PRパーソンに必要なのは、「ほんのわずかな配慮の差」

こんにちは。
昨日、満を持して東京スカイツリーが開業しました。
あいにくの天候だったにも関わらず、初日から見物客が殺到し、
関連商業施設を含めての来場者数は約22万人だったそうです。
当初の見込みでは約20万人を想定していたことから、順調な
滑り出しといえそうです。
しかしながら、初日より早々に緊急対応にも追われたようです。
強風のためエレベーターを停止し、第2展望台である「天望回廊」の
営業も予定より2時間以上も早く中止にするという事態に。
運営側からしてみれば、最も注目が集まる初日からトラブルめいた
見え方にはしたくないため、イレギュラーな対応は出来れば避けたい
はずでしたが、多くの人が集まる公共施設という特性を考えれば、
安全を第一に考えた最良の判断であったと思います。
『緊急時に最良の選択が出来るか否か』
これはPRパーソンにとっても、力量をはかる上で、非常に重要な
指標となります。
実はつい先日も、弊社が関わるイベントにて、この力量が試される
緊急事態が発生しました。今冷静に考えてみると、全てが紙一重の
ところで事が運ばれていましたが、担当者が最良の選択をし、適切な
行動がとれたからこそ、結果が伴ったのだと思います。


先週、弊社では、ある芸能人をゲストに招いた記者発表会の運営支援を
させて頂いておりました。
発表会にメディア(特にTV)付けをすることが、弊社の役割の一つでも
あったのですが、不運にも、同日同時間帯で開催される芸能イベント数が
非常に多かった上に、発生ネタといって、緊急の記者会見が追加で2本入る
といった状況から、発表会のメディア出席率は芳しくありませんでした。
確かに芸能ネタは水モノので、突然の発生ネタがある際は、そちらに取材陣
やカメラクルーを取られてしまうリスクがあることは承知の上とはいえ、
メディアでの露出バリューもある芸能人を起用しておいて、出席率が極端に
低いという状態は、かなりの緊急事態でした。
しかし記者発表会を実施するからには、露出“ゼロ”では許されません。
いかなる理由があろうとも、最終的にはメディアでの露出を実現する事が
PRに携わる者の使命です。
そこで弊社の担当は、出席できなかったメディアに対して徹底的なバック
アップフォローを試みることで、メディアでの露出確度アップを図りました。
具体的には、TV局へお届けするオフィシャル映像の作りこみです。
ただでさえ、競合するイベントが多く、各番組での芸能枠で扱ってもらう
事が難しい状況です。(数字で表すと25~26本のネタから5~6本を厳選して
放映するといった状況だったようです)
これだけの確率で、さらに当日直接取材されなかったというハンディキャップ
を乗り越えるだけの魅力的なコンテンツを用意しなければ、番組担当者に
選んで頂けないのは明白です。
そこで、発表会当日は、ゲストの芸能人の方にもご協力を頂き、囲み取材の場を
独自に設けて取材を敢行致しました。ゲストの方から、少しでも面白いトークを
引き出すために、元芸能レポーターを手配して、5分ほどインタビューに応じて
頂いたのです。案の定、いくつかの興味深いエピソードを引きだす事ができ、
各番組に提供する素材としては、面白いコンテンツを作り上げる事が出来ました。
最終的には、作りこんだ「囲み取材の画」は露出されることはありませんでしたが、
それがフックになって、番組担当者の興味を喚起し、2つの番組で発表会の模様を
露出させることに成功したのです。
一見すると、私たちの取り組んだ「オフィシャル映像の作りこみ」という行為が
露出にどれほど寄与したのか、計ることは難しいのかもしれません。
ただ、番組担当者は意外と細かい部分まで見ているもので、最後の最後に
どの素材を取り上げるかは、「ほんのわずかな配慮の差」で決めているとの話を
以前におっしゃっていました。
この「ほんのわずかな配慮の差」を意識しながら、広報・PRの仕事を進めて
いくと、『緊急時でも最良の選択が出来る』ような判断力が身につき、成果に
結びつく行動がとれるようになると思います。
「ほんのわずかな配慮の差」、是非意識してみてください。
それでは、また来週。

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