メディアとの関係を深める広報ツール・ニュースレターの活用法

ここ数日寒暖差が激しく、体調を崩しやすい時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。最近は気温が高い日も多くなってきて、すぐそこに春の兆しも見えつつありますので、元気に過ごしていきましょう。

突然ですが皆さんは、自社でニュースレターを作成されたことはありますでしょうか。
プレスリリースで新しい情報は発信しているけど、ニュースがない時はメディアへの情報提供は特に行わない…というのは機会損失になっているかもしれません。たとえ既存の情報でも、切り口や見せ方を工夫することで、メディアにとって有益な情報となりえます。本日は、メディアとの良好な関係構築に役立ち、長期的に見て取材獲得へとつなげることが可能な「ニュースレター」の上手な活用法についてご紹介します。

ニュースレターの役割

まず、ニュースレターやプレスリリース、ニュースリリースのそれぞれの定義については、以下の記事もあわせて参照してみてください。

【PR入門編】新情報がなくても取材を獲得できる!ニュースレターの作成方法

2019年2月20日

ニュースレターはメディアとの関係を構築するうえで重要な広報ツールとなります。
プレスリリースとは違って、ニュースとなる情報がない際にもメディアへ情報提供を行うことができる点が特長です。ただ、ニュースレターはプレスリリースとは違い、それを見てすぐに取材へと繋がるということは稀です。定期的にメディアへ情報を発信し続けることで「この企業はいつも有益な情報をくれる」と覚えてもらい、将来的な取材獲得へとつなげていくといったイメージです。

メディアへ送る資料のため、プレスリリースと同じく社会性や客観性を意識しつつも、季節や時流に沿っているかどうかも重要です。メディアが記事や特集を考えるときに役立ちそうな情報を意識して内容を盛り込みましょう。

ニュースレターに入れると良い内容

1、業界全体の動向
2、自社商品やサービスの裏話
3、社員・スタッフ紹介

1、業界の動向

皆さんが担当されている商材や業界について、記者は常に情報を探しています。
特に新聞記者は細かく担当分野が分かれていますが、部署や担当の分野が頻繁に変わるため、同じ業界、同じジャンルの記事を書くことは、長くても2年ほどと言われています。新しく配属になった部署や担当分野における業界について一から勉強する必要がある記者にとって、業界の最新動向について教えてくれる存在は重宝されます。

扱っている商品やサービスがニッチな業界のものであれば特に、競合他社に先駆けて周辺
情報を集めて情報提供することで、すぐに取材には繋がらなくとも、メディア側に企業名を
覚えてもらえるきっかけとなります。

2、自社商品やサービスの裏話

先述の通り、既存の商品など過去の情報も入れることができるのがニュースレターの特長です。
例えば、発売から10年経ったロングセラー商品の開発者へインタビューを行い、開発に至るまでの苦労話や工夫した点、印象に残ったエピソードをまとめることも効果的です。
既存の商品・サービスであっても、季節や時流に沿った切り口で発信することによって、今取り上げるための理由付けがされるため、取材の確度が高まります。

3、社員・スタッフ紹介

自社内で、特徴のある社員や専門性のある職業の方がいれば、人物紹介を入れると企業のPRとしても効果的です。例えば、日本全国に展開するスポーツクラブのニュースレターを作成した際は、クラブ専属のスポーツドクターを取り上げ、「スポーツドクターの知られざる仕事内容」「プロが教える熱中症対策」などのコンテンツを入れました。記事化される時期なども逆算して情報提供をすると、取材に繋がる可能性は高くなります。

まとめ

いかがでしょうか。
定期的に情報発信している企業はメディアから覚えてもらいやすく、いざ新しい情報を発信するタイミングでも目に留めてもらいやすくなります。2、3カ月に一度などと頻度を決めてニュースレターを送り、メディアとの関係を維持していきましょう。