TV・ニュース番組に向けた広報、アプローチ方法

草の上のビデオカメラ

4月も近づき、企業などにお勤めの方の中には、時期的に人事異動などで新たな活躍の場に異動された方も多いかと思います。
弊社にも“新たな広報体制になったので、そのサポートも含めて相談できないか”といったご要望も寄せられています。

そこで今回は、広報業務の中でもメディアリレーションに関して依頼の多い「TVアプローチ方法」について、基本的な内容も踏まえてお伝えさせていただきます。

中でも需要の高い、情報・報道番組(ニュース番組)への情報提供などについてお伝えします。

TVアプローチ方法 | 情報・報道番組(ニュース番組)への情報提供

Point ① 提供する情報は、ニュース番組の性質やコンテンツに関連する内容であること

ニュース番組は、最新のニュースや話題、事件・事故、災害などの報道が中心になります。
そのため、ニュース番組で情報を紹介してもらうには、番組の性質に合ったトピックス、コンテンツに関連する内容であることが大切です。

例えば、「季節限定商品」や、「特別なイベントを開催しているお店」、「今の時期ならば、お花見や桜に関するネタ」など、今が旬な情報として、ニュースバリューのある話題に見せて情報提供することが重要です。

Point ② 番組のプロデューサーや記者、ディレクター、ADさんに直接アプローチすること

ニュース番組で紹介してもらう為には、番組のプロデューサーや記者、ディレクター、ADさんなどに直接アプローチすることが大事になります。

電話などで情報提供したい旨を伝え、情報提供を行うための連絡先を確認しましょう。
それからFAXやメール、時にはSNSなどで情報提供を行い、改めて電話などで特徴やポイントを直接お伝えします。しつこい電話でのアプローチは逆効果になることもあるため、番組側の都合も考慮しつつ、特に生放送でオンエア中の時間帯のアプローチは避けるなど、適度なタイミングでアプローチするように心がけましょう。

Point ③ SNS(Twitterなど)でも注目されるよう、ネタを拡散しておくこと

ニュース番組で紹介してもらうには、SNSなどで注目されるよう対策することも大切です。

InstagramやTwitterなどで、自分たちのお店や商品、サービスを積極的に発信することにより注目を集める取り組みが大事になります。SNSで話題になった商品や店舗などは、ニュース番組でもトレンド情報の一つとして取り上げられることがあります。

特にTwitterで話題が醸成されていると、巷で話題になっているトレンド情報としてみられることもあるので、トライ出来るならば、その可能性は広げておきましょう。

Point ④ プレスリリースとは別に、“メディア向け企画資料”を作成し活用する

プレスリリースは新聞社やテレビ局などのマスコミに向けて発信する基本的な広報資料になるので、その資料をそのまま送付するケースは多いと思います。しかし、よほど希少性や特徴のある情報でない限り、プレスリリースだけの情報で取材を獲得することは難しいという現状があります。

基本的にTVのニュース番組は、ストレートニュースを除くと、公平な視点で取材することが多いので、単純に1社だけを取り上げるのではなく(広告寄りになってしまう為)、同一テーマでくくられた複数の店舗や商品、サービスなどを取り上げるケースが多い傾向にあります。

そこで、客観的な目線を入れた企画資料(報道資料)を作成し、「企画ネタとして売り込む」ことが需要なポイントになります。

以下に企画資料に記載する要素やイメージを記します。
※公式なプレスリリースではなく、メディアへ企画提案する際に活用する参考資料です

● 企画書に記載するタイトルなどは、「特集コーナー」での企画をイメージして作成する

● いまなぜ? という視点で社会的な背景や、世の中の動向など客観的な情報を入れる

● ニュース価値の裏付けとなる売上増やSNSでの人気など、数字で示せる情報を記載する

● 開発ストーリーや開発者・責任者のコメントなど、数字以外の特記情報もあれば記載する

● 自社の商品や店舗、サービス情報などは画像データを使用しビジュアル面も意識する

● 企画の客観性を鑑み「自社の情報以外に他社の情報も入れ」“参考情報”として記載する etc

実際の放送ケーススタディ

先日、東京キー局の夕方のニュース番組で「百貨店(デパート)」に関する特集企画が放送されました。参考までに、その概要を記載いたします。

企画テーマ:
大手百貨店「100円ショップ誘致」生き残りをかけた新戦略 時代に合わせて進化

という特集企画で、3つの店舗を取材した構成内容でした。
それぞれの取材要素を下記に記します。

● 千葉・船橋市のファッションビル「津田沼パルコ」が28日に閉店することになった。
近隣に大型商業施設の開発が相次ぎ、売り上げが減少していたことも要因になっている。
それらの内情を含めて取材。 
 

● こうした中、東京・豊島区の「東武百貨店池袋本店」は、100円ショップ「ダイソー」を誘致。都内の百貨店への出店は初めてで、新たな顧客獲得につなげたい考えがある。
生き残りをかけた新たな戦略を取材。
 

● 銀座・松屋は、紳士服売り場を改装、半分近くをリニューアル。
男女一緒に買い物できるよう、男女で色や柄を部分的に合わせるリンクコーデを提案した売り場に転換しており、現場(売り場)での変革の様子を取材。

こちらの実例は、大手百貨店の最新の動向を軸としてニュース番組の中で放送されたケースになります。

ストレートニュースでなく、ある程度長尺の特集企画で放送される場合は、このように複数の取材先を集約して企画構成されることが多いので、ぜひ今後の参考にしていただければと思います。
 

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】カープマニア
【これまで担当した業界】IT、自動車、食品メーカー、飲料メーカー、自治体、
            医療、家電メーカー、レジャー施設、金融、教育、他多数
【趣味】高校野球、広島カープ、川崎フロンターレ、ハワイ
【プチ自慢】両利き。お箸も野球もサッカーも、手足を左右同レベルで扱えます

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