広報部立ち上げ初期にやるべきこと3選~PR始めました~

皆さま、こんにちは。
PRプランナーとして勤め始めて早3年。時間があっという間に過ぎ去っていきますね。
連日お客様からPRに関して様々なご相談を受けますが最近、多いなと感じるのは、「広報部の立ち上げを考えているのだけれど、何から始めたらいいの?」「数年前に広報がスタート。指針を示して欲しい」といった問い合わせです。

確かに明確なマニュアルなどはなく、企業ごとに取り組んでいることも違いますし、戸惑いますよね。

というわけで、今回は私が経験してきた中で感じた、「広報立ち上げ初期にやったことがいいこと3選」をまとめてみました!

①キーメッセージの確立

まず、必ずやって欲しいことは「キーメッセージ・バリューの確立」です。簡単に言うと『あの企業ってこういう会社だよね』『うちの会社と言えば〇〇』社内外に向けたイメージ作りですね。

この部分を決めないと、いざ広報活動開始、メディアへのアプローチを開始したところ「御社ってどんな会社?どんな話を聞けるの?何が優れているの?ネタは?」と記者やテレビ局スタッフのツッコミで撃沈するのがオチなので・・・。

キーメッセージの作り方は様々で、抽象的な話になってしまいますが、

・創業者が会社を立ち上げた経緯
・会社が特に価値を置いていること、解決したい世の中の問題
・主力製品は何か
・社会にどのような貢献、インパクトを与えたいのか

といった部分を突き詰めると見えてくると思います。
また、キーメッセージの確立は採用活動でもメリットがあります。イメージが確立されていれば、求人をかけた際に属性に沿った方が応募してきやすくなり、採用側も「欲しい人材」「理念に沿う人」が把握できているため、ミスマッチが防ぎやすくなります。

②自社のアピールポイントを明確に!

「はい。キーメッセージの話はわかりましたけど、うちの会社にはアピールポイントも特にドラマティックな創業理由もないですよ。PRするものがありません。社長が営業バリバリで、売上出せるから独立して走ってきただけなので・・・」このように返答してくるお客様も多いですね。

一回立ち止まってください。「PRするものがない」。本当にそうでしょうか?
例えば私が以前、担当した企業の社長さんにヒアリングをしていくと

「元々、大手企業の○○で働いていました。ただ意思決定が遅く、保守的でやりたいことができなかった。○○というシステムを開発すれば世の中に役立つと考え、企画書を提出したのだけれど却下されてしまった。これでは、ダメだと考えて独立。暫く赤字だったけど達人プログラマーを採用し完成。自分は営業に回って無事ヒット。今は社員100人程度の企業に。でもさぁ、同じような経歴の人は業界に多数いるし、興味ないでしょ」

といった回答がありました。
何てもったいない。自分の、自社の魅力に気が付いていないなと思うのです。
今の話なら、

・大手企業○○から独立。わずか▲年で社員100人企業を立ち上げた剛腕・経営者
・あの大手企業○○が見抜けなかった××システムの有用性
・達人プログラマーのシステム開発にかける想い

といったポイント・切り口で露出していける可能性があるなと考えます。

他にも「うちの会社の自社製品は業界では最硬度を持っていて、ジェットの負荷にも耐えられます。取引先はアメリカの企業の××。頑丈なだけが取り柄。誰も興味ないですよね・・・」と回答頂いたこともありました。いや、十分興味ありますよね。

・業界最硬度を誇る○〇を開発する、キラリと光る中小企業〇〇
・NASAが認めた!実は凄い企業・〇〇

何てアピールの仕方もありますよね。

自社や業界の常識に囚われすぎず、「無関係のいわゆる一般の人が見聞きしたらどう感じるか?」、「他社が真似できない価値を創造しているのか?」という視点を持つとアピールポイントが見えてくるはずです。

③社内との連携、理解を得られるようにしておくこと

特に立ち上げ当初ですが、広報は社内で目の敵にされてしまうことも多いです・・・
理由として目に見える形で成果をあげるには時間がかかるためですね。例えば営業部からすると「俺らは毎日、頭を下げて売上を稼いでいるけど、広報って何をやっているの?仕事してないじゃないの?遊んでない?」と偏見で見られてしまっていることも・・・。

実際は広報部が成果を上げ、TVや雑誌などの露出が増えると営業にもメリットがあります。顧客に「この前、この商品ってTVで紹介されていたよね」「新聞に社長さんのインタビューが出ていた」といった理由で信用を得やすく、有利に働くことも多いです。また、広告やCMを打つよりも広報活動はリーズナブル。経理に優しいという一面もあるのですが・・・。

・成果をあげるのに一定の時間がかかること
・インタビュー対応などで社内の協力が必要不可欠であるということ

この2つを理解してもらえるよう、事前によく説明をしておいた方がいいですね。また、社長さんが表立って広報活動に取り組んでいる姿を見せると、自然と社内でも協力してくれる方も増えていくので、よく経営陣と連携を取れるようにしましょう。経営陣も広報部に仕事を丸投げ、協力しませんというスタンスで進めると、無駄に終わる確率が高いということを記憶しておいて欲しいです。

また、メディアへの露出ネタを考える際も一人で悩むのではなく、営業や開発部などの意見、社内のちょっとした活動も拾えるとよりいいアイデアが閃くと思います。

以上になります。

立ち上げ初期はとにかくやることが多く、理解も得られず大変ですが、その分軌道に乗った時の感動も大きいです。頑張っていきましょう。
もし、お悩みでしたら弊社へのご相談もお待ちしていますよ!

株式会社コミュニケーションデザイン PRコンサルタント

【ニックネーム】ビッグバレー
【これまで担当した業界】スポーツ、医療IT、玩具、アニメ
【趣味】映画鑑賞、読書、散歩
【プチ自慢】都内の銭湯30か所制覇しました