きちんとしたビジネスマナーの理解と弁えた行動が必要です。

2、好奇心をもち、フットワークを軽くする

改めて基本に立ち返りますが、広報・PR活動の役割とは、「企業や個人(専門家)とパブリック(社会)とが、相互に利益をもたらす関係性を構築・維持すること」と定義されています。そのために、私たちはニュースをつくり、さまざまなメディアを介して話題性を喚起させ認知してもらうようにするわけですが、それには当然ニュースのネタとなる情報の収集が欠かせません。

ここで私の体験上、情報収集の捉え方や取り組み方次第で、考案する企画の質やメディアアプローチの中身の濃さが大きく変わる2つのポイントがあると感じています。

一つは、単に仕事として行うという認識ではなく、好奇心を持ち楽しみながら行えるかどうか。
二つ目は、間接的に得た情報ではなく、実際に現場に行き自身の五感で確認できる行動力があるかどうかです。

広報業務はやるべきことが多いため、外に出る時間を捻出するのが難しいという人も多いかと思いますが、普段の生活のなかや休日に外出した際など、興味を持ちながら色々なものに触れるだけでも十分です。重要なことは、仕事だからという考えを持たずに、どんな時でも好奇心を持ちアンテナを張ることで、情報を吸収しネタの引き出しを多く持てるようにすることです。
何よりも、自身で直接得たものは、ストーリーが生まれ、想いや説得性も格段に上がります。

具体的には、

・メディアに取り上げてもらうべくニュースの切り口や企画をより良いものにできること
・メディアへの情報提時では自信をもった熱意が伝わるアプローチが可能になること
・十分に取り上げて頂く価値があるニュースであることを確実に相手に伝えるという真剣さの度合いが自然と高くなる

といったような利点が自然と備わってくるので、パブリシティの活動観点からみても理に適うと言えます。

3、リテラシーを持つ

近年、リテラシーという言葉を耳にする機会も多くなったと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に言うと、「読み書き能力」を指します。本来の意味から転じ様々なシーンで使われるワードのため、固定的に活用される言葉ではないですが、私たちPRパーソンにとっては、メディアリテラシーというワードが馴染み深いと思います。

情報化社会のいま、大量な情報が溢れかえっているなかで、必要な情報を抜きだし活用する能力のことですが、ファクトベースでニュースを作り出していく私たちにとっては、やはりこのスキルは不可欠です。

前述させていただきましたが、このような「見抜く力」を養うという意味でも、単に外部からの情報を見聞きしたものではなく、実際に自分自身で現物を確認する「百聞は一見にしかず」を実行することで情報の感度を磨いていくことにもリンクしますので、PR業務全体における要素の一環として、切り離さずに捉えること、業務に臨むことが重要だと思います。

4、リレーション構築に力を入れる

上記の内容を踏まえ、実際に有力なPRパーソンに最も共通し、私自身も肌で感じているポイントは、周囲とのリレーションを強くすることができ、そして維持できる人だと考えます。なぜなら、最終的にビジネスは人との関りに終着するからです。

先にも述べさせていただきましたが、こと広報・PR業界においては、業務を進めるうえで関わる人が多いため、周りとのリレーションの構築は欠かせません。例えば、私の経験上、リレーション構築が未だできていない状況で、たまたま提供した企画・情報がメディアのニーズに合致した場合、取材につながることはありますが、その時限りの一時的な付き合いで終わるケースがほとんどです。

メディアとの継続的に良好な関係づくりを目指すメディアリレーションも、私たちの大事な役目ですので、このリレーション構築が長けている人ほど、有力なPRパーソンであると感じます。具体的な例を挙げますと、情報提供時は、直接面会およびオンライン面会などで実際に顔を合わせること、また、情報提供・取材後の好感触の有無にかかわらず、お礼を迅速にかつ忘れずに行うなど、一つ一つのこまめな対応こそが長期的なリレーション構築には欠かせないと実感しています。

また、補足となる詳しい内容については、『正しいメディアキャラバン=有力なPRパーソンへの近道!』でもご紹介させていただいておりますので、ぜひ、こちらも併せてご参考にしていただければと思います。

正しいメディアキャラバン=有力なPRパーソンへの近道!

2019年1月16日

5、まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、私自身の体験も踏まえ、有力なPRパーソンが日頃より心得ていること、また、一人前の広報担当者として信頼されるために必要な心得るべきポイントについて紹介させて頂きました。

今後は、ますますAIやロボットによる人手を介さない社会へと加速していくことが予想されますが、人と人との関りが途絶えることは決してありません。周囲から信頼され模範となる人材は、どんな時でも必要になりますので、ぜひ参考にしていただき、PR業務の成果に繋げてください。

【ニックネーム】ふじっ虎(ふじっこ)
【これまで担当した業界】人材採用、心理カウンセラー、出版、自動車など
【趣味】ドライブ、スノーボード、フットサル、釣り、芸術鑑賞(ライブ、美術展)、猫と遊ぶ
【プチ自慢】プロOBチームとのフットサル大会の試合で、チームで唯一得点をあげたこと